日本語動詞文型用例辞典        →意味別動詞分類へ      →五十音順indexへ

 


             ◇対物:行為◇
 
         [1] する・やる  
         [2] 扱う  
         [3] 使う・用いる  
         [4] 作る・こしらえる  
       [5] 焼く・煮る・炊く  
       [6] 食べる・飲む  
       [7] かむ・かじる・なめる 
       [8] 縫う・編む  
       [9] 着る・着せる・脱ぐ  
       [10]  洗う・掃く・拭く  
       [11] 持つ・握る・つかむ  
       [12] 抱く・抱える  
       [13] 保つ・支える  
       [14] 捨てる・拾う  
       [15] 得る 
         [16] 歌う・踊る  
         [17] 吸う・吐く  
         [18] さえぎる     
         [19] その他   
     
    ものに対する様々な人の動作を表す動詞。この類の動詞は非常に数が多い。ここでは、
   他のところでとりあげなかったものを集めてある。
    ものに力を加えたり、移動させたり、ものに変化を与えたりする動詞は、それぞれ
   「対物:接触・加力」「ものの動き」「移動」「変化」でとりあげる。

 
 

            ◇対物行為1◇
 [1] する・やる

   する      仕上がる 仕上げる し終える しかかる しかける しかねる           
            し損なう・し損ねる し損じる し出す し尽くす し付ける し遂げる
            し直す し慣れる し残す
     致す    なさる
     やる     やり合う やり返す やりかける やりこなす やりこめる やりすぎる
            やり過ごす やり損なう・損ねる やりつける やり通す やり遂げる 

         やり直す やり残す  公演する 上演する
     行う
     なす  なしとげる
     営む      運営する 営業する
         活動する 強行する 決行する 行動する 作業する 施行する 実行する
         実践する 主催する 遂行する 体験する 達成する 冒険する

[2] 扱う

   扱う     扱いかねる 扱い慣れる  
     取り扱う   管理する 処理する 処置する 措置する 対応する 対処する

[3] 使う・用いる

   使う    使い切る 使いこなす 使い込む 使い捨てる 使い尽くす 使い慣れる   
        使い果たす 使い古す 使いまくる 使い分ける  こき使う   
     用いる    愛用する 悪用する 運用する 応用する 行使する 支出する 使用する
           消費する 常用する 乱用する 利用する 浪費する 倹約する
     費やす

[4] 作る・こしらえる

   作る      作り上げる 作り替える 作り出す 作り直す 
          打ち立てる 築き上げる 立ち上げる ひねり出す
     形作る
     こしらえる  こしらえ上げる
     組む   組み合う 組み上がる 組み上げる 組み合わせる 組み入れる 組み換える
         組み込む 組み立てる 組み付く 組み直す 組み伏せる
     設ける
     あつらえる
          改造する 偽造する 形成する 結成する 現像する 工作する 工事する
          構成する  作詞する 作成する 作製する 作文する 作曲する 産出する
          制作する・製作する 生産する 製造する 設立する 創作する 創造する
          創立する 発電する 編集する 編成する

  

 

[1]する・やる・行う
  「する」「やる」「おこなう」「いとなむ」は、物事がある状態・ある結果になるように、人が体を
動かすこと。基本的に意志的な動きだが、「する」には無意志的な用法、自動詞の用法もある。「す
る」は補助動詞的な用法もあり、多くの複合述語、従属節の文型にも使われる。形式動詞としての用
法では、状態動詞も含めた動詞全体を代表する。
  「いたす」「なさる」は、「する」に対応する敬語表現。「なす」は、「する」の古い言い方。

◇する
  人の動きを表す最も基本的な動詞である。物事がある状態・ある結果になるように、人が体を動か
すこと。精神的なこと、抽象的なことにも言う。
 実質的な意味はヲ格の名詞にあり、「する」は形式的に添えられるだけになる場合が多い。ヲ格名
詞の「を」が省略されたものが「スル動詞」である。スル動詞でないものも、話し言葉では「を」が
省略されやすい。
・他動詞の用法
    人ガ ものヲ する
   なにをするか  どんなことをするか
   勉強・仕事・食事・洗濯・散歩・スポーツ・ゲームを する
   旅行・留学・改革・前進・失敗・決定・判断・近代化を する
   やり直し・暇つぶし・夜逃げ・建て替えを する      インチキ・ずるを
  職業・地位などにあること。「-ている」の形で使われる。
   弁護士・医者・教師・調理師・看護士・市会議員・海賊を している
 無意志的な人の動きを表す用法がある。
   あくび・せき・しゃっくり・びんぼうゆすりを する
   病気・けが・やけどを する
 形・色などについて特徴を述べる。ヲ格をとるが自動詞的な表現。
  人・ものガ ものヲ する
   驚いた顔・嫌な顔・微妙な表情を する
     丸い顔・大きな頭・長い足を している  この机は いい色・美しい形を している
 表情は一時的なものだが、顔かたちやスタイルは継続的なものなので「-ている」の形を使う。
  ある対象に対して、働きかけることを表す。ニ格をとる。基本的に「~に~を」の順で言う。
  人ガ 人・ものニ ものヲ する
   赤ちゃん(のほっぺ)にキスをする
   人に いじわる・仕返し・恩返しを する
   塀にいたずら書きをする   料理に工夫をする 
   タクシーが電柱に衝突をした(「を」を省略することが多い)
 ものを身につけること。
   手に指輪をする  ネクタイ・手袋を する  顔に 覆面・化粧を する
 他の人を相手に、あることをすること。ト格をとる。
    人・ものガ 人・ものト ものヲ する
   弟とけんか・殴り合い・仲直りを した
   同級生と結婚・離婚を する   次の人と引き継ぎ・交替を する 
   人と 面接・話し合い・相談・会議・取引・試合・競争・デート・見合いを する
   大国が小国と 戦争・休戦を する  
   バスがタクシーと衝突をした(「を」を省略することが多い) 
 他の人・ものがあるものになるようにすること。変化を表す「なる」に対応する。基本的に「~を
~に」の順で言う。
  人ガ 人・ものヲ ものニ/ト する
   娘をピアニストにする  息子を助手にする
   彼女を委員長・代表に する  恩師を仲人にする
   夕食を刺身にする  出発の時間を8時にする   書名を「文法小論集」にする
      なに・どれ・どこ・いつに しますか
      手品師がトランプを1万円札にする  大辞林を枕にする
   この資料を基礎・出発点に する  病気を口実・言い訳に する  夢を現実にする
 「(故郷)を後にする」は、そこから離れること。「(諸先生方)を前にして」は、「偉い人の前で恥
ずかしいが」ということ。
 「なる」と対応して、変化の結果を表す形容詞を受ける。
   休み時間を長くする (休み時間が長くなる)
   部屋をきれいにする (部屋がきれいになる)
 動詞を「ようにする」で受けて、状態の変化を表す。「ようになる」と対応する。(「ようにする」
の別の用法は下の「その他の用法」に)
   鍵をかけて、人が通らないようにする
   鍵をかけて、人を通さないようにする
   ドアが/を きっちり閉まるようにする (ドアがきっちり閉まるようになる)
   ドアが/を 閉まらないようにする (ドアが閉まらなくなる) 
 上の例で、ガ格・ヲ格のどちらも成立する。(「ドアが閉まる」「ドアを~ようにする」
  名詞節をとり、「目標・条件」などの名詞の内容を示す。ト格は硬い表現。
  人ガ 文ヲ もの ニ/ト する
   金メダルを取ることを目標にする  アルバイトをすることを進学の条件とする
 慣用的な表現で、「~を耳にする/目にする」は、それぞれ「聞くこと/見ることがある」ことを
表す。「~を手にする」は手で持つこと。
・自動詞の用法
 ある現象が起こること。感覚によって音や味が感じられること。「~は~が」文型になる。
  (ものガ) ものガ する
      雨漏りがする  底冷えのする夜  物音がした  この掃除機は大きな音がする
   このギョウザは変な味がする  この花は嫌な臭いがする
 身体の異常を感じること。心の中である気持ちを持つこと。「私は」を言わないことが多い。
  (人ガ) ものガ する
   (私は)頭痛・めまい・吐き気が する  嫌な感じ・寂しい思い・胸騒ぎが する
 物事にかかる費用・価格を示す表現に使われる。
      この本は8千円もする  これ、いくらした?  
 時間が経つことを表す。文末では使われない。ガ格が現れない。
   1時間もしたら夜が明ける      しばらくするとバスが来た
・その他の用法
 仮定的な条件を表す。引用の「ト」をとる。「~すると/しても」などの形になることも多い。
  文ト する 
      ここに百万円あるとする    たとえば、子どもが本当は自分の子でなかったとする
      彼が犯人だとする    彼女もその場にいたとすると      もし、それが嘘だとしたら
   x=10、y=-15とする  1つ千円だとしても
 補助動詞的に「お/ご~する」の形で謙譲表現に使われる。
        お知らせする  お持ちする  ご招待する  ご一緒する
 多くの漢語名詞、和語名詞、擬態語などについて「スル動詞」を作る。
    勉強する  就職する  専攻する  夜逃げする  居眠りする
    ぐったりする  ふらふらする  がんがんする 
 動詞の意味を副助詞で取り立てる文型に使われる。「連用形+副助詞+する/しない」の形をとる。
    会いもしたし、手伝いもした (会ったし、手伝った)
    見かけはしたが、声をかけはしなかった (見かけたが、声をかけなかった)
    いくつかありはするが、使えはしない (いくつかあるが、使えない)
    ほめられこそすれ、きらわれはしなかった (ほめられたが、きらわれなかった)
 前に出た意志的な動詞を繰り返す時に、「そうする」の形で代わりに使われる。
    昼休みはソファーで昼寝した。次の日もそうした。
 「~たり~たり(など)する」の文型に使われる。形容詞文や名詞文も受ける。
    飲んだり食べたりする  あったりなかったりする
    大きかったり小さかったりする  (来るのは)小学生だったり中学生だったりする
  「動詞+ようとする」は、そうしかけることを表す。自然現象に使う場合はやや書きことば。
    ご飯を食べようとする  部屋に入ろうとする  季節が変わろうとしている
 「動詞+ようにする」は、そうなるように努力する意味を表す。意志動詞の基本形を受ける。
   今日は6時までに帰るようにする
 「動詞+ことにする」は、そう決めることを表す。意志動詞の基本形・否定形を受ける。
   毎日6時に起きることにする  参加しないことにする
 それ以外の形や無意志動詞、形容詞などを受ける場合は、(事実に反していても)そのように見なす
こと、取り決めることを表す。
   計算が合っていることにする  7時に来たことにする  ここにいなかったことにする
   これでよいことにする  18歳以上であることにする
 「動詞+ものとする/こととする」は、規則などに使われる表現。書きことば。
   ナイフ・はさみなどは乗務員に預ける ものとする/こととする
 そのほか、動詞や他の述語を受けて、従属節を形作るいくつかの文型で使われる。
     ~に/と しても  ~にしたら  ~にしては  ~にしろ/せよ
・複合動詞
 「仕上がる」は、一つのものが全部できあがること。
 「仕上げる」は、一つの事を全部終えること。特に、一通りできているものをさらに完全な状態に
  すること。
 「し終える」は、一つの事を終えること。
 「し遂げる」は、難しいことを最後まで完全にすること。
 「しかかる」は、何かをし始めること。ほんの少しすること。
 「しかける」は、何かをし始めること。ほんの少しすること。他に向かって、何かをしようとする
  こと。あることをしようとして準備・設定などをすること。
    食事をしかける  人にけんかをしかける  わな・トリックをしかける
 「しかねる」は、(事情により)そうしたくてもできないこと。
 「しそこなう・しそこねる」「し損じる」は、そうすることに失敗すること。
 「し出す」は、し始めること。料理を作って配達すること。
 「し尽くす」は、(その範囲のことを)全部して、していないことはないこと。
 「し付ける」は、そのことを何度もして、慣れていること。
 「し直す」は、うまくできなかったことを初めからもう一度して、よりうまくやること。
 「し慣れる」は、そのことを何度もして、慣れていること。
 「し残す」は、やるつもりでできなかった(部分がある)こと。
◇いたす
  「致す」は、「(私が)する」を目上の人に改まった気持ちで言う時の言い方。
   私は短い旅行を致しました     分かり次第、お知らせを致します
   弊社は御社とお取引を致したく思います
  補助動詞として謙譲表現に使われる。「お~いたします」「ご~いたします」の形になる。
   カバンをお持ちいたします  ご一緒いたします
◇なさる
  「なさる」は、「する」の尊敬語。
   研究をなさる  お食事になさいますか
  補助動詞的に「お~なさいます」の形がある。
   先生はお断りなさいました
◇やる
  「やる」は、「する」のよりくだけた話しことばとして、いくつかの用法で同じように使われる。
「やる」では言えないものが多くあり、また逆に「する」では言わない、「やる」独自の用法もある。
 意志的な活動、仕事や勉強、スポーツ・ゲームの類、行事や会合などは「やる」が使える。
  人ガ ものヲ やる
      なにをやるか  どんなことをやるか
      勉強・宿題・実験・仕事・研究・商売・洗濯・スポーツ・ゲームを やる
   パーティー・忘年会・講演・試合・結婚式を やる
      教師・委員・マネージャー・医者・仲人を やる
 「する」で言えて、「やる」が使えないものは、変化や結果を表す名詞、その他。
   ×合格・成功・増加・進歩・回復を やる (○する)
      ×結婚・電話・読書・買い物・中止・約束・説明・心配・伝言・味方を やる
  以下は「やる」独自の用法。
 テレビ番組や映画について言う。
   NHKは今何をやっているか  野球中継・戦争映画をやっている
   あの劇場でミュージカルをやる
 人やものに害を与えること。受身で使われることが多い。 
      あいつをやってしまえ(殴る・殺す)  敵にやられた
   リンゴが台風に・畑がネズミに やられる
 「生活する・生きる」ことを表す。「-ている・ていく・てくる」の形が使われる。
   毎月10万円でやっていく  この収入ではやっていけない  毎日元気でやっている
 人・ものをあるところに行かせたり送ったりすること。ニ格をとる。
   子どもを学校にやる  担当者を現場にやる  子どもをお使いにやる
   リモコンはどこにやった?  これはそっちにやってください
  「手をやる」はそこに手を当てること、「目をやる」はそちらを見ることを言う。
   頭に手をやる  西の空に目をやる
・複合動詞
 「やり合う」は、相手に負けずに、こちらも同じことをすること。特に、言い争うこと。
 「やり直す」は、うまくできなかったことを初めからもう一度して、よりうまくやること。
 「やり返す」は、もう一度やること。相手の攻撃に対して負けずにこちらも攻撃すること。
 「やりこめる」は、議論をして、ことばで相手をやっつけ、黙らせること。
 「やりかける」は、やろうとすること。ほんの少しやり始めること。
 「やりこなす」は、難しいことなどをうまくやること。
 「やりすぎる」は、(悪い影響が出るほど)必要以上にしてしまうこと。
 「やり過ごす」は、(後から)来たものに関わらず、そのまま行かせること。積極的に関わらず、適
  当にすますこと。
 「やり損なう・損ねる」は、失敗すること。やる機会を見過ごすこと。
 「やりつける」は、いつもしていて慣れていること。
 「やり通す」は、最後までやめずにやること。
 「やり遂げる」は、(途中の困難などを克服して)最後まで完全にやること。
 「やり残す」は、やるつもりでできなかった(部分がある)こと。
  「やってのける」は、難しいことを見事にやってしまうこと。
・スル動詞 
 「公演する」は、演劇・舞踊・音楽などを観客に見せる目的で演じること。
 「上演する」は、劇を公開の舞台で演じ、客に見せること。
◇おこなう
 「する」の意味で、社会的・公的な改まったことに対して使われる。多くの名詞をヲ格にとりうる。
「スル動詞」に対応する、より改まった表現になる。
  人ガ ものヲ おこなう
      式を行う  調査・面接・決議・改革・処刑・撮影・援助・整備・要請を 行う
◇なす
 「なす」は、「する」の古い言い方。文語調の表現の中で使われる。
   我々は何を成すべきか  財・害を なす  群れをなす  名・一家を なす
  複合動詞「成し遂げる」は、しようと思った(大きな)ことを最後まで完全にすること。
◇いとなむ
  「営む」は、毎日の生活や仕事・事業などを休むことなく行っていくこと。
      生活・事業・法事・店を 営む
・スル動詞 
 他動詞
 「実行する」は、(理論・空想・予定などに対して)実際に行うこと。
 「遂行する」は、(仕事・務めなどを)初めの計画通りに最後まで完全にすること。
 「達成する」は、目的の物事を完全にし終えること。
 「運営する」は、事業のために、組織・機構などを動かして機能を発揮させること。
 「強行する」は、多少の無理は押し切って、強引に行うこと。
 「決行する」は、(悪条件でもかまわず)予定通り思い切って行うこと。
 「体験する」は、直接自分で(体を使って)経験すること。
 「実践する」は、主義主張や理想に基づいて実際に行動すること。
 「施行する」は、公布された法令の効力を現実に発生させること。計画を実行すること。
 「主催する」は、中心になって催しを行うこと。
 「経営する」は、利益が上がるように、会社や店を営むこと。方針を定めて事業を行うこと。
 「営業する」は、利益を得るために商業活動を行うこと。 
  自動詞
 「活動する」は、動物などが本来持っている動きをすること。人がある目的のために積極的に何か
  をすること。
 「行動する」は、動物・人が体を動かして何かをすること。 
 「冒険する」は、危険なこと、成功しないかもしれないことを、あえて行うこと。


