◇時の経過と暮らし◇
 
 
     経つ                                                                         
       過ぎる  過ぎ去る 過ぎゆく   経る  巡る                      
          明ける  明け暮れる   暮れる
     暮らす                                                                       
        遊び暮らす 泣き暮らす  明け暮れる                                
              生活する  過ごす  送る
     明かす                                                                       
         語り明かす 泣き明かす 飲み明かす  徹夜する 夜更かしする       

 

 

◇時の経過と暮らし
 時間の流れを表す動詞表現を考える。「経つ・過ぎる」「経る・巡る」「明ける・暮れる」を扱う。
基本的な文型は、「ものガ 動詞」になる。
 それらに対応した、人が時間の流れの中で生きていくことを表す動詞をとりあげる。「暮らす・生
活する」「過ごす・送る」「明かす」である。文型は、「人ガ (ものヲ) 動詞」。
 「暮らす」「過ごす」「明かす」は、「暮れる」「過ぎる」「明ける」と形が対応する他動詞である。

◇たつ・すぎる
 時の流れを表す動詞として、「経つ」「過ぎる」がある。文型は、
   ものガ たつ/すぎる
    時が経つ/過ぎる   あれから(今まで)3年(が)経った/過ぎた
 「3年」のような期間の表現は、「3年の時が」と考えれば「が」がつき、「(時が)3年」と考え
れば「が」を使わない文型になる。
 「過ぎる」に対応する他動詞「過ごす」は、人間がその時の流れの中で生きていくという表現。「過
ごす」は、「生活」でとりあげる。
   人ガ ものを すごす
    ぼんやり時を過ごす    一日/一年を過ごす 
 「過ぎる」は、移動を表す動詞として「所ヲ」をとる。時に関する文型ではガ格をとる場合と、ヲ
格をとる場合がある。ヲ格をとる場合、ガ格は示されない。
   ものガ すぎる / ものヲ すぎる   
     春が過ぎる  彼岸を過ぎると、暖かくなる
・複合動詞「過ぎ去る」「過ぎゆく」がある。「過ぎゆく」は文学的な書きことば。
  「経つ」は、「立つ」「建つ」「発つ」などと意味的につながっている動詞で、「立つ」と書くこと
も多い。 
◇へる・めぐる
 同じく時間の流れを表す動詞で、
 「経る」は、「過ぎる」と同じように移動を表す動詞として「所ヲ」をとる用法がある。時間の表
現の場合もヲ格をとる。
   ものガ ものヲ へる
        時を経る  十年を経て
  「巡る」も移動を表す動詞としての用法がある。いくつかの場所を順に訪れるという移動の用法と
共通して、同じような時間が繰り返されるという意味合いになる。
   ものガ めぐる
        季節が巡り、春がまたやってきた  月日が巡る
◇あける・くれる
  時間の単位である一日や一年の終わりと始まりを表す表現がある。
 「明ける」は、朝や年などの始まり、夜や任期などの終わりを表す表現。
 「暮れる」は、一日や季節、年の終わりを表す。
   ものガ あける/くれる
      夜が明ける  一日目の朝が明ける  一年が明ける
       日が暮れる  春・年が暮れる
◇くらす
 人は毎日何かをしながら生きていく。その状態の全体を「暮らす」という。人とのつながり、生き
方の態度などに重点がある表現である。
   人ガ くらす
    一人で・家族と 暮らす  のんびり・気楽に・ひっそりと 暮らす
 その場所を「デ」または「ニ」で示す。「ニ」のほうがやや書き言葉的。
    都会で/に くらす
・複合動詞
 暮らし方を表す「遊び暮らす」「泣き暮らす」がある。ヲ格に時間表現をとる。ある時間を「遊ん
で/泣いて 暮らす」ということを表す。
       毎日遊び暮らす
 「明け暮れる」は、ニ格をとり、そのことばかりしながら暮らすことを表す。
       家事に明け暮れる
◇せいかつする
  人は社会の中で毎日すべきことをし、学んだり働いたり、生きていくために必要な活動をする。そ
のような面に重点を置いた表現が「生活する」である。
   人ガ せいかつする
    家を出て、都会で一人で生活する  安月給で生活する
◇すごす
 「過ごす」は、毎日の時間が自然に過ぎていく中で生きている、ということを表す。ヲ格に時間表
現をとる。
   人ガ ものヲ すごす
    毎日、何もせずに過ごす  北国で冬を過ごす
◇おくる
 「送る」は、時間が過ぎて、去ってしまうのを見届ける、という気持ちの表現。
   人ガ ものヲ おくる
       静かな日々を送る    さびしい晩年を送った
◇あかす
 「明かす」は、夜の時間を寝ないで朝まで過ごすことを言う。
   人ガ ものヲ あかす
    車内で夜を明かす
・複合動詞「語り明かす」「泣き明かす」「飲み明かす」がある。「朝まで 語る/泣く/飲む」こと
を表す。
    友と語り明かす
・スル動詞「徹夜する」は、朝まで何かをして眠らないこと。「夜更かしする」は、夜遅くまで寝な
いで起きていること。


