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            ◇対人:行為◇
 
          [1] 迎える・送る   
          [2] 会う  
          [3] もてなす  
          [4] 付き合う・別れる  
          [5] 訪ねる・訪れる    
          [6] 誘う・招く・呼ぶ  
          [7] 助ける・手伝う・救う   
          [8] 雇う     
          [9] 連れる・従う    
          [10] 治める   
          [11] 戦う・争う    
          [12] 攻める・守る  
          [13] 勝つ・負ける   
          [14] 捕まえる  
          [15] 弔う・葬る  
                                             
 
   「人を」「人に/と」など、人間を補語としてとる動詞が数多くある。
       人ガ 人ヲ 動詞
       人ガ 人ニ/ト 動詞
    人を迎え、人と会い、もてなし、付き合い、訪ねたり、誘ったり、助けたり、
   かばったり、また雇ったり、従ったり、治めたり。育て、いたわる。
    対立する関係の動詞も多くある。戦い、攻め、守り、勝ち、負け、捕まえる。
    「殺す」は「人と自然」で扱う。ここでは最後に「葬る」をとりあげる。

  

      ◇対人:行為1◇
 [1] 迎える・送る

  迎える  迎え入れる  出迎える  歓迎する   
    送る
    見送る

[2] 会う

  会う    会見する 会合する 会談する 再会する 対面する 面会する 面接する  
    出会う 

[3] もてなす

   もてなす 相手をする 案内する 応対する ガイドする 交流する 接待する 
               世話する
    あしらう

[4] 付き合う・別れる

  付き合う 
    くどく  口説き落とす
    嫁ぐ    めとる
    別れる
               キスする 交際する  
               恋愛する プロポーズする 婚約する 結婚する 浮気する
             離婚する 絶交する
               仲直りする 和解する

[5] 訪ねる・訪れる

  訪ねる    訪ね歩く 
    訪れる
    うかがう  訪問する

[6] 誘う・招く・呼ぶ

  誘う    誘い合う 誘い合わせる 誘い入れる 誘いかける 誘い込む 誘い出す      
          勧誘する
    招く    招き入れる 招き寄せる  招待する
    呼ぶ     呼び入れる 呼び起こす 呼び返す 呼びかける 呼び交わす 呼び込む
          呼び覚ます 呼び捨てる 呼び出す 呼び立てる 呼びつける 呼び止める
          呼び慣れる 呼び戻す 呼び寄せる
    募る   応募する 公募する 募金する 募集する

[7] 助ける・手伝う・救う

  助ける  助け合う 助け上げる 助け起こす 助け出す  差しのべる    
          援助する 救助する 協力する 後援する 支援する  補助する
    助かる
    救う   救い上げる 救い出す  救済する
    手伝う

[8] 雇う

  雇う   雇い入れる  召し抱える  切り捨てる  
    採る   雇用する 採用する  解雇する
    使う   こき使う
    用いる

[9] 連れる・従う

   連れる  連れ込む 連れ去る 連れ添う 連れ出す 連れ立つ 連れ戻す 
           打ち連れる 引き連れる
    伴う
    従える
    従う   付き従う  付き添う 寄り添う すがりつく 取りすがる 寄りすがる
          お供する 服従する
    仕える

[10] 治める

   治める   
     取り締まる
               監督する 規制する コントロールする 搾取する 左右する 支配する
         占領する 調節する 統制する 統治する 独占する 買収する

            



[1]迎える・送る

◇むかえる
 「迎える」は、来るものを受け入れること。その準備をし、(ある所まで出向いて)来るものを待つ
こと。「所ニ/マデ 迎えに行く」の形でよく使う
    人ガ 人ヲ むかえる
   遠来の客を迎える  駅に友人を迎えに行く  新人を仲間として迎える
 人に、ある役割のために来てもらうこと。
  人ガ 人ヲ ものニ むかえる
   有名人をゲストに迎える   この子を養子に迎える
  ひゆ的に、時間が過ぎて、物事がある段階に達することを言う。やや書きことば。
  人ガ ものヲ むかえる
      新年・老いを 迎える   大詰め・クライマックスを 迎える
・複合動詞
 「迎え入れる」は、人を迎えて、建物などの中に入れること。
 「出迎える」は、あるところまで出ていって、人を迎えること。
・スル動詞
 「歓迎する」は、人や物事を喜んで迎えること。
◇おくる
 「送る」は、どこかへ行く人とある地点まで一緒に行くこと。対象となる人がそこからさらに遠く
へいく場合、「見送る」で表すことが多い。
  人ガ 人ヲ (所マデ) おくる
    彼女を家まで送る  知人を駅まで送る  港で旅行に行く知人を 送る/見送る 
◇みおくる
 「見送る」は、人がどこかへ行く時、あるところまでついて行って、そこで人が去るのを見ている
こと。
  人ガ 人ヲ (所マデ) おくる
      友人の出発を空港で/まで 見送る


むかえる(迎える) 一(むかえない・むかえます・むかえて・むかえれば・むかえよう) 
[1]〔人ガ 人ヲ〕
 △むかえにいく むかえたい むかえてほしい むかえてみる むかえてはいけない
  むかえなければならない むかえさせる むかえろ! むかえるな!  
 △[うれしそうに/愛想(あいそ)よく/こころよく/熱狂的(ねっきょうてき)に]~。
 △[家族/子ども/上司(じょうし)/お客(きゃく)/遠来(えんらい)の客]を~。
 ・駅へ友人を迎えに行った。
 ・母は、留学から帰国する姉を迎えに空港まで行く。家で待っていればどうせ帰って来るのに。
 ・現地(げんち)の駐在所(ちゅうざいしょ)の人が、誰か迎えに来てくれているはずだ。
[2]〔人ガ 人ヲ 所ニ〕
 ・遠来の客を我が家に迎えて、その晩は大いに盛(も)り上がった。
 ・著名(ちょめい)な経営コンサルタントを社長顧問(こもん)として我が社に迎えることになった。
[3]〔人ガ 人ヲ ものニ〕
 ・本日は有名な評論家(ひょうろんか)をゲストに迎え、世界経済の先行(さきゆ)きを話し合いたい
  と思います。
 ・親戚(しんせき)の子を養子(ようし)に迎えることになった。
[4]〔人ガ ものヲ〕
 △[卒業式/出発の日/別れの時/死]を~。
 ・とうとうこの日を迎えることになった。
 ・今年も、家族みんなで大みそかを無事(ぶじ)に迎えられて、ほんとうによかった。

<複合動詞:むかえ->
[むかえいれる] 人ガ 人ヲ
 ・市長は庁舎の玄関まで出て、訪問団の一行を迎え入れた。
 ・我々は熱烈な拍手をもって会場に迎え入れられた。
   相手・新しい命・一行・客・養子・嫁を  快く 懐かしげに
<複合動詞:-むかえる>
[でむかえる] 人ガ 人ヲ
 ・大統領の来日を首相以下の閣僚が空港で出迎えた。
 ・お電話いただければ、私どもがお出迎えにあがります。
      客・先生・花嫁を 到着を 門・玄関に にこやかに・いそいそと しぶしぶ
<スル動詞>
[歓迎(かんげい)する]  人ガ 人ヲ
  ・皆様を心から歓迎いたします。
  ・あまり大げさに歓迎されると、はずかしい。
 ・皆様からの投稿を歓迎します。


おくる(送る)  五(おくらない・おくります・おくって・おくれば・おくろう)
[1]〔人ガ 人ヲ〕  
 △おくりたい  おくりにいく  おくってもらう  おくらなくてはいけない
  おくろうとする  おくらせる  おくられる    おくれ!
 △[みんなで/一人で/しんみりと/わざわざ/ついでに]~。
  △[家/駅/バス停(てい)/空港(くうこう)/港(みなと)]まで~。
  ・恋人(こいびと)をバス停まで送っていって、バスが来るまで話をした。
 ・港まで車で送ってもらって、船に乗った。船の上からみんなに手を振(ふ)って別れた。
 ・そのホテルは客をバスで駅まで送るサービスをしている。
 ・A:ずいぶんおそくなっちゃった。(アパートまで)送ってくれる?
  B:うん、いいよ。
  A:お茶ぐらいごちそうするね。
  B:お茶だけ?


みおくる(見送る)  五(みおくらない・みおくります・みおくって・みおくれば・みおくろう)
[1]〔人ガ 人・ものヲ〕
 △みおくりたい  みおくりにいく  みおくってくれる  みおくろうと思う  みおくられる
 △[だまって/いつまでも/ひっそりと/悲しそうに/せつなく/しんみりと]~。
  △[妻/夫/客/背中(せなか)/後ろ姿(すがた)/列車/飛行機]を~。
 ・国へ帰る友だちを空港で見送った。
 ・見送りに行きますから、出発の時間を知らせてください。
 ・空港で彼の乗った飛行機を見送った。心の中には何も残らなかった。
  ・大勢の人に見送られて、初めて外国に旅立った。一旗(ひとはた)揚(あ)げて帰るぞー!
 ・結婚する姉がふるさとへ帰るのを見送った。私も結局(けっきょく)そうするのだろうか。
 ・緊張したバッターは絶好球を見送ってしまった。
 ・いい応募者がいないので、今回は採用を見送りましょう。
       夫・親・客・旅立ち・電車・一行・後ろ姿・背中・葬列を 解散・議決・告発・
     採用・実施・受験・出撃・出発・増税・提案・賃上げを いつまでも 黙って
     後・車・仲間・友だちを

[2]会う              

◇あう
 「会う」は、ある場所で人と一緒になり、話などをすること。相手のニ格またはト格をとる。ト格
は約束して会う場合が多いが、偶然出会う場合にも使える。
    人ガ 人ニ/ト あう
      駅で人に/と 会う  思わぬ人と会った
 移動する途中で、何らかの事柄を経験すること。好ましくないことが多い。「遭う」という書き方
もある。
  人ガ ものニ あう
   事件・事故に 会う
 敬語表現で「お目にかかる」が使われる。
   会議で会長にお目にかかった
・複合動詞
  「行き会う」は、どこかへ行く途中で、(反対から)来る人に(ぐうぜん)会うこと。
 「巡り会う」は、長い間求めていたものに思いがけないところで出会うこと。
・スル動詞
  「会見する」は、場所・時間などを設定し、公式に人に会うこと。
 「会合する」は、相談などのため、多くの人が集まって会を持つこと。
 「会談する」は、公的な立場の人が会って話し合うこと。ト格をとる。
 「再会する」は、長く別れていた人がまた会うこと。
 「対面する」は、(電話や手紙でなく)直接顔を合わせること。
 「面会する」は、訪ねていって人と、または訪ねてきた人と、決まった手続きをして会うこと。
 「面接する」は、人柄や能力を知るために、直接その人に会うこと。
◇であう
 「出会う」は、予期しない人や出来事に行き会うこと。
    人ガ 人・ものニ であう
   知人・災難に であう


あう(会う・遭う) 五(あわない・あいます・あって・あえば・あおう)
[1]〔人ガ 人ニ/ト〕
 △会いたい 会いに行く 会ってほしい 会ってみる 会っておく 会ってはいけない
  会ってもらう 会わなければならない 会わないほうがいい 会うべきだ 
  会わせる 会わせられる 会おうとおもう 会え! 会うな! 会えない 
 △[ばったり/偶然(ぐうぜん)/思いがけず/思いがけないところで]~。
  △[映画館で先生に/お店でとなりの家の人に/学校で友達に]~。
 ・きのう駅でばったり古い友だちに会った。
 ・また、きょうもお会いしましたね。
 ・こんな所であなたに会うとは、ゆめにも思いませんでした。
 ・社長に会いに行ったが、いそがしいと言ってことわられた。
 ・へんな所で田中に会ってしまった。
 △[約束(やくそく)して/時間を決めて/待(ま)ち合わせて]~。
  [毎日のように/久(ひさ)しぶりに/たまに/年に一回(いっかい)]~。
 △駅前(えきまえ)で[恋人(こいびと)/友だち/仕事の相手(あいて)]と~。
 ・6時に駅(えき)で友だちと会うことにした。
 ・春子さんと秋男くんが公園(こうえん)で会っているのを見てしまった。
 ・じゃあ、いつもの所で会いましょう。
[3]〔人ガ ものニ〕
 △[運悪(うんわる)く/不運(ふうん)なことに/残念(ざんねん)なことに]事故にあってしまう
 △[火事(かじ)/事故(じこ)/こわい目/災難(さいなん)/夕立(ゆうだち)]に~。
  人の強い[反対(はんたい)/抵抗(ていこう)]に~。
 ・学校へ来るとちゅうでバスの事故に遭った。
 ・ハイキングに行って雨に遭ったのがもとでかぜをひいてしまった。
 ・あんなにこわい目(=けいけん)に遭ったのに山口さんはまた山にのぼりたいと言っている。
 ・ボーナスをすられるなんて、あなたも、とんだ災難に遭ったものですね。
 ・父は会社をやめてラーメン屋(や)をはじめたいと言い出したが、私と母の猛反対(もうはんたい)
  にあって、あきらめたようだ。
 