する(為る)サ変(しない・します・して・すれば・しよう) 
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △したい  しそうだ  しはじめる  しかける  しがちだ  してある  してくる
  してはいけない  しなければならない  しようとする  すればいい  しろ! するな!
 △[いつも/ときどき/よく/何度も/つい/うっかり/思いきって/いやいや]~。
 △[勉強(べんきょう)/仕事(しごと)/散歩(さんぽ)/スポーツ/ゲーム/占(うらな)い]を~。
  [いいこと/悪いこと/何か/どちらか]を~。[なに/どんなこと/どれ/どちら]をするか
 ・「これから何をしますか」「ゲームをしましょう」
 ・「お正月(しょうがつ)にはどんなことをしますか」「初詣(はつもうで)をすることと、それから、
  学校の宿題(しゅくだい)で書き初め(かきぞめ)をします」
 ・「最近、毎日何をしていますか」「冬休みに入ったので、毎日のんびりしています。散歩をした
  り、ゲームをしたりしています」
 ・A:きみ、何をしているんですか!
  B:えー、ちょっと...。となりの人の答えを研究しているんです。
  A:研究して、どうするんですか?
  B:先生は、どうしたらいいと思いますか?
  A:その答えを写(うつ)したりしないほうがいいと思いますよ!
 ・自分の家の中では何をしようと勝手(かって)です。しかし、公共(こうきょう)の場所では、して
  よいことと、すれば人のめいわくになることとをちゃんと区別(くべつ)して行動するようにしな
  ければなりません。
  △[あくび/せき/しゃっくり/けが/病気(びょうき)/やけど/びんぼうゆすり]を~。
 ・先生の話を聞いていると、どうしてもあくびをしそうになる。あくびをしないように我慢(がま
  ん)をすると、どうしてもへんな顔(かお)をしてしまう。それで先生に注意(ちゅうい)される。
 ・子どものころ、けがをして学校を休んだら、友だちが何人もみまいに来てくれてうれしかった。
 ・私はこの数年、病気をしたことがありません。
 ・やけどをしたときは、すぐにたくさんの水で冷やすことが大切(たいせつ)です。
 △[医者(いしゃ)/小学校の先生/弁護士(べんごし)/市会議員(しかいぎいん)]をしている
 ・あの人は、前は日本語の教師をしていましたが、いまは何もしていないそうです。
 ・私のおじは市会議員をしています。と言っても、毎日どんなことをしているかは知りません。
[2]〔人ガ 人・ものニ ものヲ〕
 △人に[キス/いたずら/親切(しんせつ)/恩返(おんがえ)し/仕返(しかえ)し/いじわる]を~。
  [ビンにふたを/ハンカチにししゅうを/へいにいたずら書きを/腕(うで)にいれずみを]~。
  [腕時計(うでどけい)/ネクタイ/指輪(ゆびわ)/イヤリング]を~。
 ・ちいさな女の子が指にマニキュアをして遊んでいる。
 ・少女は美しいネックレスをしていた。
 ・派手(はで)なネクタイをした若い男が店の前に立っている。
 ・人に親切をすると、いつか親切にされることがあるし、人にいじわるをすると、いつか自分もい
  じわるをされることがある。人生(じんせい)とはそういうものだ。
 ・毎日お母さんは料理に工夫(くふう)をして、家族(かぞく)においしいものを食べさせてくれる。
 ・我が軍(わがぐん)は、敵(てき)に効果(こうか)的な反撃(はんげき)をした。
[3]〔人・ものガ 人・ものト ものヲ〕
 △[けんか/仲直(なかなお)り/結婚(けっこん)/離婚(りこん)/試合(しあい)/取引(とりひき)
  /相談(そうだん)/話し合い/デート/戦争(せんそう)/衝突(しょうとつ)]を~。
 ・いつも弟(おとうと)とけんかをしてしまう。
 ・高校の同級生(どうきゅうせい)と結婚をした人が、知り合いに3人いる。
 ・妻(つま)と離婚をしようと思ったことは、、、、一度も、、、、ない、かな。
 ・来週は隣(となり)の高校と練習試合(れんしゅうじあい)をすることになっている。
 ・タクシーがバスと衝突をした。さいわい、大けがはしなかったそうだ。
[4]〔人・ものガ ものヲ ものニ〕
 △[娘(むすめ)をピアニストに/彼を委員長(いいんちょう)に/あの子を嫁(よめ)に]~。
  [みかんをジュースに/夢(ゆめ)を現実(げんじつ)に/留学を目標(もくひょう)に]~。
 ・娘をバイオリニストにしたいという人がいるが、相当(そうとう)お金がかかるようだ。
 ・知人(ちじん)の子を養子(ようし)にしようと考えている。
 ・来月から寮(りょう)の食費(しょくひ)を月(つき)三万円にするそうだ。
 ・今日の夕飯(ゆうはん)は刺身(さしみ)にしよう。
 ・次の会議(かいぎ)はいつにしますか。
 ・教室の机の間隔(かんかく)を1メートルにした。
 ・彼女はとうとう夢を現実にすることができた。
 ・先生は、この資料(しりょう)を出発点(しゅっぱつてん)にして、論文(ろんぶん)を書き上げた。
 ・20年前、故郷(こきょう)をあとにして都会(とかい)へ出た日のことを思い出す。
  ・大辞林(だいじりん)を枕(まくら)にして昼寝(ひるね)したら、頭がよくなるかなあ。 
〔文ヲ ものニ〕
 ・金メダルを取ることを目標にして、毎日練習を重(かさ)ねた。
 ・家に金がなかったので、アルバイトをすることを条件(じょうけん)にして、進学させてもらった。
 ・風邪気味(かぜぎみ)なのを口実(こうじつ)にして、めんどうな仕事を代(か)わってもらった。
 ▽この「ものヲものニ」の語順は「ものニものヲ」にできない。
  2つの名詞の関係は、『「ものガものニなる」ようにする』という関係にある。
   娘がピアニストになる(ようにする)→ 娘をピアニストにする
〔形容詞-く/-に〕
 ・画面(がめん)の文字(もじ)をもう少し大きくしてください。
 ・いつも部屋(へや)をきれいにしていると気持ちがいい。
〔動詞+ように〕
 ・このコンロは、地震(じしん)があったらすぐガスが止まるようにしてあります。
 ・人が近づいたらチャイムが鳴るようにした。
 ・柵(さく)を閉めて、人が通れないようにした。
[5]〔人・ものガ ものヲ〕
 △[いやな顔/大きな態度(たいど)/おどろいたような表情(ひょうじょう)]を~。
  [まるい顔/大きな耳/小さい足/するどい目つき/じょうぶな体]をしている
  [おもしろい形(かたち)/変なかっこう/きれいな色]をしている
 ・その人は、いかにもいやそうな顔をした。
 ・社長は偉(えら)そうな態度(たいど)をして話をしていた。
 ・彼女はきれいな目をしている。
 ・真っ青(まっさお)な顔をした男がわたしのへやに飛び込んで来た。  
 ・この掃除機(そうじき)は使いやすい形をしている。
[6]〔(人・ものガ)ものガ〕
 △[目舞(めま)い/寒気(さむけ)/頭痛(ずつう)/吐き気(はきけ)/いやな感じ]が~。
  [音/におい/香(かお)り/味(あじ)]が~。
 ・急に立ち上がったら、めまいがした。
 ・この花はいい香りがするね。
 ・このギョーザは変な味がする。食べるのはやめたほうがいい。 
 ・箱(はこ)をあけたとたんに大きな音がして、中から煙(けむり)がもくもくと出てきた。
 ・家の玄関(げんかん)の前に立つと、となりの家の換気扇(かんきせん)からいいにおいがしてきた。
  カレーライスらしい。
  △[千円/1万円も]~。
 ・A:いいカバンねえ。いくらしたの?
  B:普通(ふつう)の店で買うと一万円以上するけれど、友だちの店だったから八千円だったわ。
 ・最近の子供の運動靴(うんどうぐつ)には一足(いっそく)1万円もするのがある。
〔時間+する〕
 ・お湯を注いでから、3分しないと食べられない。この3分が長い。
 ・子どもが家を出て、しばらくして、戻ってきた。財布を忘れたらしい。
 ・あと一時間もしたら夜が明けるでしょう。
 ・久しぶりにテニスをしたら、10分もしないうちに腕(うで)が痛(いた)くなってきた。
[7]〔文ト〕
  ・自由に使っていいお金が100万円あるとします。あなたは何に使いますか?
 ・いいですか、私が犯人だとしてみましょう。では、どうやって2か所に同時に存在できたのか。
  ・もし、彼の話が嘘だったとしたら、どうなる? 
 ・あのころ八才だったとすると、今はもう二十歳になっているはずですね。
 ・ひとつ千円だとしても、みっつで三千円。たいした額(がく)じゃないよ。
 ・(数学の本で)x=10、y=-15とする。zの値(あたい)を求めよ。
[8]〔その他の用法〕
〔お/ご~する〕
  ・結果(けっか)については、後(のち)ほどお知らせします。
  ・そのカバンは私がお持ちします。
 ・結婚式(けっこんしき)にご招待(しょうたい)したいのですが、いらしていただけますか。
 ・次の機会(きかい)には、ぜひご一緒(いっしょ)させてください。
〔~は/も/さえ する〕
 ・会場で彼女に会いはしたが、そのことを話しはしなかった。(会ったが、話さなかった)
  ・遠くまで買いに行きもしたし、実際に使っても見たが、それほどいいものではない。
  ・いくつか候補地(こうほち)がありはするんだが、ここぞという所がない。(候補地があるが)
  ・先生の説に反論(はんろん)したのだが、先生にはほめられこそすれ、嫌(きら)われはしなかった。
〔~たり~たり する〕
 ・正月(しょうがつ)は、飲んだり食べたりしてのんびり過ごした。
 ・列の先頭(せんとう)にならんで電車に乗っても、空席がなかったりするとがっかりする。
〔~ようとする〕
 ・へやを出ようとした時、電話のベルが鳴(な)った。
 ・何とか金庫(きんこ)を開けようとしたが、それより先に警察(けいさつ)が来た。
 ・東の空は明るさを増(ま)し、夜が明けようとしていた。
〔~ようにする〕
  ・毎朝6時に起きるようにしています。
 ・人前(ひとまえ)ではっきり意見(いけん)を言うようにしたい。
 ・戸を少し開けて、ネコが通れるようにした。
〔~ことにする〕
 ・わたしは来年国へ帰ることにした。(=決める)
  ・この会には参加(さんか)しないことにしました。
 ・まあ、これでいいことにしましょう。
 ・ちょっと事情(じじょう)があって、私はここに来なかったことにしておいてください。
〔~ものと/ことと する〕
 ・レポートは15日までに提出(ていしゅつ)するものとする。
〔従属節を形作る文型〕
 ・全くわからなかったにしても、名前ぐらいは答案(とうあん)に書いてください。
 ・四月に初めて日本に来たにしては、ずいぶんじょうずな日本語ですね。
 ・何があったにせよ、だれにも断(こと)らずに勝手(かって)に帰ってはいけない。