たつ(経つ・立つ)五(たたない・たちます・たって・たてば) 
[1]〔ものガ〕
 △たちそうだ  たってしまう  たった時  たたないうちに  たとうとしている  
 △[しばらく/すこし/いくらか/かなり/1時間ほど]たってから
  [ゆっくり/矢(や)のように/知らないうちに/あっというまに]時間が~。
 △[とき/時間/日にち/月日(つきひ)/三日/一年]が~。
 ・いつのまにか月日が経ち、また夏がやってきました。
 ・お湯を入れてから、時間が3分経つまで待つ。これがけっこう長い。
 ・早く時間が経ってほしいと思うときと、この瞬間(しゅんかん)がもっと長く続いてほしいと思 
  うときがある。
 ・始めてまだ一月(ひとつき)しか経っていないのに、もうやめたくなってきた。 
 ・それから三日経ったが、何も連絡(れんらく)がない。
 ・大学を卒業して10年経った今、先生に教えられたことの大切さを深く感じています。
 ・時が経つにつれて、その苦しみの記憶(きおく)は消えて行った。
 ・離婚(りこん)して1年も経たないうちに、また結婚(けっこん)したくなるというのは、要するに
  経験(けいけん)から何も学んでいないということだ。
 ・時の経つのは速いものだ。子どもが生まれてから、もう20年が経とうとしている。
 ・一年がいつの間(ま)にか経ち、また大みそかを迎えた。


すぎる(過ぎる)一(すぎない・すぎます・すぎて・すぎれば) 
[1]〔ものガ〕
 △すぎてしまう  すぎていく・ゆく  すぎないでほしい  すぎようとしている
 △[もう/すでに/いつのまにか/さっき/さっと/すばやく]すぎた 
 △[時/年月(としつき/ねんげつ)/月日(つきひ)/時間/5分/1年]が~。
  [春/暑い夏/厳(きび)しい冬/正月/忙しい時期(じき)/扱いにくい年頃(としごろ)]が~。
  [約束(やくそく)の時間/締め切り(しめきり)の期限(きげん)/最盛期(さいせいき)]が~。
 ・長い冬が過ぎ、とうとう春がやってきた。
 ・正月が過ぎたらまた集まりを再開(さいかい)しようという連絡(れんらく)が回ってきた。
 ・終戦(しゅうせん)からもう70年が過ぎた。
 ・過ぎたことをいつまでも気にしてもしかたがない。もう、おたがいにわすれようじゃないか。
 ・むかしは、結婚(けっこん)適齢期(てきれいき)が過ぎないうちに、などといって結婚を急がせた
  りしたが、今はそういうことは言わなくなった。
 ・時は矢(や)のように過ぎる。その矢が遅くなり、止まった時、人生が終わる。
[2]〔人・ものガ ものヲ〕
 △[大晦日(おおみそか)/午前零時(れいじ)/二十歳(はたち)/最盛期/盛(さか)り]を~。
 ・むすめは夜の12時を過ぎて、やっと帰ってきた。まったく、夜遊(よあそ)びばかりしている。
 ・うちの子どもたちも、ようやく扱いにくい年頃を過ぎて大人(おとな)になってきた。
  ・二十歳を過ぎたいい大人を子ども扱いしてはいけない。
 ・暑い夏も盛りを過ぎたようで、すこし風がすずしくなってきた。
 ・約束(やくそく)の時刻(じこく)を過ぎたのに、だれも来ない。私が時間をまちがえたのか?