<複合動詞:-あう>  
[い(ゆ)きあう] 人ガ 人ニ/ト
 ・先月、九州を旅行していた時、意外な人に行き合った。
 ・山道で人に行き会うと、互いにあいさつをし、時には情報を交換したりする。
[めぐりあう] 人ガ 人ニ/ト
  ・20回目のお見合いで、とうとう素晴らしい人に巡り会えた。
 ・いつか幸運に巡り合うことができると信じている。

<スル動詞>
[会見(かいけん)する]  人ガ 人ニ
 ・大統領は官邸で記者団と会見(を)した。
 ・首相が米大統領の特使と内密に会見(を)したらしい。
[会合(かいごう)する]  人ガ 人ト
 ・県議会議員が地元の有力者たちと会合(を)した。
 ・毎日、両国の代表が会合(を)して何とか妥協点を見つけようとしている。
[会談(かいだん)する]  人ガ 人ト
 ・首相は、財界のトップと非公式に会談(を)したいという考えのようだ。
 ・新任の大使が相手国の要人と会談(を)する手配を整えた。
[再会(さいかい)する]  人ガ 人ト
 ・子供時代の友人たちと再会(を)して、楽しいときをすごした。 
 ・亡くなった人たちとあの世で再会(が)できるというのは本当だろうか。
   思いがけなく 偶然 十年ぶりに
[対面(たいめん)する]  人ガ 人ト
 ・戦場で生き別れとなっていた親子が40年ぶりに対面(を)した。
 ・生みの親とついに対面(が)できたとき、彼女は涙が流れて止まらなかった。
 ・私は海の底で死に対面した。
[面会(めんかい)する]  人ガ 人ニ
 ・教授に面会(を)したいときは、あらかじめ電話でアポイントを取っておくこと。
 ・外務省から天下りした局長に面会(を)しようとしたが、断られた。
[面接(めんせつ)する]  人ガ 人ニ/ト
  ・社員募集の試験で、社長が自ら応募者に面接(を)した。
 ・何人かの若者と面接(を)してみて、ある共通性があることに気づいた。 
 [~の面接をする]
  ・受験生の面接をしたが、これはという学生はいなかった。

[お目にかかる]
 ・先日(せんじつ)、尊敬(そんけい)する方に初めてお目にかかることができた。
 ・社長のご都合(つごう)のよい時に一度お目にかかりたいのですが。

であう(出会う)  五(であわない・であいます・であって・であえば)
[1]〔人ガ 人ニ/ト〕
 △であいたい  であってしまう  であわないようにする
 △[偶然(ぐうぜん)/ばったり/いきなり/たまたま]~。
  △[友だち/知り合い/上司(じょうし)/先生/親]に~。
  ・駅で知り合いにばったり出会った。      
 ・外国の小さな町で、中学時代の友人に出会ってお互い驚(おどろ)いた。
 ・飲み屋で上司に出会い、急に酒がまずくなった。
[2]〔人ガ ものニ〕
 ・森の中でサルの群(む)れに出会った。
 ・山道で熊(くま)に出会って、お互いに驚いた。
 ・夕立(ゆうだち)に出合い、びしょぬれになった。 

[3]もてなす

◇もてなす
 「もてなす」は、心を込めて客に対すること。特に、料理・宴会などで楽しませること。
      人ガ 人ヲ もてなす
    客を料理でもてなす  首相が国賓をもてなす
・スル動詞
 「応対する」は、相手の話をよく聞き、それに応じた受け答えをすること。
 「接待する」は、客をもてなすこと。そのために飲食などをさせること。
 「世話する」は、気を配って人などの面倒を見ること。
 「相手をする」は、人の話や用事を聞いたり、それに対して何かをしたりすること。
 「交流する」は、違った組織・地域の人々・ものがたがいに行き来し、つき合い、交じること。
 「案内する」は、その場所をよく知らない人を、連れて行くこと。また、そこを見せて回ること。
 「ガイドする」は、観光旅行・登山などの案内をすること。
◇あしらう
 「あしらう」は、応対することだが、軽んじて扱う場合に多く使われる。
      人ガ 人ヲ あしらう
    店員がうるさい客をうまくあしらう


もてなす  五(もてなさない・もてなします・もてなして・もてなせば・もてなそう)
[1]〔人ガ 人ヲ (ものデ)〕
 △もてなしたい  もてなしておく  もてなさなければならない  もてなされる
 △[心を込めて/丁重(ていちょう)に/厚(あつ)く/手厚(てあつ)く/親切(しんせつ)に]~。
  △[相手/国賓(こくひん)/客/客人(きゃくじん)/珍客(ちんきゃく)/来客]を~。
  ・初対面の客をいかにもてなすかが、店側の腕の見せ所だ。
 ・彼女は彼を手料理でもてなした。
 ・会社は外国からの訪問客を珍しい料理でもてなした。 
 ・私たちは快い音楽と飲み物でもてなされ、気持ちよく時間を過ごすことができた。  


<スル動詞> 
[相手(あいて)をする]  人ガ 人・ものノ 
  ・田中さんにさそわれて、テニスの相手をした。
  ・いつも自慢ばかりするので、誰も彼の話の相手をしようとしない。
 ▽「(人の)相手をする」が基本                                   
  「相手する」(話しことば。書くときは「を」を入れたほうがいい)
   ・一人でさびしそうに練習していたので、ちょっと相手してあげた。
 ▽「人を相手にしない」は、争う相手として認めず、低く見ること。
   ・チャンピオンは挑戦者を相手にせず、軽く打ち倒した。
   ・あんなバカなやつを相手にするな。言うだけ言わせておけばいい。
[案内(あんない)する]
 〔人ガ 所ヲ〕
  ・見学者が来たので、工場の中を案内してまわった。
 〔人ガ 人ニ ものヲ〕
  ・観光案内所の職員が観光客に道を案内している。
  ・お客に家の中を案内する。
 〔人ガ 人ヲ 所ニ/ヘ〕
  ・お客を部屋へ案内した。
  ・駅から旅館までお客さんを案内するのが私の仕事です。
  [~の案内をする]
  ・建物の中の案内をする。 (=建物の中を案内する)
[応対(おうたい)する]  人ガ 人・ものニ/ト?  
 ・マスコミの批判にどう応対したらいいか、汚水を流した会社の幹部は頭を悩ませている。
 ・あの人はどんな客とでも応対できるからすごい。
[ガイドする]  人ガ 所ヲ
 ・外国の友人が来るのはうれしいが、観光地をガイドして回るのは疲れる。
 ・展覧会で音声機器を貸し出してガイドするのがあるが、あまりいいとは思わない。
[交流(こうりゅう)する]  人ガ 人ト
 ・こういう仕事をしていると、いろいろな国の人と交流(を)する機会がある。
 ・日本は、世界の国々と交流(を)して、お互いの理解を深めることが必要だ。 
[接待(せったい)する]  人ガ 人ヲ
 ・お客様を接待するときに大事なのは、細やかな心配りです。
 ・丁寧に接待されて、緊張してしまった。
 [~の接待をする]
  ・ゲストの接待をしなければならず、パーティを楽しめなかった。
[世話(せわ)する]  人ガ 人ニ ものヲ
  ・君にいいおよめさんを世話してあげよう。
 ・あの人にはいろいろ世話(を)してもらった。
 [~の世話をする]
  ・毎日赤ん坊の世話をしていると、すぐ一日が過ぎる。


あしらう  五(あしらわない・あしらいます・あしらって・あしらえば・あしらおう)
[1]〔人ガ 人ヲ〕
 △あしらっておく  あしらえばいい  あしらわれる
 △[軽く/冷たく/鼻(はな)で/鼻の先で/巧(たく)みに/素っ気(そっけ)なく]~。
  △[相手(あいて)/客/いやなやつ/あの連中(れんちゅう)/邪魔者(じゃまもの)]を~。
 ・ベテランの店員がうるさい客をうまくあしらって追い出した。
  ・好きになれない相手をいかにうまくあしらうかが、ベテランホステスというものだ。
 ・ああいう連中は適当にあしらっておけばいい。どうせ大したことはできない。
 ・今度こそ勝とうと勢(いきお)い込んで向かっていったが、先輩(せんぱい)にうまくあしらわれた。

[4]つきあう・別れる
   人間関係の中で、愛情・友情などの強いつながりに関する動詞。

◇つきあう
  「付き合う」は、互いに行き来したりして、親しい間柄を保つこと。特に、恋人になること。相手
をト格にとる。「つき合いがある」という言い方もよく使われる。
      人ガ 人ト つきあう
       年上の恋人と付き合う     遠い親戚とつき合いがある
 また、人がある行動をとる時、(人間関係のために)一緒にそれをすること。相手としてニ格をとる
か、その行動をニ格にとる。
      人ガ ものニ つきあう
    上司に付き合って飲む   妻の買い物に付き合う
◇くどく
  「口説く」は、相手を自分の意向に従わせようと、熱心に説得すること。特に、男が女に言い寄る
こと。「口説き落とす」は、口説いて承知させること。
      人ガ 人ヲ くどく
       若い女性を口説く  上司を口説いて新しい器械を入れる
◇とつぐ
  「嫁ぐ」は、女性が結婚して、生まれ育った家庭を出ること。相手の男性または家をニ格にとる。
やや古い言い方。
      人ガ 人・もの・所ニ とつぐ
       旧家・商家に 嫁ぐ       幼なじみ・遠いところに 嫁ぐ
◇めとる
  「めとる」は、女性を妻とすること。古い言い方。
   人ガ 人ヲ めとる
    妻をめとる  遠い親戚の娘をめとる
◇わかれる
  「別れる」は、親しくしていた人と離れること。特に、恋人・夫婦がそうでなくなること。
      人ガ 人ト わかれる
    夫・恋人と 別れる                                 (「駅で別れる」は →「会う」)
・複合動詞 
 「死に別れる」は、(血縁・夫婦関係にある)人が死んで、永久に会えなくなること。 
 「泣き別れる」は、泣きながら別れること。
・スル動詞
 関連するスル動詞が多くある。
 「交際する」は、(社会人として)個人的に人と付き合うこと。特に、恋人として付き合うこと。
 「デートする」は、(愛し合う恋人たちが)日時を決めて、各自の家以外の場所で会うこと。
 「キスする」は、愛情や尊敬の気持ちを表すため、相手の唇・頬・手などに自分の唇をつけること。
 「プロポーズする」は、結婚を申し込むこと。
 「恋愛する」は、異性同士(または同性同士)が互いに恋い慕うこと。
 「婚約する」は、(近い将来)結婚することを(正式に)約束すること。
 「セックスする」は、性的な交わりをすること。
  「結婚する」は、(法律上の)夫婦となること。
 「浮気する」は、配偶者など特定の関係を持つ人がいるのに、他の人に心を動かし関係を持つこと。
 「離婚する」は、夫婦が法律上の関係を解消すること。
 「絶交する」は、仲よく付き合っていた人と(けんかなどをして)つき合いをやめること。
 「仲直りする」は、一時仲が悪くなっていた者同士が、また仲良くなること。
 「和解する」は、対立していた者同士が、対立をやめること。

 
つきあう(付き合う)  五(つきあわない・つきあいます・つきあって・つきあえば・つきあおう)
[1]〔人ガ 人ニ〕
 △つきあいたい  つきあってほしい  つきあってあげる  つきあってはいけない
  つきあわないほうがいい  つきあおうと思う  つきあえ!   つきあうな!
 △[親しく/仲よく/いやいや/しかたなく/ときどき/ながい間/ずっと]~。
  △[客/上司(じょうし)/家族/両親(りょうしん)/妻/子ども/友だち]に~。
  ・次の日曜日、仕事の得意先(とくいさき)につき合ってゴルフに行くことになった。
 ・ゆうべは加藤につき合って、一杯(いっぱい)飲んだ。
 ・また今晩も上司につきあわなけりゃならない。もういいかげん、かんべんしてほしいよ。
 ・引っ越(こ)したばかりで店を知らないので、近所の人につきあってもらって買い物に行った。
[2]〔人ガ ものニ/ヲ〕
 △[映画/買い物/散歩(さんぽ)/マージャン/ゲームセンター]に~。
 ・今日は妻の買い物につき合わないといけない。
 ・よかったら、食事に付き合ってくれないか。一人で食べるのはさみしくて。
 ・また上司のマージャンに付き合わされた。勝たせないと機嫌(きげん)が悪いんだから困るよ。
 ・どう? 一杯、(お酒を)付き合わない?
[3]〔人ガ 人ト〕
 ・彼と彼女はつき合っているらしい。
 ・彼女は外国人とつき合っている。結婚して外国に行っちゃうのかなあ。
 ・あの男とはつき合わないほうがいい。暴力団(ぼうりょくだん)とつながっているらしい。
 ・今、つき合っている人がいますか。いなかったら、ぼくとつき合ってくれませんか。