<複合動詞:し->
[しあがる] ものガ
  ・3時間かかって、夏休みの宿題の絵が一枚仕上がった。
 ・「塗装はいつまでかかりますか」「あと少しです。土曜日までには仕上がります」
   原稿・工事・作品・仕事・準備・刷り・研ぎが きれいに あらかた
[しあげる] 人ガ ものヲ 
 ・夏休みの最後の日、書きかけだった作文を何とか仕上げて、宿題が全部終わった。
 ・会場の準備をひととおり仕上げてから、開会のあいさつの原稿をもう一度読み直した。
   絵・壁・曲・作品・仕事・ノルマ・表面・翻訳・論文を 一日で 入念に
[しおえる] 人ガ ものヲ
 ・最後の仕事をし終えて、私の労働人生はようやく終わりとなった。
[しかかる] 人ガ ものヲ
 ・しかかった仕事は最後までやってしまわないと、気になって家に帰れない。
[しかける] 人ガ 人・ものニ ものヲ
 ・容疑者の部屋に盗聴器を仕掛け、組織の全体を探り出そうとした。
 ・けんかは仕掛けたほうが悪い。
 ・巧妙に論争を仕掛け、相手の揚げ足を取って恥をかかせた。
   戦・議論・けんか・先制攻撃・戦い・闇討ち・論争・わな・盗聴器を 巧妙に 先に
[しかねる] 人ガ ものヲ
 ・そういう条件を付けられては、すぐには返事をしかねます。ゆっくり検討させて下さい。
 ・自分の一生にかかわるので、かんたんには決心をしかねる問題だ。
   返事が 決心・即断・返答を  とっさに 
[しそこなう・しそこねる] 人ガ ものヲ
 ・外国のホテルの予約をしそこなって、そのまま現地へ行ったら満員で泊まれなかった。
 ・チャンスでバントをし損なった選手が監督から厳しく叱られた。
 ・もう少しのところで大金を手にし損ねた。
   計算・注文・バント・返事・予約・自殺・心中を
[しそんじる] 人ガ ものヲ
 ・あそこでシュートをし損じたのが痛かった。あれが入っていればねえ。
 ・昔の人は「急いてはことをし損じる」ということを言った。いいことを言う。
[しだす] 人ガ ものヲ
 ・このゲームは一度し出すと面白くてやめられなくなる。
 ・怠け者の社員が多くて困る。やっと仕事をしだしたと思ったら、退社時間だ。
[しつくす] 人ガ ものヲ
 ・ゲームセンターに通い詰めて、すべてのゲームをしつくした。
 ・一日にすべきことをしつくさないと、落ちついてベッドに入れない。
   借金・贅沢三昧を あれこれ 
[しつける] 人ガ ものヲ
 ・ふだんしつけない仕事をすると、神経が疲れる。
   仕事を 話を しつけないこと・仕事をして疲れる
[しとげる] 人ガ ものヲ
 ・残りの人生で何か大きなことをし遂げてから死にたいと思う。
   仕事・大事業・飛躍・結婚・恋を  立派に   cf.成し遂げる
[しなおす] 人ガ ものヲ
 ・ちょっと汗をかいたので化粧をし直さないと。
 ・二度計算をし直したら、それぞれ別の答えになった。
   挨拶・計算・化粧・しつけ・相談・勉強・着付けを 
[しなれる] 人ガ ものヲ
 ・あんまりしなれない丁寧な挨拶をしようとして、言葉を間違えた。
[しのこす] 人ガ ものヲ
 ・仕事をし残すのはいやだったから、遅くまで現場に残って完成させた。
   宿題を


いたす(致す) 五(いたさない・いたします・いたして・いたせば・いたそう) 
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △いたしたいと思います  いたさなければなりません 
 △[そうじ/かいもの/お手伝(てつだ)い]をいたします
 ・準備(じゅんび)はわたしたちが致します(=します)から、先生はここでお休みください
 △[お知らせ/お電話/お支払(しはら)い]をいたします。
 ・この問題について何らかの情報が入りましたら、みなさんにお知らせをいたします。
 ・計画ができたら、こちらからお電話をいたします。
▽「する」の謙譲(けんじょう)語。


なさる  五(なさらない・なさいます・なさって・なされば)
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △なさってはこまります  なさったほうがよろしいかと  なさればよろしいのに
  なさらないでください  なさろうとした  なさい! 
 ・コーヒーと紅茶がございますが、どちらになさいますか。
  ・あのころ、先生はテニスをよくなさっていたと思う。
 ・休日にはどんなことをなさいますか。
 ・もう少し運動をなされた方がよろしいかと存じます。(「なさる:なされる」は同じ意味)
  ・そんなこと、奥(おく)さまがなさらなくてもよろしいのに。
▽「する」の尊敬(そんけい)語


やる(遣る)五(やらない・やります・やって・やれば・やろう)
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △やりかける  やりそうになる  やってしまう やっちゃった  やってみたい  やれ!
  やってみろ!  やってあげる/もらう  やらねばならぬ  やればやるほど  
 △[少しだけ/さいごまで/すすんで/いやいや/しぶしぶ/おもいきって]~。
  [まじめに/てきとうに/いいかげんに/ちゅうとはんぱに]~。
  [つい/おもわず/なんとなく/そのつもりじゃなかったのに]やってしまう。
 △[宿題/勉強/しごと/そうじ/家事(かじ)/洗濯(せんたく)/にわの草取(くさと)り]を~。
  [テニス/ゴルフ/体操(たいそう)/ジョギング/試合(しあい)]を~。
  [酒/タバコ/マージャン/パチンコ/競馬(けいば)/ばくち]を~。
  [バカなこと/でたらめ/バカ/カンニング]を~。
 ・あそびに行くのは宿題をやってからにしなさい。
 ・スキーをやったことがありますか。やればやるほど、おもしろくなりますよ。
 ・酒もタバコもマージャンをやらない、まじめな男です。
 ・人生(じんせい)、お金じゃありません。好きなことをやるのがいちばんです。
 ・今度、友だちと会社を作ろうと思っているんですが、いっしょにやりませんか。
 ・こら、そんなところで何やってんだ。(=何をしているのだ)
 ・ふざけるな! もっとまじめにやれ! 
 ・あいつ、なかなかやるねえ。
 ・結果(けっか)がどうなるか、分かりませんが、とにかくやってみましょう。
 ・A:このラジオ、直せませんか。
  B:いちおう、やってみますが、だめだったら、プロにたのんでください。
 ・むかしはよくバカをやったものだった。
 ・大変なことをやってくれたね。
 ・あいつをやってしまえ! (=やっつけろ)
[2]〔ものデ/ガ ものヲ〕
 ・あの映画館では、今「ゴジラ」をやっている。
 ・テレビで地震(じしん)のニュースをやっているよ。ずいぶんすごかったようだね。
 ・○○デパートがバーゲンをやっているらしいよ。行ってみない? 

<複合動詞:やり->
[やりあう] 人ガ 人ト
 ・子供のしつけのことで、家内とやりあってひどく疲れた。家内のしつけが先だな。
 ・この問題では、よく父とやりあったものだ。
   互角に 台頭に まともに ごたごた しょっちゅう とことん 年中 直接
[やりかえす] 人ガ 人ニ
 ・さっきはいいように攻められた。今度はこっちの番だ。たっぷりやり返してやる。
 ・やられたらやりかえせ。
   負けずに すかさず 平然と にやにやしながら
[やりかける] 人ガ 人ものヲ
 ・洗濯をやりかけたまま、忘れて買い物に行ってしまった。
 ・やりかけたことは途中でやめないで最後までやりなさい、って母さんが言うから、家の外壁の落
  書きを完成させるんだ。
   仕事・勉強・書類の整理を ~たままにする 
[やりこなす] 人ガ ものヲ 
 ・対立する部署にはさまれた、難しい役職だったが、何とかやりこなした。
 ・彼女はこの劇団に入って以来、様々な役を難なくやりこなしてきた。
   難題・長い仕事・いろいろな役を 見事に あぶなげなく
[やりこめる] 人ガ 人ヲ 
 ・子どもをしかったら、反対にやりこめられた。
 ・先生をあまりやりこめてはいけない。君の成績をつけるときに感情が入るかもしれない。
   相手・姉・医者・先生を 理屈で 頭ごなしに ずけずけと 遠慮なく
[やりすぎる] 人ガ 人ものヲ
 ・飼い猫にえさをやりすぎると、太って病気になりやすいので気をつけましょう。
 ・毎日ゲームをやりすぎて、目が悪くなってしまった。たぶん、頭も。
   えさ・水を  ギャンブル・ゲームを  つい
[やりすごす] 人ガ ものヲ 
 ・しっかり防御して敵の攻撃をやりすごした。
 ・大臣はあいまいに答えて、野党の批判をやりすごそうとした。
   電車・バス・駅・車・子供たち・他者の連中・人・人目・怒り・嫌なことを
   うまく かろうじて そのまま 黙って 身をかわして 見て見ぬふりで
[やりそこなう・やりそこねる] 人ガ ものヲ 
 ・しまった、やりそこなった!
 ・慣れない機械だったので、コピーをやり損ねてずいぶん紙をむだにしてしまった。
 ・ここで改革をやり損ねると、我が国の経済は十年遅れてしまう。
   えさ・改革・コピー・配線・ダウンロード・計算・選択をを
[やりつける] 人ガ ものヲ 
 ・あんまりやりつけない作業をやったら、腰が痛くなった。
 ・この仕事はもう何十年もやりつけているから、何も考えずにできる。
   ~ない作業・仕事・役・スポーツ
[やりとおす] 人ガ ものヲ
 ・何を言われても、自分のやり方でやり通してきた。失敗した時、後悔しないからだ。
 ・決めたことは最後までやり通せ。銀行強盗も同じだ。あと少しだ。がんばれ。
   計画・物事・人生を 最後まで きちんと 決めたことは
[やりとげる] 人ガ ものヲ 
 ・大きな仕事を一人でとうとうやりとげた。
 ・本当に最後までやり遂げられるかどうか、みなが心配した。
   仕事・工事・革命・難事業・戦争・大任を 死に物狂いで 立派に
[やりなおす] 人ガ ものヲ   
 ・やり直せるものなら、人生をもう一度やり直したい。
 ・いいデータが取れなかったので、実験をやり直したらちょうどいいデータが出た。しかし、どっ
  ちが正しい実験だったんだろう?
   実験・集計・配線・工事・人生・結婚生活・一年生を 一から ゼロから
[やりのこす] 人ガ ものヲ
 ・最後の作業をやり残したまま、みんなどこかへ行ってしまった。
 ・80年の人生でやり残したことはない。したいと思ったことでまだやってないのは自殺だけだ。
      課題・作業・仕事・掃除・多くの計画を あえて  もう~たことはない

<スル動詞>
[公演(こうえん)する]  人ガ ものヲ
 ・来年は、新作の劇を全国各地で公演する予定です。
 ・若いころ、フォークのグループを作り、各地を公演して回った。
[上演(じょうえん)する]  人ガ ものヲ
 ・「ハムレット」を秋に上演することになった。
 ・今、オペラ座では何が上演されているかご存じですか。
 [~の上演をする]
  ・この劇の上演をしたいと思うんだけど、無理だろうか。