<複合動詞:すぎ->
[すぎさる] ものガ
 ・年をとると、月日が過ぎ去るのがいっそう速くなる。
 ・過ぎ去った青春の日々を思い懐かしむ。
   時間・歳月・時代・青春・時・春・嵐が 感激・苦しみが あっという間に 
   たちまち  ~た年月・日々の思い出・昔の夢の跡  無為に~た歳月
[すぎゆく] 人・ものガ
 ・この和歌は、春が過ぎ行くのを惜しむ心をみごとに表現している。
 ・過ぎゆく時の流れを止められないかと、多くの人が考えてきた。
 ・喫茶店の窓から、道を過ぎゆく人々をぼんやり眺めていた。

へる(経る)五(へない・へます・へて・へれば) 
[1]〔ものヲ〕
 △へてしまう  へた時  へないうちに  へようとしている  
 △[とき/長い時間/月日(つきひ)/三日/一年/数年/数世紀(すうせいき)/世(よ)]を~。
  [十年の歳月(さいげつ)/戦争(せんそう)の時代/幾星霜(いくせいそう)/年代]を~。
 ・卒業後二十年を経て、二人は再会(さいかい)した。
 ・どれだけの時間を経ても、この悲しみは消えないだろう。
 ・時を経て残るものと、残らないものがある。できれば、残るものを作りたい。
 ・古代の建築(けんちく)は、長い歳月を経ることによって趣(おもむき)を増している。
  ・世を経て語り伝えられてきた神話(しんわ)には、民族の魂(たましい)が表現されている。


めぐる(巡る)五(めぐらない・めぐります・めぐって・めぐれば) 
[1]〔ものガ〕
 △めぐってくる  めぐったら  めぐらないうちに  めぐろうとしている  
 △[冬/季節(きせつ)/月日(つきひ)/新しい年/誕生日(たんじょうび)/命日(めいにち)]が~。
  ・また春が巡ってきた。木々(きぎ)が芽(め)を吹いている。
 ・月日は巡り、人は変わる。人の心も変わってゆくのは避(さ)けられないことだ。
  ・巡る季節の中で、あなたは何を思うのだろう。
  ・巡る 巡るよ 時代は巡る 喜び悲しみくり返し 
  今日は別れた恋人たちも 生まれ変わって 巡り会うよ (中島みゆき「時代」)


あける(明ける) 一(あけない・あけます・あけて・あければ) 
[1]〔ものガ〕
 △あけそうだ  あけはじめる  あけかける  あけていく・くる 
 △[少しずつ/すっかり/もう/あと少しで]~。
 △[朝/年(とし)/一日]が~。[夜(よ)/梅雨(つゆ)/任期(にんき)/喪(も)]が~。  
 ・東の空があかるくなって来た。もうじき夜(よ)が明けますよ。
 ・わたしは、明けても暮(く)れても(=いつも)恋人(こいびと)のことを考えていた。
 ・毎日雨ばかりだ。早く梅雨が明けてほしいなあ。
 ・年が明けたら、わたしは結婚(けっこん)します。さようなら。あなたのことはわすれないわ、
  きっと、、、。いえ、たぶん、、、。
 ・私の駐在(ちゅうざい)の任期は来年明けます。そうしたら、国へ帰って結婚します。
 ・12日にはP市へ行った。明けて(=つぎの)13日はQ市へ行った。
 ・明けない夜がないように、つらい時期(じき)もかならず終わりが来るものだ。

<複合動詞:あけ->  
[あけくれる] ものガ (ものニ)              
 ・毎日が平穏に明け暮れています。
 ・去年一年間は、受験勉強に明け暮れた毎日だった。
  (「生活」の「暮らす」の複合動詞として「人ガ ものニ」の文型をとる)


くれる(暮れる) 一(くれない・くれます・くれて・くれれば)
[1]〔ものガ〕
 △くれそうだ  くれていく  くれてしまう  くれないうちに  
 △[春の日がゆっくりと/春が知らぬ間(ま)に/一年があたふたと]~。
 △[日(ひ)/一日/年(とし)/春]が~。
 ・そろそろ日が暮れそうだ。作業(さぎょう)に区切(くぎ)りをつけて、あとは明日だ。
 ・わたしは日が暮れないうちに家に着こうと道をいそいだ。
 ・昔の人は夜が明けると外に出て働き、日が暮れれば家に帰って休むという暮しをしていた。
 ・あと三日で今年(ことし)も暮れるなあ。
 ・いそがしい一日がやっと暮れてゆく。やっと休息(きゅうそく)の時がやって来た。