くどく(口説く)  五(くどかない・くどきます・くどいて・くどけば・くどこう)
[1]〔人ガ 人ヲ〕
 △くどいてみる  くどいてはいけない  くどこうとする  くどかれる  くどけ!
 △[うまく/上手に/何度も/しつこく/巧(たく)みに/本気で/強引(ごういん)に]~。
  △[女の子/女性/人妻(ひとづま)/ホステス/客/上司(じょうし)]を~。
  ・彼は女性を口説くのがうまいが、口説いたあと、関係を続けるのがへたで、長続きしない。
 ・あの子、かわいいね。口説いてみようか。  
  ・会長に口説かれて、大会委員長を任(まか)されることになった。
 ・姉は会社をやめて飲み屋に勤め、客に口説かれて結婚し、今は幸せに暮らしている。
  ・友人が車のセールスマンになり、新車を買うように泣いて口説かれた。
 ・上司をうまく口説いて新しいソフトを入れたら、仕事がずっとはかどるようになった。

<複合動詞:くどき->
[くどきおとす] 人ガ 人ヲ
 ・彼は飲み屋で会った女性を口説き落とすのが実にうまい。うらやましい。
 ・嫌がる田中さんを何とか口説き落として、次期の委員長を引き受けてもらった。
      王・女王・美人・娘を


とつぐ(嫁ぐ)  五(とつがない・とつぎます・とついで・とつげば・とつごう)
[1]〔人ガ 人・ものニ〕
 △とつぎたくない  とついでみる  とつがなければならない  とつごうと思う
  とつがせる  とつがせられる  とつげ! 
 △[晴れて/ようやく/いやいや/気の進まぬまま//]~。
  △[姉/娘(むすめ)/長女(ちょうじょ)/親戚(しんせき)の子/同級生(どうきゅうせい)]が~。
  [幼(おさな)なじみ/兄の友人/旧家(きゅうか)/商家(しょうか)/異国(いこく)]に~。
  ・さようなら。私は遠いところへ嫁いでいきます。
 ・姉は故郷(ふるさと)で旧家(きゅうか)に嫁いだが、私は都会に出た。
  ・娘を誰かいい人に嫁がせたいが、誰か知りませんか。
  ・嫁ぐ日の幸(しあわ)せを夢に見て、毎日料理学校に通っています!


めとる(娶る)  五(めとらない・めとります・めとって・めとれば・めとろう)
[1]〔人ガ 人ヲ (ものニ)〕
 △めとりたい  めとってみる  めとってはいけない  めとろうとおもう
  △[妻(つま)/女性/その娘(むすめ)/姫(ひめ)]を~。
  ・お前もそろそろ妻を娶って落ち着いたほうがいいぞ。
 ・金持ちになった彼は、かわいい妻をめとって幸せに暮らした。
 ・こういう事情(じじょう)で、その娘を妻にめとったのだが、いや、それが大まちがいだった。


わかれる(別れる) 一(わかれない・わかれます・わかれて・わかれれば・わかれよう)
[1]〔人ガ 人ト〕
 △わかれたい  わかれやすい  わかれそうだ  わかれてほしい  わかれてしまった 
  わかれようとしている  二人をわかれさせた  むりにわかれさせられた
 △[あっさりと/さっぱりと/にこやかに/きっぱり/みれんなく]~。
  [しぶしぶ/いやいや/思いを残しながら]~。
 △[ともだち/仲間(なかま)/同僚(どうりょう)]と~。
  [恋人(こいびと)/妻(つま)/夫(おっと)/愛人(あいじん)]と~。
 ・長く付き合っていた恋人と別れてしまった。
 ・父と母はちょっとしたけんかがきっかけで別れてしまった。
 ・早く別れたほうがいいとまわりの人は言うけれど、夫婦(ふうふ)というものは、そうかんたんに
  別れられるものではない。
 ・妻子(さいし)ある上司(じょうし)と恋をしてしまったが、親に知れ、別れさせられた。
 ・もう、がまんできない。この男とは別れようと思う。
 ・田中さんは仕事(しごと)のつごうで家族(かぞく)と別れてくらしている。
 ・私はえきの前で山田さんと別れました。
 ・私たちは門を出たところで「じゃ、また。」と言って別れた。
 ・よるおそく人と別れる時は、「おやすみなさい」と言います。
<複合動詞:-わかれる>
[なきわかれる] 人ガ 人ト
 ・父と離婚した母が妹をつれて出て行く朝、わたしたち兄妹は駅で泣き別れた。
 ・転校していくクラスメートと教室で抱き合って泣き別れた。
[しにわかれる] 人ガ 人ト/ニ
 ・わたしは十才の時に母と死に別れた。
 ・夫と死に別れて十年になりますが、今でも夫を愛しています。
      親・父・母親・夫・妻と/に

<スル動詞>
[キスする]  人ガ 人・ものニ / 人ト   
 ・彼女はふっくらした赤ん坊のほっぺにキスした。
 ・彼は、彼女の唇に軽くキスすると、振り向きもせずに去っていった。
[交際(こうさい)する]  人ガ 人ト
  ・ある人と見合いして、交際(を)して、結婚する。
  ・若手俳優が年上の女性歌手と交際(を)していると女性週刊誌で報じられた。
[恋愛(れんあい)する]  人ガ 人ト
 ・今、会社の同僚と恋愛(を)しています。
 ・恋愛(を)したことのない人は幸いだ。まだ人生最大の楽しみが残っているのだから。
[プロポーズする]  人ガ 人ニ
 ・初めてプロポーズ(を)されたのは22の時だった。それから、離婚してまたされて、、。
 ・プロポーズ、したいときには金はなし。指輪も買えないんじゃなあ。
[婚約(こんやく)する]  人ガ 人ト
  ・知り合ってから三ヶ月で彼女と婚約(を)した。
 ・婚約(を)する前に何をすべきか。よーく考えるべきだ。それ以外に道はないのかを。
[結婚(けっこん)する]  人ガ 人ト
  ・私と結婚(を)して下さい!
  ・急いで結婚(を)して、ゆっくり後悔する。
[浮気(うわき)する]  人ガ 人ト
 ・会社の若い子と浮気したいと思っているが、残念ながら相手にされない。
 ・A氏はB氏の妻と浮気し、B氏はA氏の妻と浮気している。それが人生だ。
[離婚(りこん)する]  人ガ 人ト
  ・私は妻と離婚(を)したいのだが、妻は離婚したくないと言う。
 ・結局、二人は離婚(を)した。
[絶交(ぜっこう)する]  人ガ 人ト
 ・あいつとは今日限りで絶交(を)することにした。来ても家に入れるな! 
 ・彼とは子供の頃から、何回も絶交(を)し、何回も仲直りしてきた。

[仲直り(なかなおり)する]  人ガ 人ト
  ・けんかしていた友達と仲直り(を)した。
 ・こちらが仲直り(を)しようと思っているときは、相手もそう思っているものだ。
[和解(わかい)する]  人ガ 人ト
 ・家を出てから25年の後、やっと父と和解(を)した。
 ・けんかして断絶状態だった二人を何とか和解(を)させた。

[5]訪ねる

◇たずねる
 「訪ねる」は、人に会うためにその人のいるところへ行くこと。目的を持ってある場所に行くこと。
場所をヲ格にとる型と、場所をニ格にとる型がある。後者はやや古い書きことば。
      人ガ 所・ものヲ たずねる / 人ガ 所ニ 人ヲ たずねる
       先生の家を訪ねる    史跡を訪ねて歩く    研究室に先生を訪ねる
 また、物事の根元や道理などを探し求めること。「尋ねる」という表記が使われる。
   人ガ ものヲ たずねる
    日本語の起源を尋ねる   自然の原理を尋ねる
・複合動詞「訪ね歩く」は、いろいろなところを訪ねて回ること。
◇おとずれる
 「訪れる」は、ある場所、人の家などへ行くこと。場所を示すヲ格またはニ格をとる。また、目的
のニ格をとることがある。ある時期・状態などになること。
      人ガ 所ヲ/ニ (ものニ) おとずれる
       日本を訪れる外国人    記者が取材に訪れる
      ものガ 人・ものニ おとずれる
      世界に新しい時代が訪れる  夫婦に破局・平和が 訪れる
◇うかがう
 「伺う」は、「訪ねる」意の謙譲表現。「おたずねする」よりも一般的。場所をニ格またはヘ格に
とる。目的のニ格をとる。
      人ガ 所ヘ/ニ (ものニ) うかがう
    社長宅に伺う     ご挨拶に伺う
・スル動詞
 「訪問する」は、(用事・あいさつなどのために)他人の家などに行くこと。ヲ格をとる。
       会社・お宅を 訪問する

たずねる(訪ねる)一(たずねない・たずねます・たずねて・たずねれば・たずねよう)
[1]〔人ガ 所・人ヲ〕
 △たずねたい  たずねてみる  たずねておく  たずねてもいい  たずねてはいけない
  たずねようとする  たずねさせる  たずねられる 
 △[いくつか/いろいろと/ねんのため/とりあえず/さりげなく/しかたなく]~。
 △[友だちの家/先生のお宅(たく)/博物館(はくぶつかん)]を~。
 ・6か月ぶりに友だちのアパートを訪ねたが、もうどこかへひっこしたあとだった。
 ・教えられた会社を訪ねてみると、探していた人に会うことができた。
 ・この夏休みに田中先生を訪ねよう(=訪問(ほうもん)しよう)と思い立った。
 ・各地の遺跡(いせき)を訪ねて歩くツアーに参加(さんか)してみた。
[2]〔人ガ 所ニ 人ヲ〕
 ・昼休みになったので、研究室に教授を訪ねてみた。
 ・昔の恩師(おんし)を母校(ぼこう)に訪ね、長い間の無沙汰(ぶさた)をわびた。
[3]〔人ガ ものヲ〕
 △[起源(きげん)/ルーツ]を~。
 ・日本人のルーツを尋ねて古代文明(こだいぶんめい)のあとをおとずれた。
 ・日本の楽器(がっき)の起源(きげん)を尋ねて、中国まで調査(ちょうさ)に行ってきました。
<複合動詞:たずね->
[たずねあるく] 人ガ ものヲ 
 ・あちらこちらの専門家を訪ねあるいて、話を聞いた。
 ・旅行に行って、名所旧跡を訪ね歩いた。
      遺跡・一帯・人々・会社を 家元・古老たち・戦跡・本土を ゆかりの土地を


おとずれる(訪れる) 一(おとずれない・おとずれます・おとずれて・おとずれれば・おとずれよう)
[1]〔人ガ 所ヲ/ニ (ものニ)〕
 △おとずれてみたい  おとずれてしまう  おとずれてはならない
 △[久しぶりに/突然(とつぜん)/思い立って/はるばると/ふと/連日(れんじつ)]~。
  △[故郷(ふるさと・こきょう)/親戚(しんせき)の家/病室/ホームページ]を~。
  ・私は何度かその島を訪れたことがある。
  ・訪れる人もない山の中に、一軒(いっけん)の家がある。
  ・京都を訪れる外国人は、どの国が多いのだろうか。
 ・ある夜、王の城(しろ)に隣国(りんごく)から使者(ししゃ)が訪れた。  
  ・大学の研究者が村に伝統(でんとう)文化の調査(ちょうさ)に訪れた。
 ・翌日(よくじつ)新聞記者が取材(しゅざい)に訪れ、広報部(こうほうぶ)が応対(おうたい)した。
[2]〔ものガ もの・人ニ〕
  △[機会(きかい)/危機(きき)/幸運(こううん)/不幸(ふこう)/破局(はきょく)/平和]が~。
    [夜明(よあ)け/新年/冬/寒さ/新緑(しんりょく)の季節(きせつ)/春]が~。
 ・二人の生活に平和な日々が訪れたのは、それから十年後のことだった。
  ・不運(ふうん)を嘆(なげ)いていた僕(ぼく)に、ついにチャンスが訪れたのだ。
  ・今年は例年(れいねん)より寒さが訪れるのが遅くなるようです。  
 ・幸(しあわ)せな一家に悲劇(ひげき)が訪れた
 ・この世界に平和が訪れるのはいつのことか。
 ・その一言(ひとこと)で、にぎやかだった居間(いま)に突然(とつぜん)沈黙(ちんもく)が訪れた。
  ・その年は、一月(ひとつき)も早く夏が訪れた。

うかがう(伺う)五(うかがわない・うかがいます・うかがって・うかがえば・うかがおう)
[1]〔人ガ 所ヘ/ニ (ものニ)〕
 △うかがいたい  うかがってみる  うかがわなければならない  うかがえない
  うかがおうとおもう  うかがわせる
 △[また/あとで/一度/何度も/ときどき]~。
 △[会社/お宅(たく)/お店(みせ)/お部屋(へや)/新居(しんきょ)]へ/に~。
 ・くわしい事はあした、お宅に伺って(=行って)お話しいたします。
 ・品物(しなもの)を持って、お店のほうに伺おうと思うんですが、よろしいでしょうか。
 ・日よう日に、うちの者をそちらに伺わせますので、よろしくお願(ねが)いします。
  ・いつか、ご挨拶(あいざつ)に伺いたいと思いますが、いつ頃がよろしいでしょうか。