おこなう(行う)五(おこなわない・おこないます・おこなって・おこなえば・おこなおう)
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △おこなってほしい  おこなってもらう  おこなわせる  おこなわれる
  おこなおうと思う  おこなえ!  おこなうな! 
 △[積極的(せっきょくてき)に/徹底的(てっていてき)に/きちんと]~。
  [慎重(しんちょう)に/厳粛(げんしゅく)に/厳正(げんせい)に]~。
 △[大会/会議(かいぎ)/委員会(いいんかい)/試験(しけん)/援助(えんじょ)]を~。
  会場で[卒業式(そつぎょうしき)/式典(しきてん)/結婚(けっこん)式]が行われる
 ・入学式(にゅうがくしき)はまいとし4月の中ごろに行われます。
 ・会場ではいま熱心な討論(とうろん)が行われています。
 ・社員(しゃいん)の間には思い切った改革(かいかく)を行おうという意見がふえてきている。


なす(為す・成す)  五(なさない・なします・なして・なせば・なそう)
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △なしておく  なすべきだ  なさねばならない  なさんとする(=なそうとする)
 △[平然(へいぜん)と/次第(しだい)に/自然(しぜん)と/見事(みごと)に]~。
  △[悪(あく)/悪事(あくじ)/基礎(きそ)/土台(どだい)/根幹(こんかん)/骨格(こっかく)/重
   き/対(つい)/形/財(ざい)/富(とみ)/大事業(だいじぎょう)/一派(いっぱ)]を~。
  ・この映画は、平然(へいぜん)と悪事をなす男たちばかりが出てくる映画だ。
 ・この国の土台をなすものは、この大地(だいち)とそこに生きる人々の営(いとな)みである。
 ・彼は若くして財(ざい)をなし、政界(せいかい)に乗り出して大臣(だいじん)にまでなった。
 ・偉大(いだい)な事業をなすものは、幼時(ようじ)よりその才能(さいのう)を現(あらわ)すものだ。
 ・彼らは、主流(しゅりゅう)から離(はな)れ、新しい感覚(かんかく)で制作(せいさく)を続け、見
  事に一派をなすに至(いた)った。
  ・あの二人は様々(さまざま)な点で好対照(こうたいしょう)をなしている。
 ・この二つの動詞は、対応(たいおう)する意味を表す自動詞と他動詞として対をなしている。
  ・群(む)れをなして行動する動物と、孤立(こりつ)して生きていく動物がある。
 ・鳥の群れが整然(せいぜん)と列をなして南の空へ飛んでいく。
 ・この論文(ろんぶん)は、論文としての形をなしていないと言わざるを得(え)ない。
 ・この世は、立派に名を成した者ばかりでできているわけではない。名を成すことなく、つつまし
  く生きる人々の働きによって、この世が動いていることを忘れてはならない。
 ・相手があまりにも強く、こちらはなすところなく負(ま)けてしまった。
 ・人生は何事(なにごと)も為さぬにはあまりに長いが、何事かを為すにはあまりに短い。
[2]〔人ガ 人ヲ〕
 ・二人は後(のち)に結(むす)ばれて子をなした。

<複合動詞:なし->
[なしとげる] 人ガ ものヲ 
 ・偉大な仕事を成し遂げる科学者は、謙虚な人であることが多い。
 ・わが国の革命は、この3人の指導者によって成し遂げられたのである。
      偉業・快挙・革命・奇跡・何事か・優勝・発展・変革・物事・役目・復讐を


いとなむ(営む)五(いとなまない・いとなみます・いとなんで・いとなめば・いとなもう)
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △いとなみたい  いとなまなければならない  いとなもうとする  いとなませる
 △[堅実(けんじつ)に/着実(ちゃくじつ)に/地道(じみち)に/日々(ひび)/たゆまず]~。
 △[会社/店/ホテル/旅館(りょかん)/農業/事業(じぎょう)/商売(しょうばい)]を~。
  [法要(ほうよう)/法事(ほうじ)]を~。
 ・祖父(そふ)は戦前(せんぜん)、小さな旅館(りょかん)を営んでいた。
 ・日々の暮(く)らしを営む多くの人々が、国を支(ささ)えているのだ。
 ・お盆(ぼん)のころ、あちこちの法事を営むために、お坊(ぼう)さんは大忙しだ。
 ・彼はこの40年間、堅実に建設業(けんせつぎょう)を営んできた。
 ・私の兄弟は、それぞれ結婚して、みなこの地方で生計(せいけい)を営んでいます。 
      
<スル動詞>
[運営(うんえい)する]  人ガ ものヲ
 ・今回の大会を運営しているのは、自然保護運動のNGOです。
 ・仲間とアニメに関するウェブサイトを運営している。
[営業(えいぎょう)する]  ものガ
 ・正月は5日から営業(を)します。 
  ・コンビニは24時間営業(を)しているので、便利だと言う人が多い。
[活動(かつどう)する]  人ガ
  ・外国人は政治的なことで活動(を)することができない。
 〔ものガ〕
 ・火山が活発に活動(を)している。
[強行(きょうこう)する]  人ガ ものヲ
 ・世界中からの批判を無視して、核実験を強行した。
 ・委員長はストを強行することは無理だと判断して中止を命令した。
[決行(けっこう)する]  人ガ ものヲ
 ・我が軍は一か八か(いちかばちか)の襲撃を決行し、勝利した。
 ・大会は雨天でも決行します。雨具をご用意下さい。
[行動(こうどう)する]  人ガ
  ・災害のときは、すばやく行動(を)しないと危険だ。
 ・自分で判断し、行動(が)できるのが大人というものだ。
[作業(さぎょう)する]  人ガ
 ・災害現場では、多くの人が復興のため、作業(を)していた。
 ・午後はずっと外で作業(を)していたので、日に焼けてしまった。 
[施行(しこう)する]  人ガ ものヲ
 ・日本国憲法は1947年5月3日に施行された。
 ・新たな政策を施行していきたい。
[実行(じっこう)する]  人ガ ものヲ
  ・この計画を実行するには、あなたの協力が必要なのです。
 ・あれこれ考えるより、まず、少しでも実行してみること。
[実践(じっせん)する]  人ガ ものヲ
 ・師の教えを実践しなければ、我々の信仰は言葉だけのものになってしまう。
 ・理想を実践する中で、その理想の難しさが身を持って理解できる。
[主催(しゅさい)する]  人ガ ものヲ
 ・学会が主催して、シンポジウムを行うそうだ。
 ・この展覧会はどこが主催しているのですか。 
[遂行(すいこう)する]  人ガ ものヲ
 ・政策を遂行していくための予算措置が必要だ。
 ・着実に任務を遂行していった。
   改革・義務・業務・作戦・職責・職務・任務・目的を
[体験(たいけん)する]  人ガ ものヲ
  ・若い時にどんなことを体験するかによって、人生観が決まる。
 ・珍しいことを体験したいと思って、この会に参加しました。
 [~の体験をする]
  ・未知の体験をしたいと思って、催眠術の実験の被験者になった。
[達成(たっせい)する]  人ガ ものヲ
 ・ノルマを達成するためにどれだけ自分を犠牲にしたか、あなたにはわからないだろう。
 ・我々の班は、今期の目標を100%達成した。
   理想・完全試合・高成長を 
[冒険(ぼうけん)する]  人ガ (所ヲ)
  ・彼は世界中を冒険して歩いた。(「世界中を歩く」でもある)
 ・難しい局面だが、ちょっとここは冒険(を)してみよう。
 ▽「密林を冒険する」のような言い方は少ない。

[2]扱う

◇あつかう
 「扱う」は、人がそのものを生かすために必要と考えられることをすること。「商品を扱う」なら、
買ったり、運んだり、並べたり、売ったりし、「食べ物を扱う」なら、入手して、保存したり、調理
したりすること。抽象的なものについては、それに対して適切な処置をすること。
   人ガ ものヲ あつかう
    商品・食べ物・器具・お金を 扱う  情報・問題・事故・事件・苦情を 扱う
 人に対しては、その対し方、態度についていう。「人ヲ扱う」だけでは意味がなく、「軽く・冷た
く」などの修飾語句が必要になる。
   人ガ 人ヲ 形容詞-く/に あつかう
    訪問者を 冷たく・温かく・軽く・公平に・ぞんざいに 扱う
・複合動詞
 「扱いかねる」は、扱うのが難しいこと。または、扱うことができないこと。
 「扱い慣れる」は、扱うことになれていること。
◇とりあつかう
 「取り扱う」は、「扱う」とほぼ同じ使い方だが、人ニ関しては使われない。
   人ガ ものヲ 扱う
    商品・食べ物・器具・お金を 取り扱う  情報・問題・事故・事件・苦情を 取り扱う
・スル動詞
 意味の抽象的なスル動詞が多い。
 「処理する」は、事件・事務をうまく片づけること。「処置」よりも結果を出すことに重点がある。
 「処置する」は、物事に対して対策を立て、適切な方法をとること。傷や病気の手当にも言う。
 「措置する」は、事務的なことも含めて、ある事態に対して適切なことをすること。
 「対処する」は、ある事態やその変化に対して、適切なことをすること。
 「対応する」は、ある種類に属する一つのものが、他の種類の一つに対して、決まった関係にある
  こと。状況の変化、相手の違いに対して、それに応じた行動をすること。
 「管理する」は、物事がよい状態であるように気を配り、必要な手段をとってそれを保つこと。


あつかう(扱う)五(あつかわない・あつかいます・あつかって・あつかえば・あつかおう) 
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △あつかいかねる あつかってみる あつかってはいけない あつかってくれる
  あつかわなければならない あつかわないほうがいい あつかわせる あつかわれる
  あつかおうと思う あつかえ! あつかうな! あつかえない 
 △[ときどき/いつも/よく/たまに/ていねいに/らんぼうに/たいせつに]~。
 △[商品(しょうひん)/食べ物/お金/人/事件(じけん)/情報(じょうほう)]を~。
 ・学校の物は自分の物ではないので、大切に扱わない学生が多い。
 ・わたくしどもでは、300品目(ひんもく)の商品(しょうひん)を扱っています。
 ・あの店(みせ)では外国の品物(しなもの)も扱いはじめた。
 ・その件(けん)は事業部(じぎょうぶ)が扱っていますから、そちらに行ってたずねてください。
 ・会計(かいけい)の事務(じむ)を扱っているのはどの係ですか。
 ・食べ物を扱う人は衛生(えいせい)に注意しなければならない。
 ・現代は、毎日洪水(こうずい)のようにあふれる情報(じょうほう)を扱わねばならない。
 ・Q新聞(しんぶん)では、この事件(じけん)を重く扱って、スペースをたくさんとっている。しか
  し、P新聞は軽(かる)く扱っている。
[2]〔人ガ 人ヲ〕   
 △人を[大切に/丁重(ていちょう)に/そっけなく/公平(こうへい)に/乱暴(らんぼう)に]~。
 ・おきゃくをていねいに扱うみせには、また行こうと思うが、ぞんざいに扱う(扱いかたがていね
  いではない)店には、二度(にど)と行かないぞ、と思う。
 ・兄の家へ金をかりに行ったが、つめたく扱われたので、けんかをしてしまった。
 ・山下外科(げか)の先生は、患者(かんじゃ)の扱いかたは乱暴だけれども、治すのはとてもうまい。
 ・人々が身分(みぶん)の差(さ)によって公平に扱われない時代が、ほんの少し前まであったのだ。
[3]〔人ガ 人・ものヲ ものトシテ〕
 ・あの店は客(きゃく)を客として扱おうとしない。
 ・あの先生はとてもきびしい。5分おくれても、欠席(けっせき)として扱われてしまう。
 ・きのうの欠席は、電車の事故(じこ)のためだったので、出席(しゅっせき)として扱ってもらうこ
  とができた。
 ・私は学生を大人(おとな)として扱っているのに、学生は大人として行動(こうどう)してくれない。

<複合動詞:あつかい->
[あつかいかねる] 人ガ 人・ものヲ
 ・新しいチームは、自分勝手な選手ばかりで、どうにも扱いかねた。
 ・彼は自分の大きな体を扱いかねているようだ。
[あつかいなれる] 人ガ 人・ものヲ
 ・この店は外国人を扱いなれているから、わからないことはどんどん店員に聞いて。
 ・やはり扱いなれた道具はいいね。仕事がはかどるよ。


とりあつかう(取り扱う)  五(とりあつかわない・とりあつかいます・とりあつかって・とり
  あつかえば・とりあつかおう)
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △とりあつかいたい  とりあつかってほしい  とりあつかわなければならない
  とりあつかえない  とりあつかわせる  とりあつかえ!  とりあつかうな!
 △[丁寧(ていねい)に/慎重(しんちょう)に/大切に/粗雑(そざつ)に/乱暴(らんぼう)に]~。
   [公平(こうへい)に/別個(べっこ)に/穏便(おんびん)に/寛大(かんだい)に/かるく]~。
  △[作品(さくひん)/品物(しなもの)/荷物(にもつ)/貨物(かもつ)/貴重品(きちょうひん)/事
   件(じけん)/事故(じこ)/犯罪(はんざい)/訴訟(そしょう)]を~。
  ・ものは丁寧に取り扱えば、かなり長持(ながも)ちするものだ。
 ・この道具(どうぐ)は大切に取り扱ってください。母の形見(かたみ)の品(しな)なのです。
 ・これはずいぶんひどい取り扱われ方をしたみたいだね。傷(きず)だらけだ。
 ・申し訳(もうしわけ)ありませんが、当店(とうてん)ではこの品物は取り扱っておりません。
  ・こういう大きな貨物(かもつ)を取り扱うのは、特別な運送会社(うんそうがいしゃ)だけです。
 ・我々の部署(ぶしょ)は、どんな問題でも取り扱う、いわば何でも屋だ。大変だけど面白いよ。
 ・その問題は、総会(そうかい)の議題(ぎだい)として取り扱う必要はないでしょう。
 ・私は未成年者(みせいねんしゃ)の起こした事件を専門(せんもん)的に取り扱っています。
  ・歴史認識(れきしにんしき)の問題を取り扱うには、ことばにかなり注意深くなれけばならない。