くらす(暮らす)五(くらさない・くらします・くらして・くらせば・くらそう)
[1]〔人ガ (時ヲ)〕
 △くらしはじめる  くらしてみる  くらしてはいけない  くらしたほうがいい
  くらさせる  くらせない  くらそうと思う  くらせ!
 △[のんびり/ゆったり/しずかに/気楽(きらく)に/ひっそりと/忙しく]~。
  [二人で/夫婦(ふうふ)水入らず(みずいらず)で/母と/彼と一緒(いっしょ)に]~。
  [一月(ひとつき)十万円/安月給(やすげっきゅう)/少ない年金(ねんきん)]で~。
 △[毎日/日々(ひび)/その日その日]を~。
  [都会(とかい)/海辺(うみべ)/田舎(いなか)/山の中/安いアパート]で~。
 ・二十年前、私と妻(つま)は駅のそばの小さなアパートで一緒に暮らし始めた。
 ・お元気ですか。私は都会を離れて、田舎でのんびり暮らしています。
 ・毎日をぶじに家族と暮らしていることの幸せを、つい忘れてしまいがちだ。
 ・家を出て、一月十万円で暮らしてみようと思った。
 ・子どもが結婚して家を出て行ったので、夫婦二人でさびしく暮らすことになった。
 ・都会のまん中で暮らすのは刺激(しげき)が多くて面白いが、少し疲れる。
 ・老後(ろうご)は、どこか暖(あたた)かくて過ごしやすいところで暮らしたい。
 ・年金の額(がく)が下がってしまったら、とても暮らしていけない。
 ・仕事をやめて大学院に入りたいのだが、今の貯金(ちょきん)で2年間暮らせるだろうか。
  ・定年(ていねん)になったら、毎日何をして暮らそうか。毎日ぼんやりと何もせずに暮らしたら頭
  がぼけてしまうだろう。

<複合動詞:-くらす>
[あそびくらす] 人ガ (時ヲ)
 ・彼は毎日仕事もせずに遊び暮らしているそうで、うらやましい話です。
 ・ぶらぶら遊び暮らして一生を過ごせればいいのだが、そうもいかない。
   半年を 豪勢に のんべんだらりと 仕事を放りだして
[なきくらす] 人ガ 
 ・かわいがっていた子ねこのミミがいなくなってから、妹は毎日「ミミに会いたい」と言って泣き
  くらしている。
 ・情けない話ですが、この年になって妻に先立たれ、泣き暮らす日々です。
   あまりの悲しさに 子どもに死なれて 大金を落として 泣きの涙で 

<複合動詞:その他>
[あけくれる] 人・ものガ ものニ
 ・家事に明け暮れる毎日です。
 ・去年一年間は、受験勉強に明け暮れた毎日だった。
 ・毎日、小さな子供たちの世話に明け暮れています。
 ・政治家は相も変わらず政争に明け暮れている。
   悲しみに  おしゃべり・看護・研究・仕事に  勢力争い・戦い・非難合戦に


せいかつする(生活する)サ変(しない・します・して・すれば・しよう)
[1]〔人ガ〕
 △生活し始める  生活してみる  生活したほうがいい  生活させる  生活できない
  生活しようと思う  生活しろ!  
 △[のんびり/ゆったり/忙しく/あたふたと/がんばって/ゆうゆうと]~。
  [一人で/夫婦(ふうふ)水入らず(みずいらず)で/彼と一緒に]~。
  [一月(ひとつき)十万円/安月給(やすげっきゅう)/少ない年金(ねんきん)]で~。
 ・毎日あくせくしないで、もっとゆったりした気持ちで生活したいなあ。
  ・学校を出たら、だれにも頼(たよ)らずに一人で生活してみようと思う。
 ・一か月10万円で生活するのは、都会では難しいです。
 ・会社をやめて年金で生活しているので、ぜいたくはできない。
  ・家族が一緒に生活していれば、たとえ生活が苦しくてもがんばれる。
 ・犯人(はんにん)は、この十年間、偽名(ぎめい)を使って生活していたらしい。
 ・二十歳(はたち)になったら自分の力で生活しろ、と親に言われて故郷(こきょう)を出た。
 ・詐欺(さぎ)まがいのことで遊ぶ金をもうけるなんて! もっと地道(じみち)に生活しろ!