<スル動詞>
[訪問(ほうもん)する]  人ガ 人・所ヲ
  ・先月、高校時代の恩師のお宅を訪問した。
 ・問題のある生徒の家庭を訪問して、親と話し合った。

[6]誘う・招く・呼ぶ

◇さそう
  「誘う」は、一緒に行くように勧めること。そういう気持ちになるように働きかけること。引用節
をとることがある。
      人ガ 人ヲ ものニ (文ト) さそう 
        恋人を 映画・旅行に 誘う   旅行に行こうと誘う
   人・ものガ ものヲ さそう
       その話が 涙・反感を 誘った
・複合動詞
 「誘い合う」「誘い合わせる」は、互いに誘って同じ行動をとること。
 「誘い入れる」「誘い込む」は、誘って仲間に入れること。
 「誘いかける」は、あることをさせようとして人を誘うこと。
 「誘い出す」は、人を誘って外に出させること。
・スル動詞「勧誘する」は、人にあることをしてはどうかと勧めること。
◇まねく
  「招く」は、手で合図して人を呼び寄せること。(お客として、または仕事で)人に来てもらうこと。
よくない結果を引き起こすこと。
      人ガ 人ヲ ものニ まねく
    パーティに招く  会社に重役として招く
   人・ものガ ものヲ まねく
      言動が 誤解・悲劇を 招く
・複合動詞
 「招き入れる」は、招いて中に入れること。  
 「招き寄せる」は、招いて来させること。
・スル動詞「招待する」は、(何かの催しに)客を招くこと。
    食事に招待する
◇呼ぶ  
 「よぶ」は、相手に(注意をひくように)声を掛けること。
   人ガ 人ヲ (文ト) 呼ぶ
    子どもたちを「おーい、こっちへおいで」と呼ぶ
 自分の所へ来るように言うこと。場所または目的のニ格をとる。
   人ガ 人ヲ 所・ものニ 呼ぶ
       知人を家に呼ぶ   食事に呼ぶ     タクシー・救急車を 呼ぶ
 ひゆ的に、(人の心に)何かを生じさせ、引き寄せること。
   人・ものガ ものヲ 呼ぶ 
    小さな記事が人々の関心・感動を 呼ぶ     人気・同情を 呼ぶ
  ある人・ものをある名前で言うこと。
   人ガ ものヲ ものト 呼ぶ
       その星は「イトカワ」と呼ばれている
・複合動詞:「よび-」の形のものが多くある。    
 「呼び出す」は、人を呼んである場所に来させること。
 「呼び立てる」は、大声で呼ぶこと。呼んで自分の所へ来させること。
 「呼びつける」は、呼んで自分の所へ来させること。呼ぶことになれていること。
   係の者を放送で呼び出す  子どもの母親を呼び立てる  生徒を教員室に呼びつける
 「呼び寄せる」は、呼んで自分の近くへ来させること。 
 「呼び返す」は、どこかへ行った人を、呼んで元の所に戻らせること。
 「呼び戻す」は、呼んで元の所に戻らせること。失われた状態を戻すこと。
   国から家族を呼び寄せる  出張中の社員を呼び返す
   大使を国に呼び戻す  かっての繁栄を呼び戻したい
 「呼び入れる」は、人を呼んで中に入れること。
 「呼び込む」は、人を呼んで中に入れること。ひゆ的に、あることが別のことを引き起こすこと。
      関係者をへやに呼び入れる   店が客を呼び込む  失敗がチャンスを呼び込む
 「呼び起こす」は、眠っている人を呼んで起こすこと。ひゆ的に、人の心に何かを生じさせること。
 「呼び覚ます」は、忘れていたことを思い出させること。人の心に何かを生じさせること。
   朝寝坊の子どもを呼び起こす  人の興味を呼び起こす/呼び覚ます  
 「呼びかける」は、人に向かって声を掛けること。主張を述べて(広く)賛成を求めること。
 「呼び交わす」は、たがいに呼び合うこと。
   「おはよう」と呼びかける  道行く人に核廃絶を呼びかける  小鳥がたがいに呼び交わす
 「呼び捨てる」は、敬称を添えずに人の名前を呼ぶこと。
 「呼び止める」は、動いている(動こうとしている)人を呼んで止まらせること。
 「呼び慣れる」は、(そう)呼ぶことになれていること。
   生徒が教師を呼び捨てる  警官に呼び止められる  あだ名で呼び慣れている
◇つのる 
 「募る」は、何かのために広く人や資金・物資を求め、集めること。
      人ガ 人・ものヲ つのる
       運動の同志を募る  寄付を募る
 何かがますます強くなっていくこと。特に心理的な思いに言う。         
    不安・不満が つのる  恋しさ・おもいが つのる
・スル動詞
 「募集する」は、必要な人・もの・作品などを広く一般に求め、集めること。 
 「公募する」は、広く一般から人や作品などを募集すること。 
 「募金する」は、寄付金などを広く一般に呼びかけ、集めること。
  「応募する」は、募集に応じること。


 
さそう(誘う) 五(さそわない・さそいます・さそって・さそえば・さそおう) 
[1]〔人・ものガ 人ヲ〕
 △さそいたい  さそいやすい  さそってみる  さそってしまう  さそってはいけない
  さそわなくてはいけない  さそおうとおもう  さそわせる  さそわれる
 △[ちょっと/かるく/心から/真剣(しんけん)に/何度も/しつこく/むりに]~。
 △[友だち/知り合い/仲間(なかま)/女の子/同僚(どうりょう)/先生]を~。
 ・友達(ともだち)を誘って映画を見に行った。
 ・五月の気持ちよい風に誘われて散歩(さんぽ)に出た。
[2]〔人・ものガ ものヲ〕
 △[眠気(ねむけ)/涙(なみだ)/疲れ/食欲(しょくよく)/微笑(びしょう)/笑い]を~。
  [哀(あわ)れ/悲しみ/誤解(ごかい)/同情(どうじょう)/反感(はんかん)]を~。
 ・眠気を誘う(=ねむくなるような)先生の声が午後の教室から聞こえてくる。
 ・戦争(せんそう)の時のつらい話は、聞いている人の涙を誘った。(人を悲しくさせた)
 ・後ろから迫(せま)ってくるランナーの足音が彼の焦(あせ)りを誘い、ペースを乱(みだ)した。
 ・反感を誘うようなものの言い方はやめたほうがいい。
[3]〔人ガ 人ヲ ものニ〕
 △[買物(かいもの)/散歩/旅行(りょこう)/音楽会/スキー/飲み会]に~。
 ・かのじょを映画に誘ったが断(こと)わられてしまった。ショック!
 ・青井くんにパーティーに誘われちゃった。何を着て行こうかなあ。
[4]〔人ガ 人ヲ 文ト/ヨウニ〕
 ・「あなたも一緒(いっしょ)に行きませんか」と誘われた。
 ・喫茶店(きっさてん)で話の続きをやろうと誘ったが、彼は用があると言って帰ってしまった。
 ・留学生も一緒にパーティーに参加(さんか)するように誘ってあげて下さい。

<複合動詞:さそい->  
[さそいあう] 人ガ 人ト
 ・各国の代表者たちは、お互いに自分の国に来てくれるよう、誘い合っていた。
 ・妻は時々近所の奥さんたちと誘い合って映画に行くらしい。
[さそいあわせる] 人ガ 人ト
 ・みんなで誘い合わせて買物に出かけた。  (誘い合って)
[さそいいれる] 人ガ 人ヲ
 ・新入生を自分たちのサークルに誘い入れる。
 ・講師の有り難いお話は、受講者の多くを眠りに誘い入れる結果になった。
   読者・霊を 眠りに
[さそいかける] 人ガ 人ニ (文ト/ものヲ)
 ・いっしょに行こうとクラスのみんなに誘いかけたが、誰も来なかった。
 ・身の回りの人に参加を誘いかけたが、だれものってこなかった。
   参加を 友人に 客となるよう さりげなく 巧みに
[さそいこむ] 人・ものガ 人ヲ (ものニ)
 ・怪しい宗教団体が言葉巧みに若者を誘い込んでいる。
 ・ここちよい音楽を聴いているうちに、深い眠りに誘い込まれた。
   男・客・見物人・読者を 議論・仲間・派閥・部屋・死・幻想・わなに
[さそいだす] 人ガ 人ヲ 所ニ
 ・みなでうまいことを言って、金持ちの息子を飲み屋に誘いだし、金を払わせた。
 ・穴の前にえさをおき、小動物を誘い出す。
      主婦・娘・小動物・兵・魂・笑い・動きを 遠くへ 散歩に 眠気を
<スル動詞>
[勧誘(かんゆう)する]  人ガ 人ヲ ものニ
 ・新入生を勧誘するサークルの学生が入学式の会場のまわりに集まっている。
 ・大学の食堂で話しかけられて、何か宗教関係の合宿に勧誘されそうになった。


まねく(招く) 五(まねかない・まねきます・まねいて・まねけば・まねこう) 
[1]〔人ガ 人ヲ 所・ものニ〕
 △[客(きゃく)/ゲスト/ともだち/親戚(しんせき)の人たち/人/講師(こうし)]を~。
 △まねきたい  まねいてほしい  まねいてもらう  まねかれる  まねかせる
   まねいたほうがいい  まねこうと思う  おまねきしよう  
 △[こころよく/しかたなく/いやいや/何人も/おおぜい/できるだけ多く]~。
 ・友だちをおおぜい家に招いて(=しょうたいして)クリスマス・パーティーをした。
 ・有名な作家を学校に招いて公園(こうえん)してもらった。
 ・大山先生は大学を定年(ていねん)でやめられてから、ある研究所に招かれて、そこの所長になら
  れたそうだ。
 ・友だちの結婚式(けっこんしき)に招かれて大阪に行ってきた。
 ・きのうヤンさんは日本人の友人{○に/○から/?によって}夕食に招かれて、喜んで行ったが、
  食べられる物がほとんどなくて、こまったそうだ。
[2]〔ものガ ものヲ〕
 △まねきやすい  まねきそうだ  まねいてしまう  まねいてはいけない まねかないように
  まねくおそれがある  まねく結果(けっか)になった
 △[ざんねんなことに/不幸にも/不注意で/油断(ゆだん)していて]事故(じこ)を~。
 △[惨事(さんじ)/不幸(ふこう)/重大な結果(けっか)/逆効果(ぎゃくこうか)/疑惑]を~。
  [ひどい失敗(しっぱい)/悲惨(ひさん)な事故(じこ)/大きな災害(さいがい)]を~。
  [気のゆるみ/不注意/集中力(しゅうちゅうりょく)の不足(ふそく)]が事故を~。
  [あいまいな表現(ひょうげん)/そういう言い方/はっきりしない態度(たいど)]が誤解(ごか
   い)をまねく
 ・慣(な)れから来る気のゆるみが事故を招くことが多い。(=ひきおこす)
 ・つまらぬことで疑惑を招かないように、出張費(しゅっちょうひ)の扱いには気をつけてください。
 ・ちょっとした油断(ゆだん)が大きな惨事(さんじ)を招く原因(げんいん)となる。
 ・どうも最近はミスが多い。集中力の不足がミスを招いているようだ。気をつけよう。
 ・自分の意見をはっきり言わないと、かえって誤解(ごかい)を招くおそれがあります。
 ・政府(せいふ)の経済政策(けいざいせいさく)の失敗(しっぱい)が現在のインフレを招く結果にな
  ったと言われている。

<複合動詞:まねき->
[まねきいれる] 人ガ 人・ものヲ
 ・店の主人は客を中に招き入れた。
 ・その作戦は、逆に敵を招き入れる恐れはないか? 
   相手・敵・人々・男を 客間に 座敷に 強引に
[まねきよせる] 人ガ 人・ものヲ
 ・多くの買い物客を招き寄せるために、イベントを計画している。
 ・その愚かな行為が災いを招き寄せる結果となった。
      仲間・福・苦しみ・災い・独立・秘密を
<スル動詞>
[招待(しょうたい)する]  人ガ 人ヲ ものニ
  ・いつかあなたを私のうちに招待したいと思っていますが、どうでしょうか。
 ・取引先の社長にレストランでの食事に招待された。
    結婚式・披露宴・晩餐会に 
    