<スル動詞>
[管理(かんり)する]  人ガ 人・ものヲ
 ・この建物を管理しているのはどこの会社だ?  
 ・管理職として人を管理するより、自分の手を使ってものを作り出したいと思う。
   家・家計・口座・経営・公園・工場・財産・情報・書類・土地・備品・品質・ウエブサイトを
 [~の管理をする]
  ・私の課は市内の公園の管理をしています。

[処置(しょち)する]  人ガ ものヲ
 ・この問題は、上手に処置しないと、あとで大きな混乱を引き起こす恐れがある。
 ・看護士が適切に処置してくれたので、傷の治りが早かった。
 [~の処置をする]
  ・手早く傷の処置をした。
    危機・傷・子供・品物・ターゲットを
    的確に・総合的に・格好良く・しかるべく・てきぱきと
 「処置」が取り扱い方そのものをさすのに対し、「処理」は結果を出してけりをつけるまでをいう。
[処理(しょり)する]  人ガ ものヲ
 ・現代の都市にとって、ごみをどう処理するかが最大の問題だ。
 ・社長は朝早くから会社に出て、書類を次々と処理している。
 [~の処理をする]
  ・毎日、製品トラブルの処理をしていると、イライラしてくる。
    案・貸し倒れ・火事・汚泥・画面・関係・空間・クレーム・下水・懸案・材料・雑事・
    事件・仕事・死体・事態・事務・情報・重要事項・情報・資料・性欲・トラブル・難問
    安易に・極秘に・一律に・速やかに・適切に・早めに・別個に・見事に・臨機応変に
    きちんと・てきぱきと・手際よく・要領よく・ことを穏便に
[措置(そち)する]  人ガ ものヲ
 ・よりいっそうの安全を目指して、適切に措置することが望ましい。
 ・この問題をどう措置すべきか考えてほしい。
[対応(たいおう)する]  人ガ ものニ
 ・消費者からの電話に対応(を)する担当者を増員した。
 ・状況の変化に対応(が)できるような柔軟な組織を作っておくべきだ。
   事態・政局・異変・難局・情勢の急変・変化に
[対処(たいしょ)する]  人ガ ものニ
 ・前向きに対処(を)する、というのは、ほとんど何もしないということらしい。
 ・早くこの問題に対処(を)しないと、次の選挙での当選が危ぶまれる。
   危機・事態・災害・襲撃・需要増大・状況・情勢に

[3]使う・用いる

◇つかう
 「使う」は、人が何らかの目的を持って、人・ものを対象とした動作をすること。言い換えれば、
その「人・もの」によって目的を達成する。
  人ガ 人・ものヲ 使う
   ハサミ・メモ帳・くすり・油を使う    新事業には若手を使う
 これらのものは、一般の動作ではデ格で示されるものである。人の場合は「させる」こと。
   金を使う     金でものを買う
   ハサミを使う   ハサミで髪を切る
   薬を使う     薬で病気を治す
   若手を使う    若手に(それを)させる
 目的をニ格で表す文型もある。
   料理に塩を使う   複雑な計算にコンピュータを使う
 ニ格の所に文相当の内容をとることができる。
   学校へ行くのに電車とバスを使う
・複合動詞
 「使いこなす」は、(そのものの性能・特長などを生かすように)うまく使うこと。
 「使い込む」は、預かった金・公金を私用に使うこと。予定額より多く使ってしまうこと。同じも
  のを長く使って、それになれていること。
 「使い果たす」は、すっかり使ってしまうこと。
 「使い古す」は、長い間使って古くなること。よく使われたために新鮮みがなくなること。
 「使い分ける」は、状況に応じて、(多くのものから一つを選んで、または、一つのものを違った
  やり方で)適切に使うこと。
 「こき使う」は、遠慮や同情などすることなく、手荒く人を使い、働かせること。 
 「使い切る」は、全部使ってしまうこと。
 「使い捨てる」は、(一度)使って捨ててしまうこと。
 「使い尽くす」は、全部使ってしまうこと。
 「使い慣れる」は、何度も使って慣れていること。
 「使いまくる」は、加減せずにどんどん使っていくこと。
・スル動詞:意味別にいくつかに分けられる。「用」を要素とするものが多い。
 使うことそのもの 
 「使用する」は、具体的な用途のためにものを使うこと。
 「利用する」は、その良さをうまく使って役に立てること。別の目的のものをうまく使うこと。
 「運用する」は、資金や規則などを、うまく使うこと。
 「行使する」は、権利・権力・武力などを実際に用いること。
 使い方
 「応用する」は、知識や理論・技術をそれぞれの具体的な事柄に応じて、また、他の事柄にうまく
  合うように、用いること。
 「愛用する」は、ある品物を好んでいつも使うこと。
 「悪用する」は、ものの本来の目的に反して、悪いことに利用すること。
 「常用する」は、いつも、または、ふだん使うこと。
 「乱用する」は、一定の基準や限度を超えて使いすぎること。
 金を使うこと
 「支出する」は、ある目的のために金を支払うこと。
 「消費する」は、金・もの・時間・エネルギーなどを使って無くすこと。
 「浪費する」は、金・もの・時間・エネルギーなどをむだに使うこと。
 「倹約する」は、むだを省いて出費をできるだけ少なくおさえること。 
  
◇もちいる
  「用いる」は、「使う」のやや硬い表現。また、人の意見などをよいと評価してとりあげること、
人物を評価してある仕事をさせること。ニ格でその目的を表す。
      人ガ ものヲ (ものニ) もちいる
    道具・方法・言語・器械を 用いる  新人・ベテランを 用いる
    治療に新薬を用いる  決勝戦に新人を用いる
◇ついやす
 「費やす」は、使ってしまってなくなることに重点がある。
     大金を費やす


つかう(使う・遣う)五(つかわない・つかいます・つかって・つかえば・つかおう)
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △つかいやすい  つかいにくい  つかいすぎる  つかってみる  つかってしまう
  つかってもいい  つかわなければならない  つかおうとする  つかわせる  つかわれる
  つかわせられる  つかえない  つかいかねない 
 △[うまく/じょうずに/適切(てきせつ)に/ていねいに/慎重(しんちょう)に]~。
  [いいかげんに/乱暴(らんぼう)に/雑(ざつ)に/不注意(ふちゅうい)に/うっかり]~。
  [少し/たくさん/すぐに/急いで/あわてて/あせって/つい/ついに/けっきょく]~。
  [おそるおそる/遠慮(えんりょ)しながら/堂々(どうどう)と/気軽(きがる)に]~。
 △[はさみ/ボールペン/はし/ノート/金/紙(かみ)/塩(しお)/油(あぶら)/くすり]を~。
  [頭/体/人/時間/空間(くうかん)]を~。[バス/電車/飛行機(ひこうき)]を~。
  [エレベーター/電話(でんわ)/方言(ほうげん)/英語/魔法(まほう)]を~。
 ・この工場では女の人をおおぜい使っている。
 ・人を使うのはいろいろと難しい。
 ・このタイプライターは多くの会社で使われています。
 ・日本では英語を使う機会(きかい)はあまりない。
 ・いつも人に使われているばかりだ。はやく人を使うような身分(みぶん)になりたい。
 ・この部屋はむかし、女たちによって使われていたらしい。
 ・ラテン語はまだ一部の人々によって使われています。
 ・この子はむだなお金を使う(=むだにお金を使う)ことが多い。
 ・わたしの辞書(じしょ)をここにおきますから、どうぞ気軽に使ってください。
 ・うちの会社でもワープロを使いはじめました。
 ・この自転車はみんなで使うものだから、もっとていねいに使ってください。そんなに乱暴(らん
  ぼう)に使うと、すぐにこわれてしまいますよ。
 ・姉はときどき、両手(りょうて)に何かもっている時、足を使ってドアをしめる。
 ・仕事(しごと)をやるんだったら、もっと頭を使えよ。頭はぼうしをかぶるためのものじゃない。
 ・山田さんの家へ行くと、いろいろ気を使わなくてはならないのでつかれる。
 ・彼女に会いに行ったが居留守(いるす)を使われた。(=いるのに、いないふりをされた)
 ・「バカとハサミは使いよう」(=どう使うかによって、役に立ったり危険(きけん)だったりする)
[2]〔人ガ ものニ ものヲ〕
 ・料理に時々ワインを使います。
 ・ここの図書(としょ)や資料(しりょう)は、大学院生の研究(けんきゅう)に使われています。
 ・毎日の仕事(しごと)にコンピュータを使うので、目が疲(つか)れて困ります。
 ・この材料(ざいりょう)はいろいろな製品(せいひん)に使われています。
〔人ガ 文ニ ものヲ〕
 ・複雑(ふくざつ)な計算(けいさん)をするのにコンピュータを使います。
 ・学校へ行くのに車を使っています。
 ・てがみを書くには、いつもこのペンを使います。
 ・本を読むのにはこのメガネを使います。
   
<複合動詞:つかい->
[つかいきる] 人ガ ものヲ
 ・しっかり休むのがうちの会社の方針です。休暇は全部使い切ってください。
 ・国の補助金はたちまちのうちに使い切ってしまった。今後の運営はどうするんだ。
   休暇・体力・補助金・持ち時間・レパートリー・全部を たちまちのうちに すべて
[つかいこなす] 人ガ ものヲ 
 ・このケータイはいろいろな使い方ができるが、私にはまだ使いこなすことができない。
 ・うちの母は新しい物がすきで、新しい商品を見つけるとすぐに買ってくるが、あまり使いこなし
  てはいないらしい。
 ・中山さんは、五つもの外国語を使いこなすそうだ。
   言葉・道具・包丁・六カ国語を 色・多くの種類・パソコンを 器用に 自由自在に
[つかいこむ] 人ガ ものヲ 
 ・この包丁(ほうちょう)は十年もかけて使いこんであるからとても切りやすい。
 ・山田さんは会社のお金を使いこんだために警察につかまった。
   公金・大金・蓄え・会社の金・集金・月謝を  よく~れた台所用品
[つかいすてる] 人ガ 人・ものヲ
 ・割り箸を一度で使い捨ててはいけません。よく洗って何度か使いましょう。
 ・あの企業は労働者を取り替えのきく機械の部品のように使い捨てて恥じない。
   労働者を 無造作に 人間をもののように   かみそり・ライター・割り箸を
[つかいつくす] 人ガ ものヲ
 ・親から受け継いだ財産はもう使い尽くしてしまった。何も残っていない。
 ・神から与えられた時間はほとんど使い尽くしたが、大した仕事を残せなかった。
   金・財産・精力・力・与えられた時間を
[つかいなれる] 人ガ ものヲ
 ・最新式のものより、ちょっと古くても自分が使い慣れた道具がいちばん仕事がはかどる。
 ・文章を書くときは、使い慣れない表現、言葉は使わないほうがいい。
   ~たパソコン・道具・ボールペン・万年筆  ~ない表現・言葉
[つかいはたす] 人ガ ものヲ 
 ・初めてもらったバイトの金をパチンコで使い果たしてしまった。
 ・私はわずかばかりの才能を使い果たしてしまったようだ。
   有り金・遺産・気力・小遣い・財産・時間・資金・すべて・全部・全力・退職金・大半・弾丸
   ・貯金・燃料・水・持ち時間・旅費を 一度に 瞬く間に あらかた
[つかいふるす] 人ガ ものヲ 
 ・引き出しの底から、使い古したノートが出てきた。
 ・使い古された表現を多く使った文章を読むと、うんざりする。
[つかいまくる] 人ガ ものヲ
 ・莫大な財宝を手にした彼は、湯水のように金を使いまくり、一年で使い果たした。
 ・バカ息子、娘たちに稼いだ金を使いまくられ、いくら働いても金が貯まらない。
   金を 派手に 湯水のように
[つかいわける] 人ガ ものヲ 
 ・父は物を読む時とそうでない時とでメガネを使い分けている。
 ・日本語では、目上の人に話すときと、そうでないときとで言葉を使い分けなければなりません。
      仮名・二つの顔・包丁を 厳重に 適切に 正しく 公人と私人を 本音と建て前を
<複合動詞:-つかう>
[こきつかう] 人ガ 人ヲ
 ・店長はアルバイトをこき使うので、評判が悪い。
 ・毎日毎日会社でこき使われて、休みの日は疲れて何もする気が起きない。
   使用人・子ども・社員を あごで 横柄に さんざん 牛馬のごとく
  