すごす(過ごす) 五(すごさない・すごします・すごして・すごせば・すごそう)
[1]〔人ガ 時ヲ〕
 △すごしたい  すごしてみる  すごしてしまう  すごしていく  すごしてはいけない
  すごさなければならない  すごそうとおもう  すごさせる  すごせ! 
 △[たのしく/のんびり/ゆっくり/ゆったり/おちついて/あわただしく/いそがしく]~。
  [なんとか/なんとなく/ぼんやり/夢(ゆめ)のように/おちつかなく/ふわふわと]~。
 △北海道で[夏/秋/八月/冬]を~。 しずかな[一時(ひととき)/時]を~。
 ・友達の家へみんなで集まって、楽しい一日を過ごした。
 ・夏休みの間は、一日中(いちにちじゅう)本を読んで過ごすつもりです。
 ・会社を首になってからは、お金がなくて、その日その日を過ごすのがやっとだ。
 ・弟はバイク気違(きちが)いで、バイクなしでは一日も過ごせません。
 ・あなたがたのおもてなしのおかげで、楽しい一時を過ごすことができました。
 ・入試(にゅうし)直前(ちょくぜん)の今は、短い時間でもむだに過ごしてはいけない。
 ・人生は短い。日々(ひび)をできるだけ有意義(ゆういぎ)に過ごさなければならない。
 ・今年の冬は、沖縄(おきなわ)で暖かく過ごそうと思っております。
 ・いかがお過ごしでしょうか。 (手紙で「お元気ですか」の意味)
 ・長い間のおつとめ、お疲れさまでした。これからはゆっくりとお過ごし下さい。
 ・わたくしは毎日元気で過ごしております。


おくる(送る)  五(おくらない・おくります・おくって・おくれば・おくろう)
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △おくりたい  おくってほしい  おくらなくてはいけない  おくらせる  
 △[のんびりと/ゆったりと/いそがしく/あたふたと/ぼんやりと/さびしく]~。
  △[楽しい日々(ひび)/静かな毎日/豊かな老後(ろうご)/さびしい晩年(ばんねん)]を~。
 ・老後(ろうご)は、ゆたかな生活を送りたいものだ。
 ・こちらでは、たのしい毎日を送っています。
  ・私はつくづくつまらない人生を送ってきたと思う。
 ・この夏は、内容(ないよう)のある休暇(きゅうか)を送ることができた。
  ・海外の大学に留学した娘(むすめ)は、充実(じゅうじつ)した日々送っているようだ。
 ・先生は、落ち着いた気持ちで亡(な)くなる前の数週間を送られたようです。
  ・この小説の主人公(しゅじんこう)のような波瀾万丈(はらんばんじょう)の人生を送ったら、面白
  いだろうが、疲れるだろうな。

あかす(明かす)五(あかさない・あかします・あかして・あかせば・あかそう)
[1]〔人ガ 時ヲ〕
 △あかしたい  あかしてみたい  あかしてはいけない  あかそうとおもう
 △[恋人(こいびと)と/みんなで/仲間(なかま)と/一人で]~。
  [海辺(うみべ)/船の上/車中(しゃちゅう)/公園のベンチ/雪山(ゆきやま)]で~。
 △[夜(よ)/一夜(いちや)/一晩(ひとばん)]を~。
  ・大学生のころ、仲間とわいわい話しながら夜を明かすのが楽しくてしかたがなかった。
 ・彼女と一夜を明かしたのは、いなかの古い家だった。蚊(か)が多くて大変だった。
 ・小説を読みふけっていたら、とうとう夜を明かしてしまった。今日のテストはどうなる?
 ・雪で夜行(やこう)バスが動けなくなり、車中で一晩を明かした。寒くてたまらなかった。

<複合動詞:-あかす>
[かたりあかす] 人ガ 人ト (ものヲ)
  ・ゆうべは古い知人と酒を飲みながら、しんみりと昔のことを語り明かした。
 ・革命について語り明かそうと思ったのだが、疲れていつの間にか眠ってしまった。
[なきあかす] 人ガ
 ・留学していた兄が事故で死んだと知らされた時は、悲しくて一晩泣きあかした。
 ・昔、男に振られてスナックで泣き明かしたことがあった。若かったなあ。
   一夜を 遺体の前で 失恋して 親に死なれて 三日三晩 
[のみあかす] 人ガ (ものヲ) 
 ・学生時代の友人に偶然会って、夕べは久しぶりに飲み明かした。
 ・若い頃は、毎週土曜は飲み明かすという無茶なことをやっていた。
      酒を 朝まで とことん 友だち・仲間と 一晩
<スル動詞>
[徹夜(てつや)する]  人ガ
  ・マージャンで徹夜(を)してしまった。
 ・一晩徹夜(を)しても、若いときは何とかなったが、今はもう無理だ。
[夜更かし(よふかし)する]  人ガ
  ・夜中にぼんやりテレビを見ていたら、面白い映画が始まったので、つい夜更かししてしまった。
 ・「夜更かししないで早く寝なさい」と毎日のように母に言われている。

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