よぶ(呼ぶ)五(よばない・よびます・よんで・よべば・よぼう) 
[1]〔人ガ 人・ものヲ (文ト)〕
 △よんでみる  よんでおく  よんでほしい  よんだほうがいい  よぶべきだ
  よばせる  よばれる  よべ!  よぶな!
 △[急いで/電話で/大きい声で/無線(むせん)で/遠くから]~。
 △[人/子ども/犬/ねこ/名前/あだな]を~。
  [専門家(せんもんか))/警備員(けいびいん)/かかりの人/みせの人/ボーイ]を~。
  [医者(いしゃ)/警察(けいさつ)/救急車(きゅうきゅうしゃ)/タクシー]を~。
  だれか[よく知っている人/使い方がわかる人/このことにくわしい人]を~。
 ・何か分からない事があったら、わたしを呼んでください。となりのへやにいますから。
 ・怪我人(けがにん)です。早く救急車(きゅうきゅうしゃ)を呼んでください。
 ・名前を呼ばれた人はこちらへ来てください。
 ・先生が私の名前を呼んだ時、私はぼんやりとほかの事を考えていた。
 ・「どろぼう」と言って、たすけを呼ぼうとしたが、こえが出なかった。
[2]〔人ガ 所・ものニ 人ヲ〕
 △[家/自分のうち/仕事場(しごとば)/パーティ/食事/卒業式(そつぎょうしき)]に~。
 ・A:おや、お出かけですか。
   B:はい、しょくじに呼ばれて兄の家に行くところです。
 ・友だちをおおぜい家に呼んでさわいだら、あとで、となりの人におこられてしまいました。
 ・有名な画家(がか)を学校に呼んで話をしてもらった。
 ・パーティにはおきゃくを呼んで(=招待(しょうたい)して)ある。
 ・卒業生(そつぎょうせい)を学校の文化祭(ぶんかさい)に呼んで、今の学生と話をさせてみよう。
 ・友だちの結婚式(けっこんしき)に呼ばれているんだが、行く気がしないなあ。「お前はまだか」
  って言われそうで。
[3]〔人ガ 人・もの(のこと)ヲ ものト〕
 △友だちのことを「あっちゃん」と~。
 ・ぼくの友だちは、ぼくの車を「ボロクソワーゲン」と呼ぶ。
 ・みんなはその選手(せんしゅ)のことを「てつの足」と呼んでいた。
 ・マレーシアのペナンは「東洋(とうよう)の真珠(しんじゅ)」と呼ばれている。
 ・水泳部の大川さんは「Q高校のイルカ」と呼ばれているそうだけれども、わたしは「アシカ」だ
  と思う。
[4]〔ものガ ものヲ〕
 ・トヨサンの新車が人々の人気を呼んでいる。
 ・あさのドラマの主役(しゅやく)女優(じょゆう)の演技(えんぎ)が話題を呼んでいるらしい。
 ・この映画は多くの人の感動(かんどう)を呼んだ。
 ・かれの言ったことが反響(はんきょう)を呼んで、彼は一躍(いちやく)有名になった。
 ・うわさがうわさを呼んで、店の前はお客でいっぱいになった。

<複合動詞:よび->
[よびいれる] 人ガ 人ヲ
 ・面接試験の日、応募者を面接室に呼び入れる係りを担当した。
 ・会見が始まるので報道関係者を会議場へ呼び入れた。
   一同・男・記者団・軍を
[よびおこす] 人ガ ものヲ (ものニ) 
 ・なかなかおきない子どもを大きな声で呼び起こした。
 ・その音楽がむかしの記憶を呼び起こした。
 ・今回の実験の成功は、この分野に対する国民の関心をきっと呼び起こすだろう。
 ・その写真は、人々の心に感動を呼び起こした。
   イメージ・愛国心・面影・快感・感情・関心・感動・共感・郷愁・恐怖・興味・疑惑・警戒心
   ・信頼・注意・敵意・同情・波紋・反響・反発・勇気・連想を 苦い・忘れがたい記憶を
[よびかえす] 人ガ 人ヲ
 ・大事なものを渡し忘れたので、出張に出ようとした社員を呼び返した。
 ・ボールを取りにいった犬を呼び返した。
   犬・お母さん・妻・出た者・言葉・元気を 心・胸に
[よびかける] 人ガ 人ニ (ものヲ)
 ・知り合いや近所の人に呼びかけて、ボランティアになってもらった。
 ・「ちょっと、そこのお姉さん!」と呼びかけられて振り返ったら、私じゃなかった。もうオバサ
  ンだものねえ。
 ・デモの最中も道行く人々に参加を呼びかけた。
   名前を 協力・献血・交渉・参加・支持・審議・戦争集結・大同団結・注意・投資・話し合い
   ・法令遵守を 遠くから 大声で 国民に 積極的に ひたすら
[よびかわす] 人ガ 人ト
 ・少しはなれた木の枝で、二羽の小鳥が互いに呼び交わしている。春だねえ。
 ・「あったぞ」「こっちも」林の中でキノコ取りの仲間が互いに呼び交わす声が聞こえる。
[よびこむ]人ガ 人ヲ (ものニ)
 ・スーパー大売り出しで、店員が客を呼び込んでいる。
 ・ランナーの一瞬の判断がチームの勝利を呼び込んだ。
   客・若者・警官・勝利・逆風を 風を
[よびさます] ものガ ものヲ
 ・一枚の写真が幼い時の記憶をまざまざと呼び覚ました。
 ・この重要な問題について市民の関心を呼び覚ますにはどうしたらいいのか。
   愛情・意識・意欲・印象・幼心・感覚・関心・記憶・経験・注意力・不審の念を
[よびすてる]人ガ 人ヲ
 ・とくに親しい友だち以外は、「山田!」のように名前を呼び捨てる(=呼び捨てにする)のはよ
  くない。「さん」をつけるべきだ。
 ・彼は同僚の女性の名前を呼び捨てるので評判が悪い。
   下級生・名の知られた人物を おおっぴらに
[よびだす]人ガ 人ヲ 所ニ/へ
 ・この学生を放送で呼び出してださい。
 ・電話で呼び出されて、教えられたレストランへ行ってみると、10年ぶりにむかしの友だちが集
  まっていた。
   奥さん・社員・社長・証人・当人・母親を 電話で 外・電話口に いきなり 
[よびたてる] 人ガ 人ヲ
 ・お忙しいところをお呼びたてしてもうしわけありません。じつは、、、。
   妻・母親・息子・知らない者を 甲高く やかましく 鋭く
[よびつける]人ガ 人ヲ 所ニ/へ 
 ・工場で事故があった。社長が責任者を呼びつけて、徹底的に原因を調査するよう命じた。
 ・ふざけていてまどガラスをわってしまい、先生のへやへ呼びつけられてさんざんしかられた。
   男・女・給仕・業者・子供・女房・部下・ボーイを 否応なしに
[よびとめる]人ガ 人ヲ
 ・まちを歩いていて、知らない人に「もしもし。」と呼びとめられた。
 ・通りかかった店員を呼びとめて、お酒をもう一本注文した。
   男・客・車・主婦・タクシー・通行人・ボーイを 後ろから 背後から
[よびなれる] 人ガ 人・ものヲ
 ・夜の試合は「ナイター」と呼び慣れているので、今さら「ナイトゲーム」なんて言えない。
 ・子供が家を出ていっても、呼び慣れた「お母さん」という言い方で妻を呼んでいる。
[よびもどす]人ガ 人ヲ 所ニ/へ
 ・出張で出ている社員をいそいで呼びもどして、緊急会議をひらくことにしよう。
 ・この町にかつての繁栄を呼び戻したいと言って町長選挙に立候補した。
   妻・娘・馬・死者の霊・若さ・過去・遠い記憶・現実感・力・繁栄を
[よびよせる]人ガ 人ヲ 所ニ/へ
 ・タイから来たマナさんは家族を呼びよせて、いっしょにくらしはじめた。
 ・父はもう長くないようなので、親族を呼び寄せたほうがいいでしょうか。
   母親・家族・親族・子供・医者・家来・専門家・神・若い者を


つのる(募る)  五(つのらない・つのります・つのって・つのれば・つのろう)
[1]〔人ガ 人・ものヲ〕
 △つのりたい  つのってみる  つのらないほうがいい  つのろうとする  つのるな!
 △[広く/一般(いっぱん)から/何度も/ふたたび]~。
  △[会員/同志(どうし)/有志(ゆうし)/出資(しゅっし)/カンパ/義捐金(ぎえんきん)]を~。
  ・被災地(ひさいち)へのボランティアを募ってみようと思う。
 ・新しく研究会を立ち上げることにし、有志を募った。
  ・出資を募ったが、思いの外(ほか)資金が集まらなかった。

<スル動詞>
[応募(おうぼ)する]  人ガ ものニ
  ・新聞の懸賞に応募したら見事当選した。
 ・社員募集に応募して、合格し、入社した。 
[公募(こうぼ)する]  人ガ ものヲ
 ・お菓子会社が新製品のためのキャラクターを公募している。
 ・ある大学が英語の教師を公募しているので、応募してみようと思う。
 [~の公募をする]
  ・県の美術館では、新館長の公募をしているそうだ。応募してみようかな。
[募金(ぼきん)する]  人ガ ものヲ
 ・街頭で大震災の義捐金を募金していたので、ほんの少しだが寄付した。 
 ・ネットで募金しているサイトがあるが、本物かどうか気をつけよう。
[募集(ぼしゅう)する]  人ガ 人・ものヲ
  ・会社がソフトウエアの技術者を募集している。
 ・今年は不景気で社員を募集しないそうだ。
 ・新しいアイデアを募集しているが、なかなかいいものが来ない。
 [~の募集をする]
  ・新入部員の募集をしています。入部しませんか。

[7]助ける・救う

◇たすける
 「助ける」は、力を貸して、人を危険や死からのがれさせること。また、苦しみや困っていること
をなくしてやること。人または人に関わる物事をヲ格にとる。名詞節をとることがある。
      人ガ 人・ものヲ/文ヲ たすける
       人(の命)を助ける   人が落ちそうになるのを助けた
 ひゆ的に、ある物事が他の物事の進展によい影響を与えることを言う。
      ものガ ものヲ たすける
    技術の進歩が産業の発展を助ける
・複合動詞
 「助け合う」は、お互いに相手を助けること。
 「助け上げる」は、水や穴などに落ちた人をそこから上げてやること。
 「助け起こす」は、倒れている人の体を起こして、元気づけること。
 「助け出す」は、何かの中で困っている人をそこから出してやること。 
・スル動詞
 「救助する」は、危険な状況にある人を救い助けること。
 「救済する」は、災害や不幸で苦しんでいる人を救い助けること。
 「援助する」は、困っている人や団体に力を貸して助けること。
 「支援する」は、困っている人や団体に力を貸して助けること。「援助」のやや改まった表現。
 「補助する」は、(中心となるのではなく)足りないところを補って助けること。
 「協力する」は、他と力を合わせて物事を行うこと。ニ格またはト格をとる。ニ格の名詞は中心と
なるもの。ト格の場合は対等。
    人の仕事に協力する   人と協力して仕事をする
 「後援する」は、資金を提供するなど、背後で援助すること。
◇たすかる
 「助かる」は、「助ける」に対応する自動詞で、危険・災害・死などからのがれること。費用や労
力が少なくで楽であること。
      人・ものガ たすかる
       命が助かる   通勤が楽で助かる
◇すくう
 「救う」は、危険な状況、好ましくない環境などにある人に力を貸してそこから出してやること。
      人・ものガ 人・ものヲ すくう
    患者の命を救う      仏の教えが苦しむ心を救う
・複合動詞
 「救い出す」は、危険や困難から助け出すこと。
 「救い上げる」は、助け出して、安全なところに移すこと。   
◇てつだう
 「手伝う」は、他人の仕事がうまく、早くすむように一緒にしてやること。名詞節をとる。
      人ガ ものヲ/文ヲ てつだう
       仕事を手伝う  荷物を運ぶのを手伝う
 「差し伸べる」は、「(人ニ)手をさしのべる」の形で、「援助する」意を表す。

    
たすける(助ける)一(たすけない・たすけます・たすけて・たすければ・たすけよう)
[1]〔人ガ 人ヲ〕
 △たすけたい  たすけてほしい  たすけてもらう  たすけないといけない
  たすけようとする  たすけさせる  たすけられる    
 △[どうにか/何とか/必死(ひっし)に/一生懸命(いっしょうけんめい)]~。
 △[子ども/友だち/親戚(しんせき)/同僚(どうりょう)/こまっている人]を~。
 ・若い男の人が川にとびこみ、おぼれている子どもを助けた。
 ・レスキュー隊員(たいいん)が子どもを助けている写真(しゃしん)を見て、この仕事をえらんだ。
 ・「たすけてー!」とさけんだが、だれも助けてくれなかった。
 ・授業料(じゅぎょうりょう)が払えなくて困っている友だちを助けようと思って、他の友だちから
  少しずつお金を集めた。
 ・おたがいに助け合う心をもつことが大切です。
 ・私は、勉強がわからないという友だちを助けてやった。(教えた/勉強をてつだった)
 ・多くの人に助けられながら、なんとかここまで生きてきました。
[2]〔人・ものガ ものヲ〕
 △[消化(しょうか)/進出(しんしゅつ)/産業(さんぎょう)の発展(はってん)]を~。
 ・この薬(くすり)は食べた物の消化(しょうか)をたすけます。
 ・この制度(せいど)は身体障害者(しんたいしょうがいしゃ)の社会進出を大きく助けるでしょう。
 ・あの会社は国の政策(せいさく)が変わったことでずいぶん助けられた(=助かった)らしい。