もちいる(用いる)  一(もちいない・もちいます・もちいて・もちいれば・もちいよう)
[1]〔人ガ (ものニ) ものヲ〕
 △もちいたい  もちいてみる  もちいてはいけない  もちいたほうがいい
  もちいなければならない  もちいさせる  もちいられる  もちいろ!  もちいるな!
 △[必(かなら)ず/常(つね)に/たまに/積極(せっきょく)的に/進んで/しぶしぶ]~。
  △[方法(ほうほう)/手段(しゅだん)/言語(げんご)/論理(ろんり)/定理(ていり)]を~。
  ・人類(じんるい)は、言語を用いることによって知識(ちしき)の集積(しゅうせき)を可能にした。
 ・今回の会議(かいぎ)では、英・独(どく)・仏(ふつ)の3つの言語が用いられる。
  ・新しい定理を証明(しょうめい)し、さらにその定理を用いて、次の定理を証明してゆく。
 △[道具(どうぐ)/辞書/筆記用具(ひっきようぐ)/機械(きかい)/知識(ちしき)]を~。
 ・道具を用いるようになったことで、人間は他の動物を支配(しはい)することができた。
 ・試験(しけん)の時、辞書を用いてはならない。
 ・この発明(はつめい)が、支配(しはい)ための新(あら)たな手段として用いられかねないのだ。
[2]〔人ガ  ものニ  ものヲ〕
 ・履歴書(りれきしょ)には所定(しょてい)の用紙(ようし)を用いてください。
 ・答案(とうあん)用紙の記入(きにゅう)には鉛筆(えんぴつ)を用いること。 
 ・この患者(かんじゃ)の治療(ちりょう)に新薬(しんやく)を用いてみたい。  
〔文ニ〕
 ・人を説得(せっとく)するのに論理を用いるか、情(じょう)に訴(うった)えるかは相手による。
 ・目的(もくてき)を達成(たっせい)するためには、どのような手段を用いてもよい。
[3]〔人ガ 人ヲ ものニ/トシテ〕
 ・社長は彼をチームのリーダーに用いるつもりだ。
 ・重要(じゅうよう)な場面に新人(しんじん)を用いることで、彼らの力を伸(の)ばしてきた。
 ・学生の時、実験助手(じっけんじょしゅ)として用いられたことが、彼女の人生を大きく変えた。
  ・有能(ゆうのう)な若手(わかて)を幹部(かんぶ)として用い、育ててきた。
〔形容詞-く〕
  ・古い社員たちは、若手が重く用いられていることに不満を持っていた。

<スル動詞>
[愛用(あいよう)する]  人ガ ものヲ
 ・これは父が愛用していたライターです。
 ・この製品は、発売以来好評を得て、多くの人に愛用されています。
   自分にあった薬・国産品・黒いサングラス・ステッキを 
[悪用(あくよう)する]  人ガ ものヲ
 ・自分の地位を悪用して、業者から賄賂を取っていたことが明らかになった。
 ・音楽をコピーするソフトを悪用する人が後を絶たない。
   科学・規定・権利・権力・仕組み・職権・他人の名刺・地位・知識を
[運用(うんよう)する]  人ガ ものヲ        
 ・あなたの財産を運用します。ぜひお電話ください!   
 ・貯金と退職金を運用して増やし、老後の生活にあてたい。
 ・法を正しく運用するためには、裁判所の果たす役割が非常に大きい。
     基準・資金・資産・出資金・制度・施設を 厳格に 慎重に 機械的に 弾力的に
[応用(おうよう)する]  人ガ ものヲ ものニ
 ・科学を人類の幸福のために応用してきた。
 ・数学の知識を言語学に応用する。
      教訓・経験・原理・システム・知恵・法則を 実際に 実地に 日常生活に 臨床に
[行使(こうし)する]  人ガ ものヲ
 ・常任理事国が拒否権を行使したため、我が国の案は通らなかった。
 ・権利を行使することは、その結果に責任を持つことでもある。
   解散権・軍事力・権限・権利・権力・実力・主権・手段・職権・選挙権・特権・武力を
[支出(ししゅつ)する]  人ガ ものヲ ものニ
 ・政府はわれわれの税金をむだなことに支出しようとしている。
 ・アメリカは莫大な軍事費を支出している。
 ・台風の後、橋の補修工事のために、市は2千万円を支出しなければならなかった。
   管理費・公金・公費・人件費・税金・補助金を
[使用(しよう)する]  人ガ ものヲ
  ・体に有害かもしれない洗剤は使用しない方がいい。
 ・新しいソフトウエアを使用してみたが、前より良くなったとは感じなかった。
   機械・技術・車・敬語・時間・データ・道具・武器・部屋・マイク・文字・ローマ字を
 [~の使用をする]
  ・除草剤の使用をしないことにした。
[消費(しょうひ)する]  人ガ ものヲ
 ・消費者がたくさん消費してくれないと、国の経済が発展しないという。
 ・今のスピードで資源を消費していくと、人類はあと500年で滅亡するだろう。
   エネルギー・ガス・金・紙・電気・燃料・時間・労働力を 莫大に ふんだんに
[常用(じょうよう)する]  人ガ ものヲ
 ・何か常用している薬はありませんか。
 ・女性がもんぺを常用していたのはいつ頃までのことか。
[濫用・乱用(らんよう)する]  人ガ ものヲ
 ・人が自分の持つ権利を濫用すると、社会がうまく動かない。
 ・睡眠薬を濫用すると中毒になるから気をつけてください。
   外国語・警察権・権威・権利・国費・言葉・職権・捜査権・特権を
[利用(りよう)する]  人ガ 人・ものヲ
  ・通学定期を利用すると、交通費がかなり安くなります。
 ・彼はまわりの人をうまく利用して出世してきた。
      この機会・学閥・風・肩書き・関係・機械・休暇・車・施設・交通機関・コネ・資源・立場・
   他人・地下鉄・チャンス・図書館・土地・ホテル・マスコミ・連休・枠組みを
   気軽に 巧妙に 最大限に 盛んに 十分に 存分に 巧みに フルに 意識的に 積極的に
[浪費(ろうひ)する]  人ガ ものヲ
 ・つい浪費してしまうので、財布にあまり金を入れておかないようにしている。
 ・若いときは、金の浪費よりも、時間を浪費してしまうことに注意したほうがいい。
   エネルギーを 金・時間・人生・青春を 
[倹約(けんやく)する]  人ガ ものヲ
  ・コーヒー代を倹約して、テレビを買うには何ヵ月かかるだろうか。
 ・浪費するから生活費が足りなくなるんだ。少し倹約しなさい。


ついやす(費やす)  五(ついやさない・ついやします・ついやして・ついやせば・ついやそう)
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △ついやしてしまう  ついやしてはいけない  ついやすべきだ  ついやさせる
 △[つい/しかたなく/おもいきって/ずるずると/むだに/おしげもなく]~。
  △[金/時間/人生/青春(せいしゅん)/精力(せいりょく)/労力(ろうりょく)]を~。
 ・若いときは、むだに見えるようなことにエネルギーを費やすものだ。
  ・一生(いっしょう)を費やすに値(あたい)する仕事をしたい。
  ・どんなにことばを費やしても、あの瞬間(しゅんかん)の美しさを表すことはできない。
 ・彼が生涯(しょうがい)を費やして追い求(おいもと)めたものは何だったのか。
  ・十分な時間を費やさずに、手軽(てがる)に得られるものは、それだけの価値(かち)しかない。

[4]作る・こしらえる
 新しいものを生み出すことを表す動詞。「つくる」が基本語で、様々な名詞をとる。類義のスル動
詞が多く、細かな意味を分担する。「こしらえる」は「作る」とほぼ同じだが、具体的なものが中心。
「組む」は、細長い材料をあわせてものを作ること。「もうける」は、ある社会的な目的に必要な施
設・規則などを作ること。「あつらえる」は、特に注文して作ること。

◇つくる
 「作る」は、ものに変化を加えたり、いくつかのものを合わせたりして、新しい形や目的を持った
ものになるようにすること。対象のヲ格をとる。原料・材料をデ格、カラ格で示す。
  人ガ ものヲ (ものデ/ものカラ) 作る
    料理・服・野菜・おもちゃ・映画・学校・国・法律・未来を 作る
    友だち・家族・子供を作る   原因・中身・形・列を作る
 ヲ格にくる名詞の範囲は、具体的なものから抽象的なものまで広い。   
 作られるものによっては、特定の動詞がある場合がある。             
   衣服:編む・織る   彫刻:彫る   
   プラモデル:組み立てる
  (家・建物:建てる・築く・建築する→建築)
・複合動詞:「つくり-」の形のもの
  「作り上げる」は、(努力して)ものを作り終えること。ひゆ的に、実際にはないことをあったこと
  のように見せかけること。
 「作り替える」は、以前のものにかえて、新しいものを作ること。前からあるものに手を加えて、
  別のものを作ること。
 「作り出す」は、作り始めること。新しいものを生み出すこと。新しい状態をもたらすこと。
 「作り直す」は、一度作ったものをもう一度新しく作ること。または一部を直すこと。
・複合動詞:その他
  「打ち立てる」は、何かを新しく、しっかりと作りあげること。
  「築き上げる」は、努力して、立派に築くこと。建造物よりも社会的・抽象的なことに言う。
 「立ち上げる」は、ものが立ち上がるようにすること。組織や企画を新たに作り出すこと。機械な
  どを起動させること。
 「ひねり出す」は、無理に工面して何かの費用を作り出すこと。知恵を絞って考え出すこと。
・スル動詞:作る対象の違い、作り方の特徴などの違いによって数多くある。
 「作る」ことを表す  
 「作成する」は、書類・文章などを作ること。
 「作製する」は、機会や道具を使って品物・図面・印刷物などを作ること。
 「制作する」は、絵画・彫刻・映画・放送番組などの(芸術)作品を作ること。
 「製作する」は、道具・機械を使ってものを(大量に)作ること。映画・放送番組などを作ること。
 ▽「作成・作製」「制作・製作」は、区別せずに使われることもある。
 「生産する」は、自然物に手を加えて生活に必要なものを作り出すこと。「消費する」と対立する。
 「産出する」は、その土地でとれること。その会社・地域などで生産すること。
 「製造する」は、工場などで、原材料を加工して製品を(大量に) 作ること。
 「工作する」は、簡単な器物や道具を作ること。ひゆ的に、ある目的のために、必要な手段を講じ
  たり、人に対して働きかけを行うこと。
 「工事する」は、建築や土木の作業をすること。
 「形成する」は、形のはっきりしないものを整った形に作り上げること。
 「結成する」は、会や団体などの組織を作り上げること。
 「構成する」は、いくつかの要素・部分を組み立てて全体の形・組織を成り立たせること。
 作り方の特徴を示す
 「設立する」は、組織・機関・制度などを新しく作ること。
 「創立する」は、会社・学校などの組織・団体を(初めて)作ること。
 「創作する」は、新しいもの(特に芸術作品)を作ること。作り話・うそを作り上げること。
 「創造する」は、新しいものを初めて作り出すこと。神が宇宙・万物を作ること。
 「改造する」は、使いにくいものなどを作り直すこと。別の用途に使えるものにすること。
 「偽造する」は、にせものを作ること。
 「編成する」は、個々のものを集めて、一つのまとまりのある全体的なものにすること。
 「編集する」は、原稿や資料を集め、配列して新聞・雑誌・書物などを作ること。映画のフィルム
  や音楽のテープを一つの作品にまとめること。
 作られるもの語の中に含む
 「作曲する」は、曲を作ること。歌詞に旋律をつけること。
 「作詞する」は、歌詞を作ること。
 「発電する」は、電気を起こすこと。 
 「現像する」は、撮影したフィルムなどを薬品で処理して映像を表しだすこと。
◇かたちづくる
 「形作る」は、要素となる部分を組み合わせて、まとまった形のものを作ること。ひゆ的に、抽象
的な意味で使われることが多い。書きことば。
  人・ものガ ものヲ かたちづくる
      外見がイメージを形作る  彼ら自身が閉鎖的な社会を形作ってきた
   他民族の流入が文化の多様性を形作る
◇こしらえる
 「こしらえる」は、いろいろと工夫などして、今までなかったものを作り上げること。
      おいしい漬物・手作りのおもちゃを こしらえる  話・暇・子ども・体裁を こしらえる
・複合動詞
 「こしらえ上げる」は、いろいろと努力・工夫して何かを作り出すこと。
◇くむ
 「組む」は、細長いものを絡み合わせたり、交差させたりして離れないようにすること。そのよう
にして材料・部品を合わせ、一つのものを作ること。結果としてできあがるものもヲ格にとれる。ひ
ゆ的に、形のないものにも言う。
      人ガ ものヲ くむ
    腕・足を 組む  ひも・材木・パイプを 組む     活字を組む
    足場・やぐら・いかだを 組む  予算・スケジュール・ローン・特集を 組む 
 何かをするために仲間になること。互いに相手の体に手をしっかりかけること。
   人ガ 人ト (ものヲ) くむ
        相手とがっぷり組む  右派と中間派が組む  腕・肩を組む
    ペア・コンビ・チーム・徒党を 組む
 「為替を組む」は、金を送るために為替を作ること。「(人と)手を組む」は、協力し合うこと。
・複合動詞
  「組み合う」は、仲間になって力を合わせること。互いに組み付いて争うこと。
 「組み合わせる」は、二つ以上のものを合わせ、関連付けてひとまとまりとすること。あるものを
  作るために、要素となるものを絡ませたり交差させたりすること。勝負で争う一組を決めること。
 「組み上がる」は、組み合わせたものが高く出来上がること。何かが組み終わること。
 「組み上げる」は、組み合わせて高く積み上げること。何かを組み終えること。
 「組み入れる」は、まとまりをもったものの中に、その一部となるように加えること。
 「組み込む」は、全体の一部となるように別のものを加えること。
 「組み換える」は、組んであるものをまた新しく組むこと。組み合わせを変えること。
 「組み立てる」は、個々の部品や素材を組み合わせて一つのまとまったものを作り上げること。
 「組み付く」は、相手を抑えたり倒したりするために、相手の体に手を回すこと。
 「組み直す」は、組んであるものをもう一度新しく組むこと。
 「組み伏せる」は、組み付いて相手を倒し、押さえつけること。 
◇もうける
  「設ける」は、社会的な目的のために施設・組織・基準などを作ること。機会を用意すること。
      人ガ ものヲ もうける
    事務所・窓口を 設ける  枠・制限を 設ける  一席・機会を 設ける
◇あつらえる
 「誂える」は、好みや希望を言って、その通りに作ってもらうこと。
   人ガ ものヲ あつらえる
    スーツ・晴れ着を あつらえる  特別な料理をあつらえてもらう


つくる(作る・造る・創る)五(つくらない・つくります・つくって・つくれば・つくろう)
[1]〔人ガ ものヲ〕
  △つくりたい  つくりやすい  つくりにくい  つくってみる  つくってほしい
  つくっておく  つくってある  つくってもらう  つくってあげる  つくってしまう
  つくってはいけない  つくらなければならない  つくれない  つくろうとする
  つくらせる  つくられる  つくらせられる  つくれ!  つくるな!
 △[すこし/たくさん/ゆっくり/あわてて/ていねいに/おおまかに/いいかげんに]~。
  [うまく/じょうずに/ざっと/細(こま)かく/だいたい/完全(かんぜん)に]~。
 △[料理(りょうり)/服(ふく)/野菜(やさい)/人形(にんぎょう)/おもちゃ/プラモデル]を~。
 ・母は料理を作るのが上手だし、服も自分で作ってしまう。
 ・この地方(ちほう)の農家(のうか)では、米(こめ)のほかにレタスなどの野菜も作っている。
 ・学校の授業(じゅぎょう)で小さなラジオを作らされたことがある。初めて音が聞こえたときは感
  動(かんどう)だった。
 △[家/ビル/橋(はし)/道路(どうろ)]を~。[川/池(いけ)/山/宇宙(うちゅう)]を~。
 ・鳥(とり)が木の上に巣(す)を作っているのが見える。
 ・ここに新しいビルを造る計画(けいかく)があるのを知っていますか。
 ・橋(はし)や道路(どうろ)を造るのはとても金のかかることだから、小さな村(むら)にはできない。
 ・神(かみ)は宇宙を創ったという。それなら、神は人間(にんげん)だけの神ではないのだろう。
 △[小説(しょうせつ)/詩(し)/曲(きょく)/映画(えいが)/作品(さくひん)]を~。
  ・私は詩を作るのが好きでした。最近は、そんな心の余裕(よゆう)がないのが残念(ざんねん)です。
  ・こんなすばらしい映画を作れるなんて、やっぱり彼女は天才(てんさい)だ。
 ・いい作品を作れば、必(かなら)ずそれを評価(ひょうか)してくれる人が現(あらわ)れます。
 △[グループ/組織(そしき)/学校/会社/政府(せいふ)/国/国連(こくれん)]を~。
 ・友だちといっしょに新しい会社を作ることにした。
  ・我々(われわれ)の、新しい政府を作ろうではありませんか。
 ・この制度(せいど)を実行(じっこう)するための組織が作られねばならない。
 △[ルール/法律(ほうりつ)/計画(けいかく)/関係(かんけい)/体系(たいけい)]を~。
  ・新しいルールを作っても、だれもそれを守(まも)らないというふしぎな国なのだ、この国は。
  ・先生の研究は、言語学(げんごがく)に新しい分野(ぶんや)を作ったと言えるものです。
 △[列/輪(わ)/形(かたち)/記録(きろく)]を~。
 ・ボーイスカウトの少年たちが隊列(たいれつ)を作ってすすんで来た。
 ・三人で手をつないで輪を作りなさい。
 ・生徒(せいと)たちがグラウンドに並んで東京タワーの形を作った。
 ・オリンピックで新しい記録が作られた。
 △[時間/ひま/ゆとり/思い出]を~。
 ・ゆっくりお話したい事があるんですが、近いうちに暇(ひま)を作ってくれませんか。
  ・時間を作るというのは、つまり、むだなことをしないようにすることだ。
 △[友だち/仲間(なかま)/家族(かぞく)/子ども]を~。
  ・高校に入ったら、新しい友だちをたくさん作りたい。
 ・夫婦は子どもを作り、教育は人を作る。
 △[原因(げんいん)/きっかけ/未来(みらい)/歴史(れきし)]を~。
  ・紛争(ふんそう)のきっかけを作ったのは、またも政治家の失言(しつげん)だった。
 ・子どもは、未来を作る大切な素材(そざい)だ。
 ・私たちは歴史の中に生きているし、歴史を作ってもいるのだ。
[2]〔人ガ ものデ ものヲ〕
 △[かみ/土(つち)/竹(たけ)]で人形(にんぎょう)を~。
 ・イギリス製(せい)の生地(きじ)で服(ふく)を作ってもらった。
 ・土で人や動物の人形(にんぎょう)を作るのがわたしの趣味(しゅみ)です。
 ・この箱(はこ)はじょうぶな紙(かみ)で作ってあるから、中の物がこわれる心配(しんぱい)はない。
 ・わたしは竹で作った箸(はし)を使っています。
 ・紙(かみ)で作られたシャツがあるそうだ。

<複合動詞:つくり->
[つくりあげる] 人ガ ものヲ 
 ・この模型は部品がたくさんあるので、作るのが大変だった。作り上げるのに3か月もかかった。
 ・事業部は事業拡大のために新しい販売システムを作り上げた。
   お話・映画・概念・架空の事件・形・環境・既成事実・基本・近代的な国家・形式・構造・
   システム・人格・スタイル・生活・制度・組織・雰囲気を 着々と
[つくりかえる] 人ガ ものヲ ものニ
 ・手編みのセーターをほどいて、マフラーに作り替えた。
 ・このロボットは誤作動が多い。制御系統を作り変える必要がある。
   世界・二階・半分・店・細部・自分・人生を 
[つくりだす] 人ガ ものヲ 
 ・今までにないような新しい商品を作り出すのはむずかしい。
 ・彼女の手によって作り出された作品が会場を飾っていた。
   形・味・イメージ・価値・関係・機会・芸術作品・困難・状況・スタイル・製品・生命・秩序
   ・調和・出会い・富・難民・繁栄・不幸・雰囲気・名作を 恣意的に
[つくりなおす] 人ガ ものヲ 
 ・犬小屋を作ってみたが、犬が気に入らないらしいので作り直した。
 ・家というものは、予想と違ったので作り直すというわけにはいかないから、作る前に充分考えて
  おく必要がある。
   首飾り・車・船を もう一度 一から

<複合動詞:その他>      
[うちたてる] 人ガ ものヲ (ものニ)
 ・新しい時代に合った新しい原則を打ち立てる必要がある。
 ・1960年の革命によって、この国に新しい政権が打ち立てられた。
   王国・学説・関係・金字塔・原則・支配・制度・世界記録・秩序・評判を
[きずきあげる] 人ガ ものヲ
 ・彼女は忙しい毎日の中で研究を続け、立派な業績を築き上げた。
 ・何百年も崩れない城の石垣を築き上げた人々の名は残っていない。
 ・彼女は独力でこの理論体系を築き上げたのです。
      石垣・王国・家庭・暮らし・今日・自己・社会・世界・同盟関係・文化を
[たちあげる] 人ガ ものヲ  
 ・コンピュータを立ち上げようとしたが、バッテリーがなくて、立ち上がらなかった。
 ・研究の範囲が広がってきたので、新しい研究チームを立ち上げた。
      企画・新事業・組織・委員会・プロジェクトチーム・パソコン・組合を
[ひねりだす] 人ガ ものヲ 
 ・何か新しいアイデアをひねり出そうとしてあれこれ考えているが、何も出てこない。
 ・今の苦しい状況の中で、新事業の財源をどうやってひねり出せばいいのか。
      金・財源・時間・生活費・題名・知恵・適当な名前・奇策・筋書きを


かたちづくる(形作る)  五(かたちづくらない・かたちづくります・かたちづくって・かたち
  づくれば・かたちづくろう)
[1]〔人・ものガ ものヲ〕
 △かたちづくっていく  かたちづくってくる  かたちづくりつつある
 △[次第に/少しずつ/ようやく/絶えず/だんだん/はっきり]~。
  △[イメージ/社会/集団(しゅうだん)/状況(じょうきょう)/生活/人生/精神(せいしん)/世
   界/体系(たいけい)/多様性(たようせい)/伝統(でんとう)/土台(どだい)/流れ]を~。
  ・日本社会を形作っているのは、単一(たんいつ)に見えて実際は非常に雑種(ざっしゅ)的な文化の
  二重(にじゅう)性である。
 ・何がその人のイメージを形作るのか。顔か、服装(ふくそう)か、話し方か。
  ・複数(ふくすう)の民族(みんぞく)の存在(そんざい)が、この国の多様性を形作っている。
 ・中国からその時々の文化が繰り返し輸入(ゆにゅう)され、この国の文化の流れを形作ってきた。
  ・周辺諸国(しゅうへんしょこく)と多様(たよう)な関係を形作りながら、外交関係(がいこうかん
  けい)の安定を目指(めざ)してきた。
 ・ある物質(ぶっしつ)を形作る最小の単位(たんい)を分子(ぶんし)という。
 ・彼らは外部(がいぶ)と関(かか)わることなく、彼らだけの閉(と)じた世界を形作ってきた。
  ・私の人生(じんせい)を形作ってきたのは、私自身(じしん)と、家族(かぞく)と、友人たちとのつ
  ながりである。


こしらえる(拵える)  五(こしらえない・こしらえます・こしらえて・こしらえれば・こしらえよう)
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △こしらえたい  こしらえておく  こしらえてはいけない  こしらえたほうがいい
  こしらえようとおもう  こしらえさせる  こしらえられる  こしらえろ! 
 △[やっと/どうにか/がんばって/時間をかけて/じっくりと/慎重(しんちょう)に]~。
  △[シチュー/料理(りょうり)/財産(ざいさん)口実(こうじつ)/言い訳(いいわけ)]を~。
  ・ちょっと変わった味(あじ)のシチューをこしらえてみたんだけど、食べてみてくれない?
 ・ひとりで何とか料理をこしらえてみたが、さて、食べられる味になったかどうか。
 ・彼は、財産はこしらえたが、奥さんとはうまくいかず、子どもをこしらえることはできなかった。
 ・これだけの会社を一代(いちだい)でこしらえるとは、まったく大したもんだ。
 ・旅行に行きたくてしかたがないんだが、忙(いそが)しすぎて暇(ひま)をこしらえようがない。
  ・何かうまい口実をこしらえて会社をさぼれないかと、毎日考えている。
 ・あの人は、酒を飲むと、ありそうもない話をこしらえては回りの人間に聞かせたがるんだ。
  ・昔(むかし)の男は、妾(めかけ)をこしらえて男は一人前(いちにんまえ)だ、などとアホなことを
  言っていた。

<複合動詞:こしらえ->
[こしらえあげる] 人ガ ものヲ
 ・まるで見てきたように千年前の話を小説に拵え上げるんだから、小説家ってすごい。
 ・何とか二人で話を拵え上げ、口裏を合わせて警察をだまし通した。

     
くむ(組む)  五(くまない・くみます・くんで・くめば・くもう)
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △くみたい  くんでみる  くんでもらう  くまなければならない  くめない
  くもうとする  くませる  くまれる  くめ!  くむな!  
 △[ゆっくり/じっくり/きちんと/正確(せいかく)に/細(こま)かく/しっかりと]~。
  △[腕(うで)/足/材木(ざいもく)/鉄(てつ)パイプ/足場(あしば)/やぐら/いかだ]を~。
  [予算(よさん)/プログラム/日程(にってい)/スケジュール/予定(よてい)]を~。
  ・父は腕を組んで何かを考えていた。
 ・電車の中で足を組んで座(すわ)ると、他の乗客(じょうきゃく)に迷惑(めいわく)だ。
 ・あぐらを組むのになれていないので、たたみの席(せき)での宴会(えんかい)は足が疲れる。
 ・私は、若いころに座禅(ざぜん)を組んだことがあるが、何も悟(さと)らなかった。
  ・家の外壁(がいへき)を塗(ぬ)り直すために、家のまわりに足場が組まれた。
 ・夏祭(なつまつ)りのために、丸太(まるた)でやぐらを組んだ。
  ・貧乏(びんぼう)な学会は、少ない収入(しゅうにゅう)で大会の予算を組まなければならない。
  ・昔は、本を作るには一本一本の活字(かつじ)を組んで一ページずつ作っていったのだ。
 ・組合(くみあい)はストライキを組んで、あくまで要求(ようきゅう)を通そうとしている。
 ・期日(きじつ)までに為替(かわせ)を組んで代金(だいきん)を支払(しはら)わなければならない。
[2]〔人ガ 人ト ものヲ〕
  △[肩(かた)/手/ペア/コンビ/スクラム/円陣(えんじん)/チーム/徒党(ととう)]を~。
  ・試合前(しあいまえ)、みんなで円陣を組んで気勢(きせい)を上げた。
 ・彼とは、十年来(じゅうねんらい)ペアを組んで試合に出ています。
 ・大学のラグビーの試合を見に行き、隣(となり)の人と肩を組んで応援歌(おうえんか)を歌った。
 ・この一年、こういうすてきな仲間(なかま)とチームが組めて、本当によかった。
 ・ゲームの世界で仲間と手を組んで強敵(きょうてき)と戦(たたか)うのは、非現実的(ひげんじつ
  てき)だが、それだからこそ現実の世界とはちがって楽しい。
 ・大資本(だいしほん)と手を組むのは好きではないが、生き残るためにはしかたがない。
  ・金の臭(にお)いがすると、けちな奴(やつ)らが徒党を組んで集まってくる。
[3]〔人ガ 人ト〕
 ・逃げずに、敵(てき)とがっぷりと組んで戦(たたか)いたい。   
 ・友人(ゆうじん)と組んで会社を始めたが、うまくいかず、一年あまりで倒産(とうさん)した。
 ・次にやるときは俺(おれ)と組まないか?  