<複合動詞:たすけ->
[たすけあう] 人ガ 人ト 
 ・苦しいときはお互いに助け合うことが大切です。特にテストの時とか、、、。
 ・災害の際、住民同士がお互いに助け合って避難するようにすることが大切です。
   住民同士が 夫婦が お互いに 相互に
[たすけあげる] 人ガ 人ヲ 
 ・池に落ちた人にロープをなげてやって助け上げた。
 ・駅のホームから落ちた人を駅員が助け上げた。
   穴に落ちた人を  水に落ちた子犬を 
[たすけおこす] 人ガ 人ヲ 
 ・倒れて動けなくなっていた人を助け起こして車に乗せた。
 ・誰かが倒れた選手を助け起こしたりすると、その選手は失格になってしまうそうだ。
   少女・選手・子分を 国を
[たすけだす] 人ガ 人ヲ (ものカラ) 
 ・エレベーターに閉じ込められた人をレスキュー隊員が助け出した。
 ・深い穴(あな)に落ちた子どもをみんなで助け出した。
 ・燃(も)える家から助け出された人が、救急車に乗せられ、病院に運ばれた。
 ・この映画は、主人公が沈みかかった船から乗客たちを無事に助け出す話だ。
      赤ん坊・客・捕虜を  火事から 無事に
<複合動詞:その他>
[さしのべる] 人ガ 人ニ ものヲ 
 ・彼は天に祈るように、空に向かって両手を差し伸べ、願いの言葉を口にした。
 ・地震の被害者に救援の手を差し伸べた。

<スル動詞>
[援助(えんじょ)する]  人ガ 人ヲ
 ・先進国が途上国を援助するのは当然の義務である。
 ・必要があればいつでも援助しますから、遠慮なく言って下さい。
[救助(きゅうじょ)する]  人ガ 人ヲ
 ・彼は火事の現場で多くの人を救助し、何度も表彰されている。 
 ・小さな救命ボートで海をさまよい、3日後に漁船に救助された。
[協力(きょうりょく)する]  人ガ 人・ものニ
  ・誰か私に協力(を)してくれる人はいませんか。
  ・募金に協力(を)してください。
 〔人ガ 人ト〕
  ・彼と協力してやればすぐ終るだろう。
[後援(こうえん)する]  人ガ ものヲ
  ・この展覧会(てんらんかい)は新聞社が後援している。
 ・日本の企業は文化的な活動を後援することがまだまだ少ない。
[支援(しえん)する]  人ガ ものヲ
 ・政府は環境問題に取り組むNPOをもっと支援すべきだ。
 ・できるだけ子供たちを支援したいと思っています。
 [~の支援をする]
  ・途上国のエイズ対策の支援をしています。
[補助(ほじょ)する]  人ガ ものヲ
 ・息子がバイトしながら大学に通っているので、生活費を少し補助しています。
 ・足が悪いので、階段を上がるときなど、少し補助してもらうと助かります。


たすかる(助かる)五(たすからない・たすかります・たすかって・たすかれば・たすかろう)
[1]〔人・ものガ〕
 △たすかりそうだ  たすかりそうもない  たすかりたい  たすかってほしい 
  たすかろうとする  
 △[うまく/何とか/やっと/幸(さいわ)いに/運よく/偶然(ぐうぜん)/奇跡(きせき)的に]~。
 △[命(いのち)/乗客(じょうきゃく)/病人(びょうにん)/重傷者(じゅうしょうしゃ)]が~。
 ・救急車(きゅうきゅうしゃ)がすぐに来てくれ、病院に運んでくれたので、何とか命が助かった。
 ・バスの事故(じこ)で乗っていた人のうち20人が死に、3人だけが助かった。
 ・けが人をすぐにうけいれる病院(びょういん)が少ないために、助かる人も助からないことがある。
 ・台風(たいふう)のために大雨(おおあめ)がふって、下のほうの家は浸水(しんすい)したそうだが、
  この辺(へん)の家は助かった。
 ・あなたが手伝(てつだ)いに来てくれたので、たいへん助かった。
 ・保険(ほけん)のおかげで、入院費(にゅういんひ)が安くすんで、ほんとうに助かった。
 ・この地方は冬も暖かいので、わたしのような年よりには助かります。
 ・大ぜいの友だちが車でひっこしを手伝(てつだ)ってくれたので、費用(ひよう)と時間がとても助
  かった。

すくう(救う) 五(すくわない・すくいます・すくって・すくえば・すくおう) 
[1]〔人ガ 人・ものヲ〕
 △すくいたい  すくってほしい  すくってもらう  すくわなければならない
  すくおうとする  すくわせる  すくわれる  すくうべきだ  すくえる
 △[ようやく/とうとう/なんとか/どうにかして/けっきょく/さいわい]すくった
 △[貧(まず)しい人々(ひとびと)/被災者(ひさいしゃ)/病人の命(いのち)]を~。
  [困っている/苦しんでいる/悩(なや)む/気の毒(きのどく)な]人々を~。
 ・何とかしてあの子供たちを救いたいと思った。
 ・あのお医者さんがわたしの命(いのち)を救ってくれた。
 ・人に対する思いやりの心だけが世界を救えるのです。
 ・キリスト教では神の愛(あい)がこの世を救うと説(と)いている。
 ・あなたの援助(えんじょ)のおかげで救われました。
 ・アウトになりそうだったが、あいてのエラーに救われた。(=エラーで助かった)
 ・弱いものがもっと弱いものをいじめているのだから救われない。(よくない状況だ)
 ・救いようのない状態(じょうたい)をやっと脱(だっ)した。
[2]〔人ガ 人・ものヲ ものカラ〕
 △[人々を貧困(ひんこん)から/青少年(せいしょうねん)を不良化(ふりょうか)から]~。
  [貧しさ/苦しみ/災害(さいがい)/絶望(ぜつぼう)/死/破滅(はめつ)]から~。
 ・彼女の愛が私を苦しみの底から救ってくれたのだ。
 ・このめずらしい動物を絶滅(ぜつめつ)の危機(きき)から救わなくてはならない。
 ・隣国(りんごく)での戦争(せんそう)が、その会社を倒産(とうさん)から救ったことにな る。

<複合動詞:すくい-> 
[すくいあげる] 人ガ 人ヲ
 ・水に落ちた人々を救命ボートに次々と救い上げた。
 ・社会の底辺にいる人々をどうやって救い上げるかを考えなければならない。
[すくいだす] 人ガ 人ヲ (ものカラ)
 ・山で道に迷(まよ)った人が十日ぶりで救い出された。
 ・中に閉(と)じ込められている人々をなんとかして救い出さなければならない。
 ・土砂(どしゃ)に埋(う)まった建物から女性が救い出され、歓声(かんせい)が上がった。
   赤ちゃん・娘・主人を 窮地から 何としてでも

<スル動詞>
[救済(きゅうさい)する]  人ガ ものヲ
 ・宗教は人の心を救済するものであって、戦争の理由になるべきものではない。
 ・難民を救済するためにキャンプが設けられた。


てつだう(手伝う)五(てつだわない・てつだいます・てつだって・てつだえば・てつだおう)
[1]〔人ガ (人の)ものヲ〕
 △てつだいたい  てつだってほしい  てつだってあげる  てつだってもらう
  てつだってもらってもいい  てつだわなければならない  てつだおうとする
  むりにてつだわせる  いやいやてつだわされる
 △[すこし/よく/ときどき/しっかり/いやいや/すすんで/なんとなく]~。
 △[仕事(しごと)/宿題(しゅくだい)/レポート/引越(ひっこ)し]を~。
 ・手があいていたら、こっちの仕事を手伝ってください。
 ・私は父の家にいたころ家事(かじ)を手伝ったことがないので、料理(りょうり)も洗濯(せんたく)
  もできない。
 ・宿題を兄に手伝ってもらった。
 ・前に私が山田さんの引越しを手伝ったから、今度は私が手伝ってもらおう。
 ・高校生の時は、家に帰るとすぐ家の仕事を手伝わなければならず、勉強する時間がなかった。
[2]〔人ガ 文(ヲ)〕
 ・ゴミを片(かた)づけるのを手伝いましょうか。
 ・私は、兄が荷物(にもつ)を運ぶのを手伝いながら、何を言うべきか考えていた。
 ・タンさんは私が国へ帰る用意(ようい)をするのを手伝ってくれた。
 ・小さな子がジャガイモの皮(かわ)をむくのを手伝おうとしたが、母親にとめられてなき出した。
 ・A:何か手伝いましょうか。
  B:そうですねえ、じゃ、野菜(やさい)を洗うのを手伝って下さい。

[8]雇う

◇やとう
 「雇う」は、金を払って人や乗り物をある期間使うこと。
      人ガ 人・ものヲ やとう
       社員を雇う      車・船を雇う
・複合動詞
  「雇い入れる」は、人を雇って組織の一員とすること。
 「召し抱える」は、(武士の時代に家来として)雇うこと。現在は古風なことば。 
 「切り捨てる」は、不要なものとして、人を見捨てること。
◇とる
 「採る」は、仕事をさせるために、適当な人を雇うこと。
   人ガ 人ヲ とる
    今年は社員を5人採る
・スル動詞
 「採用する」は、適当な人を雇うこと、意見・方法などを使うことにすること。 
 「雇用する」は、賃金を払って人を雇うこと。
 「解雇する」は、雇っていた人を一方的にやめさせること。
◇つかう
 「使う」は、人に用事を言いつけてそれをさせること。「雇う」意にもなる。
   人ガ 人ヲ つかう
        部下をうまく使う  
・複合動詞
 「こき使う」は、人をくたくたになるまで休みなく使うこと。 
◇もちいる
 「用いる」は、人をある仕事に適当であると考えて使うこと。
      人ガ 人ヲ (ものニ) もちいる
        若手を幹部に用いる


やとう(雇う)五(やとわない・やといます・やとって・やとえば・やとおう) 
[1]〔人ガ 人ヲ〕
 △やといたい やとってほしい やとってもらう やとっておく やとってはならない
  やとうべきだ やとわなくてはいけない やとわせる やとわれる やとえ! やとうな!
 △[おおぜい/何人(なんにん)か/ひつようなだけ/積極的(せっきょくてき)に]~。
 △[労働者(ろうどうしゃ)/社員(しゃいん)/運転手(うんてんしゅ)/アルバイト]を~。
 ・何百人もの人を雇って働かせている。
 ・あんなヤツを雇ったら、あとでいろいろ問題を起こされて大変だよ。
 ・失業(しつぎょう)して困っていたとき、今の社長さんに雇ってもらったのです。
 ・人を雇えば、それだけいろいろと苦労(くろう)が増える。一人でやったほうが気が楽だ。

<複合動詞:やとい->
[やといいれる] 人ガ 人ヲ
 ・駅前にスーパーが開店するため、大勢店員を雇い入れている。
 ・君の会社で私の姪を雇い入れてもらえないだろうか。
   技術者・職人・助っ人・店員を  大急ぎで 臨時に とりあえず
<複合動詞:その他>
[めしかかえる] 人ガ 人ヲ
 ・こうして、秀吉は信長に召抱えられ、出世の道を歩むことになった。
      家来・武芸者・浪人を 大勢 高禄で
[きりすてる] 人ガ ものヲ
 ・不況の中で企業が労働者を切り捨てようとしていることを許してはいけない。
      弱者・非正規労働者を


とる(採る)  五(とらない・とります・とってて・とれば・とろう)
[1]〔人ガ 人ヲ〕
 △とりたい  とってほしい  とってみる  とられる  とろうとおもう  とるな!
 △[どんどん/積極(せっきょく)的に/思い切って/しぶしぶ/無理(むり)をして]~。
  △[新入(しんにゅう)社員/アルバイト/パートの女性/若い人/技術者(ぎじゅつしゃ)]を~。
  ・このプロジェクトのために新しい部署(ぶしょ)を作って若い社員をどんどん採っていきたい。
 ・親戚(しんせき)の娘(むすめ)なんか採りたくはないんだが、頼まれてしまうとなあ。
 ・夏は忙(いそが)しくなりそうなので、アルバイトを何人も採らないといけない。
 ・正社員としては採ってもらえず、3年間の契約社員になった。
  ・この履歴書(りれきしょ)の女性を採ろうと思うのだけれど、どうだろうか。

<スル動詞>
[雇用(こよう)する]  人ガ 人ヲ
 ・一定数の障害者を雇用することが企業に義務づけられている。
 ・企業は女性をもっと雇用し、活用すべきだ。
[採用(さいよう)する]  人ガ 人・ものヲ
 ・すぐれた人物を採用するには、どうしたらいいか。
 ・次の実験では、新しい方式を採用してみたい。 
    意見・新説・戦術・提案・方式・方針・方法・やり方・システム・政策を
 [~の採用をする]
  ・今年は新卒の採用をしない予定だ。
[解雇(かいこ)する]  人ガ 人ヲ
 ・仕事が減ったため、パートの人たちを解雇しなければならない。
 ・組合の代表が理由もなく解雇されたので、裁判で争うことになった。


つかう(使う) 五(つかわない・つかいます・つかって・つかえば・つかおう)
[1]〔人ガ 人ヲ (ものニ)〕
 △つかいたい  つかってみる  つかうべきだ  つかおうとおもう  つかわれる
 △[うまく/いつも積極(せっきょく)的に/意識(いしき)的に/効果(こうか)的に]~。
  △[若者/新人/部下(ぶか)/アルバイト/契約(けいやく)社員(しゃいん)/パート]を~。
 ・若い社員をうまく使って、消費者(しょうひしゃ)の好みを探(さぐ)りだした。
 ・今の新人は、何を考えているかわからないので使いにくいと言われる。
 ・人に使われるのがいやで、自分で会社を作った。
  ・中年の上司(じょうし)にとって、若い人をどう使えばいいかは非常に難しい問題だ。
 ・アルバイトを使えば、人件費(じんけんひ)が安く上がるが、やはり仕事の質(しつ)は下がる。
 ・姉の娘(むすめ)を秘書(ひしょ)に使ってみたが、姉に似(に)て気が強く、どうも使いにくい。

<複合動詞:-つかう>
[こきつかう] 人ガ 人ヲ
 ・あの人の社員の使い方は、牛馬のごとくこき使う、という表現がぴったりだな。
 ・いくら見習いとは言っても、あごで横柄にこき使われてはやってられない。
      使用人・目下を あごで 横柄に うまいこと さんざん 容赦なく 牛馬のごとく


もちいる(用いる)一(もちいない・もちいます・もちいて・もちいれば・もちいよう) 
[1]〔人ガ 人ヲ (ものニ)〕
 △もちいたい  もちいてみる  もちいてはならない  もちいるべきだ  もちいられる
 △[盛(さか)んに/常に/積極(せっきょく)的に/意識(いしき)的に/効果(こうか)的に]~。
 △[新人(しんじん)/若手(わかて)/学生/部下(ぶか)/ベテラン/大物(おおもの)]を~。
  ・社長は彼をチームのリーダーに用いるつもりだ。
 ・重大な場面に新人を用いるのは危険(きけん)だ。
 ・ここはベテランを多数(たすう)用いるという安全策(あんぜんさく)を採ることにした。
  ・若手(わかて)を積極的に幹部(かんぶ)に用いて、力を発揮(はっき)させようと思う。
 ・学生の時、実験助手(じっけんじょしゅ)として用いられたことが、彼女の人生を大きく変えた。
    

[9]連れる・従う

◇つれる
  「連れる」は、一緒について来させること。「~ていく/てくる」の形で多く使われる。
      人ガ 人ヲ 所ニ つれていく/つれてくる
       遊園地に子どもを連れて行く
 「~につれて」の形で、ある事態の進展とともに別の事態が進展することを表す。動詞も受ける。
    教育の普及に連れて識字率が上がる   上昇するに連れて温度が上がる   
・複合動詞
 「連れ帰る」は、(そこに置いていかず)連れて帰ること。
 「連れ込む」は、人を連れてある場所に入り込むこと。特に、情事の相手を連れてホテルなどには
  いること。
 「連れ去る」は、連れて行ってしまうこと。「連れ添う」は、夫婦になって一緒に暮らすこと。
 「連れ出す」は、(誘って)外へ連れて出ること。
 「連れ立つ」は、一緒に行くこと。「連れだって」の形で使われる。
 「連れ戻す」は、人を元いた所へ連れて行くこと。
 「うち連れる」は、人を連れていること、人と一緒になっていること。
 「引き連れる」は、自分が中心となって人を連れていくこと。
◇ともなう
  「伴う」は、他の人と一緒に行動すること。物事が関係を持って一緒に起こること。
      人ガ 人ヲ ともなう / 人ニ 人ガ ともなう
    社長が秘書を伴う  社長に秘書が伴う(この型はやや古い言い方)
   ものガ ものヲ ともなう / ものニ ものガ ともなう
    作業が危険を伴う  作業に危険が伴う
 上の例のように、中心となる人・物事がガ格となって他の人・ものをニ格にとる場合と、中心とな
る人・物事がニ格になり、他の人・ものがガ格として示される文型がある。
 一方の変化に合わせて他方も変化することを示す。動詞も受ける。
    収入に伴って支出も増える
◇したがえる
  「従える」は、中心となる人・ものが他の人・ものを連れて行くこと。他の人を支配・服従させる
こと。書きことば。
      人ガ 人ヲ したがえる
       部下を従えて視察する   賊を従える
◇したがう
  「従う」は、人・ものが中心となる他の人・ものの後についていくこと。それが示すとおりにし、
それから外れないようにすること。ある仕事をすること。
      人・ものガ 人・ものニ したがう
    人の後に従う  人(の指示)に従う  大勢に従う  業務に従う
    儀式が慣習に従っている      物体は引力の法則に従う
 「に従って」の形で、ある物事の変化に関係を持って別の物事が起こることを表す。動詞を受ける。
    年をとるに従い、慎重になる   
・複合動詞
 「付き従う」は、人の後についていくこと。他の人・ものの下に属すること。
       上司に付き従う  大国に付き従う
  「付き添う」は、世話をするために人のそばについていること。
    病人に付き添う
 「寄り添う」は、相手の体のすぐちかくに身を寄せること。
 「すがりつく」は、(大きなものに)それを頼りにしてしっかりとつかまること。
 「取りすがる」「寄りすがる」は、相手の体にしっかりつかまって離れまいとし、頼りにすること。
◇つかえる
 「仕える」は、目上の人のそばにいて、その人のために用をすること。役人として働くこと。
      人ガ 人・所ニ つかえる
    王・宮廷に仕える
・スル動詞
 「お供する」は、目上の人などに付き従っていくこと。
 「服従する」は、他人の命令や意志にそのまま従うこと。


つれる(連れる) 一(つれて) 
[1]〔人ガ 人ヲ〕
 △つれていく  つれてくる  つれていってやる  つれてきてもらう
  つれていかなければならない  つれてこようとする   つれていかれる 
 △[いつも/よく/ときどき/むりに/いやいや]つれていく
 △[子ども/奥(おく)さん/おばあちゃん/家族/部下(ぶか)/犬]を~て行く。
 ・あしたは子どもを連れて動物園に行きます。
 ・こんどの日よう日に子どもを遊園地(ゆうえんち)に連れて行ってやろう。
 ・弟はいやがっていたが、今日、とうとう歯医者(はいしゃ)に連れて行かれた。
 ・子どものころ、よく父に連れられて、パチンコをやりに行ったものです。
 ・彼女を連れて国へ帰った。
 ・あの先生が連れている女の人は、先生の何だろう。奥さんは入院しているそうだが。
 ・弟を連れて行くとうるさいから、おいて行こう。
 ・どうして奥さんを連れて来なかったのですか。
 ・このパーティーにはあなたの友だちも連れて来てください。
 ・このつぎはぜひ、私も連れて行ってください。
〔につれて〕
  ・科学の進歩(しんぽ)に連れて、わからないことは一層(いっそう)多くなった。
 ・町の発展(はってん)に連れ、人口が増加(ぞうか)した。
〔文につれて〕
  ・台風(たいふう)が近づくに連れて、風雨(ふうう)が強くなってきた。
 ・ページが進むに連れ、登場人物(とうじょうじんぶつ)が増えて、誰が誰だかわからなくなった。
 ・私のむすこは成長するにつれてだんだん父親、つまり私に似(に)てきた。
 ・時がたつにつれてそのことが気になりだした。
 ・状況(じょうきょう)が変わるにつれて、あいての態度(たいど)も変わってきた。
 ・夜がふけるにつれて、温度(おんど)が下がって来た。
 ・私は大きくなるにつれてますます汽車(きしゃ)がすきになった。

<複合動詞:つれ->
[つれこむ] 人ガ 人ヲ ものニ
 ・うちにノラ猫を連れ込まないでって、何度言ったらわかるの? 
 ・知らない男にビルのうらに連れこまれて、お金をとられた。
   男・女・客・女の子・中学生を 部屋に ホテルへ 物陰に 無理やりに
[つれさる] 人ガ 人ヲ ものニ
 ・敵の兵士がやってきて、男たちを連れ去って行った。
 ・その捕虜たちがどこに連れ去られ、どのような扱いを受けたのか、今となってはわからない。
   赤ん坊・家族・青年・弟・雨を
[つれそう] 人ガ 人ト
 ・杖を突いて歩く老女のそばに、夫と思われる老人が連れ添っていた。
 ・長年連れ添った夫婦なので、お互いの気持ちはよくわかっていた。
   夫婦が 夫に 一生  長年~た妻と夫・伴侶
[つれだす] 人ガ 人ヲ ものニ
 ・中田くんは部屋で本を読んでばかりいるから、今日は新宿に連れ出していろいろな所を見せてや
  ろう。
 ・おばあちゃんは一人では外を歩けないから、ときどき買い物にでも連れ出してあげてね。
   遊びに だまして
[つれだつ] 人ガ 人ト
 ・姉は母と連れだってデパートへ買い物に出かけた。
 ・友だちと連れだってヨーロッパをほうぼう見て歩くことにした。
   ~て買い物・町に出かける 仲間と~て歩き回る 仲良く~て出席する
[つれもどす] 人ガ 人ヲ (所ニ)
 ・家出をしようとした娘を何とか連れ戻した。
 ・その幼児は、何度も部屋を抜け出し、庭に出て、保育士に部屋に連れ戻されていた。
      娘・亭主・母を 家に 腕ずくで 強引に 無理やりに 何としてでも
  ~される 夢から現実に 途中で捕まって  逃げる途中に?
<複合動詞:-つれる>
[うちつれる] 人ガ 人ヲ
 ・夏休みに、いなかにいる兄がかぞくをうちつれて、あそびに来た。
[ひきつれる] 人ガ 人ヲ / ものガ
 ・明日は研修生を引き連れて工場見学です。
 ・大学教授が学生を引き連れて古本屋巡りをしている。今時珍しい光景だ。
 ・王女様はお供を引き連れて、池へ散歩にいらっしゃいました。
 ・部下を何人も引き連れて飲みにいくとは、みっともないことだ。
 ・その人の腕は、ひどいやけどのあとがひきつれたようになっていた。
      馬・犬・学生・記者・部下・兵・家来・子分・友・仲間・一族郎党を


ともなう(伴う)  五(ともなわない・ともないます・ともなって・ともなえば・ともなおう)
[1]〔人ガ 人ヲ〕
 △ともないたい  ともなってしまう  ともなってはいけない  ともなわないようにする
 △[いつも/常(つね)に/ときどき/無理(むり)に/気が進まないまま]~。
  △[秘書(ひしょ)/部下(ぶか)/関係者/夫人(ふじん)/家族(かぞく)]を~。
 ・大臣が秘書を視察に伴うことはよくあることだ。
 ・母親は3人の子どもを海外旅行に伴った。
 ・部長が部下を出張に伴うのは悪い習慣だ。
[2]〔ものガ ものヲ〕
 △[権利(けんり)/義務(ぎむ)/責任(せきにん)/危険(きけん)/賞金(しょうきん)]を~。
 ・この仕事は大きな責任を伴うが、やりがいのある仕事だ。 
 ・今度の風邪(かぜ)は咳(せき)を伴わないタイプだそうだ。
 ・この作業(さぎょう)は危険を伴うので、十分に注意をすること。
 ・改革(かいかく)は痛(いた)みを伴う、などと政治家は気楽(きらく)に言う。
[3]〔ものニ ものガ〕
 △[実行(じっこう)/実感(じっこう)/リスク/弊害(へいがい)/快感(かいかん)]が~。
 ・彼はいろいろ大きなことを言うけれど、まったく実行が伴わないから、誰も信用しない。
 ・この仕事には危険が伴うため、手当(てあ)ての額(がく)が大きい。
 ・権力(けんりょく)には責任が伴うことを忘れてはならない。
 ・最近のタレントは人気(にんき)に実力(じつりょく)が伴わないことが多い。
〔にともなって〕
 ・インフレに伴って生活が苦しくなる。
 ・教育の普及(ふきゅう)に伴って留学するものが多くなった。
〔文にともなって〕
 ・年をとるのに伴って、さまざまな責任(せきにん)が降りかかってくる。
 ・給料(きゅうりょう)が増えるのに伴って、仕事時間が増えていった。


したがえる(従える) 一(したがえない・したがえます・したがえて・したがえれば・した
  がえよう) 
[1]〔人ガ 人ヲ〕
  △したがえたがる  したがえていく  したがえてみる  したがえようとする 
 △[偉(えら)そうに/悠然(ゆうぜん)と/堂々(どうどう)と]~。 
 △[部下(ぶか)/子分(こぶん)/お供(とも)/従者(じゅうしゃ)]を~。
 ・山下教授は大学院生を二、三人従えて学会にやってきた。
 ・院長先生は若い医者や看護婦(かんごふ)をおおぜい従えて患者(かんじゃ)を診(み)て回ります。
 ・あの男はいつも子分(こぶん)を従えて偉(えら)そうに歩いている。
 ・ナポレオンは十二万人の軍を従えて、モスクワをせめた。 
 ・この民族(みんぞく)はだんだんまわりの民族を従えて大きくなっていった。