<複合動詞:くみ->
[くみあう] 人・ものガ 人・ものト
 ・二人の力士(りきし)はがっぷりと組み合った。
[くみあがる] ものガ
 ・レンガ塀が十段目まで組み上がった。あと少しだ。
 ・組み方を知っている人が病気で来ず、我々だけではやぐらがうまく組み上がらない。
[くみあげる] 人ガ ものヲ 
 ・あの先生は、たくさんの資料をもとにして、スケールの大きな理論を組み上げた。
 ・この鉄のぼうは、電気の会社の鉄塔を組み上げるためのものです。
   版・やぐらを 縦横に あらっぽく かろうじて
[くみあわせる] 人ガ ものヲ ものト
 ・この道具は五つの部品を組み合わせることによって、30通りの使い方ができます。
 ・お互いの手をこのように組み合わせてごらんなさい。
   足・木・管・材料・写真・五つの要素・条件・文字を 交互・互いに
[くみいれる] 人ガ ものヲ ものニ
 ・スケジュールはいっぱいですから、もうこれ以上の約束を組み入れることはできません。
 ・外国から帰った学生は二年生のクラスに組みいれられることになった。
   経験・知識・提案を 死を  計画・シフト・スケジュール・学校に
[くみかえる] 人ガ ものヲ
 ・地区の高校のサッカートーナメントの日程を組み替えた。
 ・遺伝子を組み替えた食品について、賛否両論がある。
   足・腕・計画・数字・遺伝子・打線を 予算を いろいろに
[くみこむ] 人ガ ものニ ものヲ
 ・コンピュータには時計が組みこんでありますから、時間を知ることもできます。
 ・新しい見学先をスケジュールに組み込めるかどうか、調べておいてほしい。
   遺伝子・能力を 計画・予定・スケジュールに 戦列に  旅行に
[くみたてる] 人ガ ものヲ 
 ・子どものころ、部品を買ってきてラジオをいくつも組み立てたことがある。
 ・子どもたちが、積み木を組み立てて大きな城を作り上げた。
 ・データを統一的に説明できるような理論を組み立てたい。
   エンジン・仮説・車・機械・推理・積み木・鉄骨・テント・場面・理論を
[くみつく] 人ガ 人ニ
 ・にげようとするどろぼうに二人で組みついて、なんとかつかまえた。
 ・夏の合宿では、相手かまわず組み付いて、技の練習をした。
   背後から 男・泥棒に 相手かまわず がむしゃらに
[くみなおす] 人ガ ものヲ
 ・足がしびれそうになってきたので、足を組み直した。
 ・あのやぐらは材木の組み方がうまくないから、組み直したほうがいい。
   あぐら・足・腕・対策・手・ひざを
[くみふせる] 人ガ 人ヲ
 ・警官が首相をなぐろうとした男を組み伏せた。
 ・相手を組み伏せようとして、逆に組み伏せられてしまった。
      男・女・妻・敵・若者を 力で じわじわと


もうける(設ける)  一(もうけない・もうけます・もうけて・もうければ・もうけよう)
[1]〔人ガ ものニ ものヲ〕
 △もうけたい  もうけておく  もうけてもらう  もうけなければならない 
  もうけようとする  もうけさせる  もうけろ!  もうけるな! 
 △[さらに/特に/必ず/まず/初めて/直ちに/あらかじめ/わざわざ]~。
  △[売店(ばいてん)/委員(いいん)会/協議の場(きょうぎのば)/検問所(けんもんじょ)/祭壇 
   (さいだん)/柵(さく)/事務所(じむしょ)/宿泊所(しゅくはくじょ)/窓口(まどぐち)]を~。
 ・会場のあちこちに小さな売店が設けられている。
  ・車の速度に制限を設けるのは、運転者自身の安全のためでもある。
  ・両国は川の中央に仮の国境をもうけることに合意した。
 ・非常警戒のため、道路に検問所が設けられた。
 ・申請を受け付けるための窓口を数多く設けなければならない。
  △[規定(きてい)/規約(きやく)/制限(せいげん)/上限(じょうげん)/制約(せいやく)/特例 
   (とくれい)/枠(わく)/別枠(べつわく)/救済措置(きゅうさいそち)/口実(こうじつ)]を~。
 ・荷物の持ち込みには一定の制限が設けられている。
 ・これらの人々に対して、特別な救済措置が設けられた。
  △[酒の席/一席/別席/宴席]を~。
  ・あちらに一席設けましたので、どうぞお移り下さい。
 ・別室に宴席が設けてあった。


あつらえる(誂える)  一(あつらえない・あつらえます・あつらえて・あつらえれば・あつらえよう)
[1]〔人ガ ものヲ〕
 △あつらえたい  あつらえてみる  あつらえなくてはいけない  あつらえようとする
  あつらえさせる  あつらえられる  あつらえろ!  
 △[新しく/やっと/たまに/とうとう/思い切って/何とかして]~。
  △[背広(せびろ)/服(ふく)/スーツ/靴(くつ)/料理(りょうり)/すし/機会(きかい)]を~。
 ・彼女は初任給(しょにんきゅう)で春の新しいスーツをあつらえた。
 ・靴は、ぴったりしたものをあつらえた方がいい。
 ・せっかくだから、料理もいつものではなくて、特別にあつらえてもらいましょう。
 ・それでは、私のほうでお二人が会う機会をどうにかあつらえましょう。

<スル動詞>
[改造(かいぞう)する]  人ガ ものヲ (ものニ)
 ・盗んだ車を改造して、海外へ売ろうとした業者が逮捕された。 
 ・肉体を改造する、などとスポーツ選手が言うことがあるが、何をどうするんだろう。
 ・倉庫を事務所に改造したが、暖房が弱いので冬はちょっと寒い。
 [~の改造をする]
  ・首相は内閣の改造をしようとしたが、反対するものが多かった。
[偽造(ぎぞう)する]  人ガ ものヲ
 ・課長が公文書を偽造した容疑で起訴されたが、えん罪だった。
 ・一万円札を大量に偽造しようとして逮捕された。
[形成(けいせい)する]  人ガ ものヲ
 ・その場に集められた人々は、しばらくすると自然にいくつかのグループを形成し始めた。
 ・初期の集落は、このようにして形成された。
   イメージ・思想・社会・人格・性格・ネットワーク・文学観・本質・みずからを
   一派・一翼・右派・核・社会・集団・主流派陣営・政党・世界・段階・底辺を
[結成(けっせい)する]  人ガ ものヲ
 ・今のバンドは解散して、新しいバンドを結成したい。
 ・うちの会社は組合がなかったので、仲間と組合を結成することにした。
   会・会派・協議会・協同組合・グループ・集団・ユニオン・労働組合を
[現像(げんぞう)する]  人ガ ものヲ
 ・古いフィルムを現像して何が写っているか見てみよう。
[工作(こうさく)する]  人ガ 
 ・私をこの事業から外そうとして、陰で工作(を)しているやつがいるらしい。
 ・土地の住民が建設計画に反対しないように、事前にいろいろと工作(を)した。
[工事(こうじ)する]  人ガ ものヲ
  ・ガス会社が家の前の道を工事しているので、騒音がひどい。
 [~の工事をする]
  ・古くなった橋の工事をしている。
[構成(こうせい)する]  人・ものガ ものヲ
 ・水の分子は、酸素原子と水素原子によって構成されている。 
 ・6カ国から集められた研究者がチームを構成しています。
   会・家族・階級・関係・現実・資本・世界・ドラマ・パターン・犯罪を
[作詞(さくし)する]  人ガ ものヲ
 ・この歌を作詞したのは、有名な詩人です。
  ・この曲に合うように作詞してみようと思って、作ってみました。
[作成(さくせい)する]  人ガ ものヲ
 ・わかりやすい報告書を作成するには、グラフや表を活用するのがよい。 
 ・ネットで資料を集めてレポートを作成するのはやめたほうがいい。
   委任状・一覧表・サイト・ホームページ・アイコン・公文書・書類・プランを
   名簿・明細書・目録・遺言状・年表・スケジュールを
 [~の作成をする]
  ・ソフトを使って見やすいグラフの作成をした。
[作製(さくせい)する]  人ガ ものヲ
 ・まずは、内容をわかりやすく説明したパンフレットを作成する必要がある。
  ・二階の展示室には、新たに作成した標本を数多く展示してある。
   合鍵・証書・地図・通帳・標本・パンフレットを
[作文(さくぶん)する]  人ガ ものヲ
 ・官僚がいい加減に作文し、政治家がそれを読む。 
 ▽「作文を書く」がふつうの表現
[製作・制作(せいさく)する]  人ガ ものヲ
 ・これまでにない、新鮮な感覚の映画を制作したい。 
 ・彼女が、この番組を制作する会社の社長です。
   絵・絵画・玩具・機械・器具・銅像・工芸品・新聞・ソフトウエア・陶器・花火を
 [~の制作をする]
  ・私がアトリエを訪ねたとき、彼女は風景画の制作をしていた。
[作曲(さっきょく)する]  人ガ ものヲ
 ・バッハがこの曲を作曲したのは、1720年のことです。 
 ・かんたんな曲でも、自分で作曲してみるのは楽しい。
 [~の作曲をする]
  ・この校歌の作曲をしたのは私です。
[産出(さんしゅつ)する]  ものガ ものヲ
 ・この小さな島は貴重な鉱物資源を産出するため、付近の国々が領土権を主張している。
 ・天然ガスを産出しそうな海底を調査するために大きな予算が組まれた。
[生産(せいさん)する]  人ガ ものヲ
 ・もっと多くの食料を生産しなければならない。
 ・物を生産することと消費すること、この二つによって経済が成り立つ。
   価値・完成品・果物・原料・穀物・米・商品・食料・製品・鉄鋼・木材・野菜を
 [~の生産をする]
  ・新たな価値の生産をするかどうかで、これからの企業は優劣が分かれる。
[製造(せいぞう)する]  人ガ ものヲ
  ・彼女はケーキを製造する会社に入った。
 ・一日に千台の車を製造する。
   菓子・商品・食品・機械・製品・化学燃料・テレビ・漬け物・農薬・ビール・武器・部品を
 [~の製造をする]
  ・この工場では自動車部品の製造をしています。
[設立(せつりつ)する]  人ガ ものヲ
 ・地区ごとに学校を設立して、青少年を教育して行かねばならない。
 ・新しい協同組合が5年前に設立され、生活必需品の購入が非常に便利になった。
   会・会社・学校・協会・協同組合・銀行・施設・支部・団体・病院・プロダクション・法人を
[創作(そうさく)する]  人ガ ものヲ
 ・すばらしい物語を創作し続けてきた小説家が亡くなり、多くの人がその死を惜しんだ。
 ・彼は、まったくでたらめのゴシップ話を創作するのがうまいから、信用しちゃだめだよ。
[創造(そうぞう)する]  人ガ ものヲ
 ・彼の小説は、これまでにない、新しいタイプの人物像を創造した。
 ・芸術家は、一つの作品を創造するのではなく、新しい価値を創造するのです。
 [~の創造をする]
  ・作品の中で、新しい型の創造をすることにいちばん力を注いでいます。
[創立(そうりつ)する]  人ガ ものヲ
 ・20年前にわが社を創立したのは3人の大学院生でした。
 ・この大学は百年前に創立された。
[発電(はつでん)する]  ものガ ものヲ
  ・この太陽光発電機で一般住宅の約百軒分の電気を発電しています。
 ・雨が続くと発電できないのが難点です。
[編集(へんしゅう)する]  人ガ ものヲ
  ・私の姉は、テレビ局で番組を編集する仕事をしている。
 ・ミニコミ誌を編集しているので、毎週の締め切りで大変だ。
 [~の編集をする]
    ・録画したビデオテープの編集をしている。
[編成(へんせい)する]  人ガ ものヲ
 ・新しいチームを編成して優勝をねらいたい。
 ・来期の予算を編成するため、各部局の長が集まった。
 [~の編成をする]
  ・秋の新番組の編成をするんだけど、何かいい案はないか?

日本語動詞文型用例辞典        →意味別動詞分類へ      →五十音順indexへ

inserted by FC2 system