したがう(従う)五(したがわない・したがいます・したがって・したがえば・したがおう) 
[1]〔人ガ 人・ものニ〕
 △したがいやすい  したがいにくい  したがうべきだ  したがわなくてはならない
  したがおうとおもう  したがわせる  したがわせられる  したがえない
 △[しっかり/まじめに/正確(せいかく)に/厳密(げんみつ)に/従順(じゅうじゅん)に]~。
  [いやいや/しぶしぶ/進んで/とにかく/何となく]~。
 △[神(かみ)の教え/法律(ほうりつ)/規則(きそく)/会議(かいぎ)の決定(けってい)]に~。
  [意見(いけん)/指示(しじ)/忠告(ちゅうこく)/説明(せつめい)/要求(ようきゅう)]に~。
 ・わたしはあなたの意見に従いましょう。
 ・医者の指示に従わないと(指示を守らないと)、病気がよくならないよ。
 ・君の忠告に従って、もうタバコは止めることにしたよ。
 ・説明書(せつめいしょ)に従って、機械を動かしてみた。
 ・標識(ひょうしき)に従って前へ進んでください。
 ・会社の規則に従えない人は辞めてもらいます。(=従うことができない)
 ・慣例(かんれい)に従って、会長が初めにあいさつをした。
 ・みんなの意見が反対なら、私一人で進めることは出来ない。大勢(たいせい)に従うしかない。
 ・十二人の弟子(でし)がキリストに従った。(=あとについて行った)
〔文にしたがって〕
 ・穴の中を進むに従って、気温が下がっていった。
 ・読んだ本の数が増えるに従って、その人間が賢(かしこ)くなるわけではない。
 ・空気は上に行くに従ってつめたくなります。

<複合動詞>
[つきしたがう] 人ガ 人ニ
 ・むかしは妻は夫に付き従うのがふつうだったが、今はその反対がふつうだ。
 ・弟子たちは、あくまでも師に付き従って、苦しい旅を続けた。
 ・権力者に付き従っていく者は、権力者の失墜と共に滅びる。
 ・小国は大国に付き従っていくほかに生き延びる道はない。
   権力者に 大国に 離れずに 影が 唯々諾々と
[つきそう] 人ガ 人ニ
 ・子どもの入社試験にまで付きそって来る母親がいる。
 ・社長は心臓病なので、いつも看護婦が付きそっている。
 ・旅行中、ずっとガイドが付き添ってくれたので、何も不便はありませんでした。
 ・誰か病人に付き添っていないといけないね。
      ガイドが 患者・子供・生徒・病人・遺体に レッスンに ぴったり ~て看病する
[よりそう]人ガ 人ニ
 ・山田さんに寄りそって歩いている女の人はだれだろう。
 ・兄は年老いた母のそばに寄り添って、ゆっくりと満開の桜の下を歩いていきました。
      家族・人が 姉・夫の心・異性・恋人・母親・脇・そばに 互いに そっと 
   ひっそりと ぴったり 影のように ~ように歩く・座る ~て歩く・暮らす
[すがりつく] 人ガ 人・ものニ 
 ・木が大きく揺れ、落ちそうになったので、太い枝に両手ですがりついた。
 ・子供は犬を怖がって母親にすがりついていた。
      男・腕・体・岩壁・首・腰・ひざ・母親・胸に 夢中で 思わず ひしと
[とりすがる]  人ガ ものニ 
 ・子供が母親の服に取りすがって泣いている。
  ・クビになりそうな社員が取りすがるような声で部長に頼み込んでいる。
   体・袖・手・母親・栄光に おろおろと おどおどと ~ような声・眼差し
[よりすがる]人ガ 人ニ
 ・妹は母に寄りすがって泣いた。
 ・世話をしてくれる人々の善意に寄りすがって生きてきました。
      親・膝・思い出・善意に ~て泣く 親に~て生活する
<スル動詞>
[お供(おとも)する]  人ガ
 ・叔母が帰るというので駅までお供した。
 ・もう一軒ですか? よく飲みますね。はいはい、どこでもお供しますよ。
 ▽「[人]のお供をする」という形でよく使われる。
 ・社長のお供をして、奈良のお寺を回った。
[服従(ふくじゅう)する]  人ガ 人・ものニ
 ・権力に服従せねばならぬ時、人は何を良心の支えにするのか。
 ・独裁者は国民を一時的に服従させることはできるが、永遠にではない。


つかえる(仕える)  一(つかえない・つかえます・つかえて・つかえれば・つかえよう)
[1]〔人ガ 人・所ニ〕
 △つかえたい  つかえてみる  つかえなければならない  つかえさせる  つかえろ!
 △[従順(じゅうじゅん)に/進んで/いやいや/長く/ずっと/うやうやしく]~。
  △[主君(しゅくん)/主人/皇帝(こうてい)/王/殿様(とのさま)]に~。
    [宮中(きゅうちゅう)/屋敷(やしき)/身辺(しんぺん)/お側(そば)]に~。
  ・三十年の長きに渡って、今の主君に仕えてきた。
 ・母は、気むずかしい姑(しゅうとめ)に仕え、忍耐(にんたい)の日々を送ってきた。私はそうなり
  たくない。
  ・私は神に仕える身(み)です。あなたの愛を受け入れることはできません。

[10]治める
  人による人・ものの支配に関する動詞。「治める」は、硬い文章で使われる。一般的には「政治を
する・行う」など。

◇おさめる
 「治める」は、国やある地域の政治を行い、社会を安定させること。書きことば。
      人ガ 人・ものヲ おさめる
       国を治める  人民を治める
◇とりしまる
 「取り締まる」は、監視し、不正や違反のないようにすること。
   人ガ 人・ものヲ とりしまる
       暴力団・犯罪・交通違反を とりしまる
・スル動詞
 「統治する」は、国の主権者がその国土・国民を支配し、おさめること。
 「統制する」は、全体を一つにまとめておさめること。権力が言論・経済などに制限を加えること。
 「コントロールする」は、物事の程度をちょうどよいように調整・管理すること。
 「規制する」は、混乱などを避けるため、規則を作って制限すること。
 「調節する」は、ちょうどよい状態に整え、その状態を保つようにすること。    →整える
 「監督する」は、人の上に立って、指図したり取り締まったりして、全体をまとめ率いること。
 「支配する」は、ある人・ものが他の人・ものの意志や動きを統制・束縛すること。
 「占領する」は、他国の領土を武力で自国の支配下に置くこと。一定の場所を独り占めすること。
 「左右する」は、他の人・ものに決定的な影響を与えること。
 「独占する」は、自分だけのものにすること。特定の企業が生産と市場を支配すること。
 「買収する」は、買い取ること。人に利益を与えて自分に有利になるようなことをさせること。
 「搾取する」は、資本家・地主などが労働者・農民に正当な賃金を払わず、利益を独占すること。


おさめる(治める)  一(おさめない・おさめます・おさめて・おさめれば・おさめよう)
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △おさめたい  おさめつづける  おさめなくてはならない  おさめようとする 
 △[平和に/公平に/長く/ずっと/問題なく/安定して]~。
  △[国/天下(てんか)/この地方/地域(ちいき)/国民/人民(じんみん)]を~。
  ・歴史の長い期間、この地方を治めていたのは王であった。
 ・国を治めようと思うものは、人を治めなければならない。
 ・この地域は軍事政権が治めているので、民主的な運動は抑えられている。


とりしまる(取り締まる)  五(とりしまらない・とりしまります・とりしまって・とりしまれ
  ば・とりしまろう)
[1]〔人ガ 人・ものヲ〕
 △とりしまってほしい  とりしまるべきだ  とりしまろうとする  とりしまれ!
 △[厳格(げんかく)に/まじめに/一生懸命(いっしょうけんめい)/いいかげんに]~。
  △[暴力団(ぼうりょくだん)/違反者(いはんしゃ)/密猟者(みつりょうしゃ)/犯罪(はんざい)/
   麻薬(まやく)/違法駐車(いほうちゅうしゃ)/無免許運転(むめんきょうんてん)]~。
  ・犯罪を取り締まるためには一般(いっぱん)市民の協力(きょうりょく)がぜひとも必要です。
 ・一国(いっこく)の治安(ちあん)は、麻薬をどこまで取り締まれるかにかかっている。
 ・警察(けいさつ)が飲酒(いんしゅ)運転を取り締まっているが、なかなか根絶できない。
 ・暴力団をもっと厳(きび)しく取り締まってほしい。

<スル動詞>
[監督(かんとく)する]  人ガ 人・ものヲ
 ・修学旅行の間、生徒たちを監督するのに疲れてしまって、見学どころではない。
 ・朝から刑務所で囚人たちの作業を監督した後、夕方は町の少年野球の監督をする。
   学生・作業員を 工場・店・ライン・工程を 練習・訓練を 厳しく・口やかましく
 [~の監督をする]
  ・中学生の草刈り作業の監督をしたが、すぐにさぼって遊び始めるので困ったものだ。
  ▽「少年野球を監督する」は不自然。スポーツの「監督」は別の仕事内容。
[規制(きせい)する]  人・ものガ もの・文ヲ
 ・車の排気ガスをもっと厳しく規制しないと、大都市はひどいことになる。
 ・規制されている荷物を飛行機に持ち込もうとして、係員に取り上げられた。 
 ・王宮の周辺でデモをすることは規制されています。
   価格・交通・行動・生産・総量・賃金・投機・搬入・報道・輸出入・量・漁を
 [~の規制をする]
  ・どんなに市民運動の規制をしても、市民の政治意識は押さえられない。
[コントロールする]  人ガ 人・ものヲ
 ・私はだれかにコントロールされているような気がしてならなかった。
 ・市場をコントロールするのは好ましくないが、まったく放っておいてもいけない。
   運動・体・感情・交通・自分・生活・装置・態度・人間・量を  正確に・慎重に・うまく
[搾取(さくしゅ)する]  人ガ 人ヲ
 ・労働者を搾取する資本家を倒せ!
 ・江戸時代の農民は単に権力に搾取されていたわけではない、という見方がある。
   人民・国民・大衆・奴隷・労働力を
[左右(さゆう)する]  人・ものガ 人・ものヲ
 ・彼の調子がこの試合の結果を左右する。 
 ・我が家の平和は、妻の機嫌の良し悪しに左右されている。
    一生・生活・生死・結果・感情・価値・政治・国家の運命・将来・行方を
[支配(しはい)する]  人・ものガ 人・ものヲ
  ・大国は他の国を支配したいという気持ちを持たずにはいられないらしい。
  ・私は人を支配することも、人に支配されることも望まない。
 ・その国では大企業がメディアを支配し、政治を動かしていた。
   落ち着いた雰囲気・いやなムード・静寂が 一生・人生・命・運命・人間・感覚・日常を
   世界・社会・政治・全国・全土・人々・国民・人の心・メディア・報道機関・町・場内を
[占領(せんりょう)する]  人ガ ものヲ
 ・戦後の日本はアメリカ軍を中心とする占領軍によって占領された。
 ・子供たちが居間を占領して、怪獣たちを並べて遊んでいる。
 ・食卓は子どもたちのおもちゃに占領された。 
   島・全土・東半分・飛行場・港を 部屋・車内・テーブル・机の上・座席・喫煙室を
[調節(ちょうせつ)する]  人・ものガ ものヲ
  ・部屋の温度を調節して、快適に暮らす。
 ・さまざまなホルモンが身体の機能を調節している。
   アンテナ・つまみ・ライト・音・温度・音量・強弱・具合・タイミング・高さ・長さ・量を
 [~の調節をする]
  ・音量の調節をして、隣に迷惑にならないようにした。
[統制(とうせい)する]  人ガ ものヲ
 ・政府は言論を統制することによって、国民世論を一定の方向へ向けようとした。
 ・各集団の動きがばらばらで、まったく統制されていない。
   行動・思想・配分・文化を
[統治(とうち)する]  人ガ 人・ものヲ
 ・国家を統治する権限を神に与えられたという説が、王の権力の源になっていた。
 ・人民を統治するものは人民自身である、という新しい考え方が生まれた。
   国土・国家・島・地方を
[独占(どくせん)する]  人ガ ものヲ
 ・長男が遺産を独占しようとしていた。
  ・貿易の利益を大統領の親族の企業が独占していた。
   権利・権力・シェア・市場・地位・富・ニュース・販売・表彰台・話題を
 <類> 独り占めする
[買収(ばいしゅう)する]  人ガ 人・ものヲ
  ・その企業は大臣を買収していたらしい。
 ・買収されやすい人を狙って話を持ちかける。
 ・新工場を建設するための用地を買収した。
 ・企業を買収し、業績を上げてからまた手放す。
   会社・企業・球団・権利・鉄道・土地・用地を   業者・警官・選挙民・
 [~の買収をする]
  ・業績不良の企業の買収をした。

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